秋田キャッスルホテル宿泊記「デラックスツイン」

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■2019年9月宿泊

Check In

今年、開業50周年を迎えた「秋田キャッスルホテル」は皇室御用達として知られる老舗ホテルです。元々は1970年に「秋田第一ホテル」として開業し、1981年に現名称に改称されました。

ホテルは秋田藩久保田城跡の千秋公園に面して建っており、JR秋田駅からは徒歩7〜8分。お堀沿いの広小路を真っ直ぐなので迷うことはありませんが、重い荷物を持って歩くのはちょっと遠い。初乗り料金で行けるのでタクシーが無難ですね。

駅からのアクセスだけでいえば「ホテルメトロポリタン秋田」や「秋田ビューホテル」に軍配が上がります。

秋田空港からはリムジンバスで約40分(950円)。ホテルに隣接する木内百貨店前に停車するので便利ですが、時間帯によっては非常に混み合います。今回、チェックアウト日の空港行きバスは秋田駅を発車した時点で満席、当バス停からの乗車では補助席になっていました。

老舗ホテルらしいレトロな外観。

木内百貨店に近い広小路入口。ここから見ると翼を広げたような外観です。

建物は北館と南館の2棟からなり、メインエントランスとフロントはその繋ぎ目部分に設けられています。

当ホテルは数々の絵画が展示されているホテルとして有名で、このロビーにはパブロ・ピカソ作の絵画「海辺のカップル」(夏期)または「マンドリンと壺」(夏期以外)が展示されています。他にも他にも館内にはエドガー・ドガや藤城清治氏の作品があるそうです。(いずれも写真撮影はNG。)

チェックイン&アウトの手続きはスピーディー。ただ、チェックアウトの際、明細書を封筒に入れてくれないばかりか、折りたたまずA4サイズそのままで渡されたのはがっかり。

フロントから「ダイニングレストラン ザ・キャッスル」の前を通り過ぎると北館のエレベーター。客室階の5・6階に行くにはルームキーが必要です。

この北館はトライスター型でエレベーターホールを中心に3本のウイングが伸びています。

エレベーターホールにはソファーが置かれ、新聞も配布されています。

廊下の天井高は2.2m、幅は1.7mしかありません。

廊下の突き当たりにある窓からは千秋公園のお堀を望みます。高い建物が無いため開放感があってなかなかの眺めです。でも、窓ガラスが非常に汚れているからか、カーテンは常に閉められていました。

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Room

今回利用したのは北館の「デラックスツイン」。3種類のスイートに次ぐグレードです。

クローゼットは間口が狭くて使い勝手が悪い。中にはバスローブとファブリーズ。スリッパはウォッシャブルタイプのみ。

クローゼットの横はティーセット。緑茶とキーコーヒーのスペシャルコーヒー。冷蔵庫は空っぽ。

面積は37㎡、天井の高さは2.8m。2本の梁があるものの、古いホテルの割に天井が高い。室内は窓が3枚あってとても明るい。

ソファの質感は今ひとつで、座り心地はやや固い。一方、アームチェアは座面が短く、糸の解れが気になります。

ソファサイドのテーブルには2段の浅い引き出し。収納がクローゼットとこれだけというのは心許ない。

テレビはPanasonic製「VIERA TH-P42X1」。プラズマです!

ベッドは140cm幅のシモンズ製マットレス。南館の8階はエアウィーヴを使用しているらしいです。

この部屋のマットレスは固さとスプリングが肌に当たる感触があり、やや劣化している気がします。

ナイトテーブルは中央に1台。コンセントはありません。下部の引き出しにはセーフティボックスを収納しています。

ルームサービスは7:00〜21:00と17:00〜22:00。朝食メニューは「アメリカンブレックファースト」と和朝食の2種類で共に2,000円とリーズナブル。

ディナーはクラブハウスサンド、オムライス、クリームパスタ、ピラフ、鴨のコンフィなど。きりたんぽや稲庭うどんなどの郷土料理はありません。

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Bath Room

バスルームはゆったりした造り。シンクの広さもまずまず。照度も非常に高い。

アメニティの品揃えは至って普通。シャンプー類はペリカン石鹸製の「プロバンシア」。

バスルームはバスルームは洗い場付き。壁の一部はモザイク風のタイル貼り。

バスタブは大きくて快適けれど、オーバーフローが低い位置なのがとても残念。

シャワーはオーバーヘッドシャワーつき。ただし水圧は今ひとつ。

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View

窓は61cm×110cmの小さいものが3枚。一応、千秋公園側ですが真正面では無く、かつ低層階なので魅力的とは言えない。

Breakfast

朝食は「ザ・キャッスル」での和洋ビュッフェまたは「秋田車屋」での和朝食。共に営業時間は7:00〜9:30とやや短い。今回は「ザ・キャッスル」の和洋ビュッフェをいただきました。

店内はテイクアウトコーナーを併設したファミレス風で高級感はほとんど無い。ただ、ビュッフェ台がテーブルから離れた場所にあるのは良いですね。

料理はビュッフェ台に並ぶ料理は約40種類。和食が中心で定番の洋食メニューはソーセージ、ベーコン、目玉焼き、フレンチトーストくらい。

カレーは豚肉たっぷり。玉葱の甘さが際立っています。朝食では少し珍しい麻婆豆腐はやや薄味。反対に、焼きそばは添えられたソースが濃厚です。

特筆すべきはルームサービスには無かった秋田の郷土料理の数々。平打ちの稲庭うどんはつるつるとした食感でやっぱり美味しい。

他にも焼き魚(ハタハタ)、いぶりがっこ、きのこともやしのナムル、玉こんにゃく、旬野菜のおひたし、とろろなど。

エッグステーションもあるのですが、ここでオムレツを作っている料理長は非常に無愛想で朝から不愉快。

他にはプチケーキやアイスクリームもあり、1,500円(宿泊客)という価格を考えれば十分満足できる内容でした。

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Impression

地方の老舗ホテルというとハズレ率が高いのですが、当ホテルでは客室、バスルーム、朝食共にまずまずの満足感を得られました。

秋田に再訪する際にはまた利用してみたいですね。

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秋田キャッスルホテル
〒010-0001 秋田市中通1-3-5
TEL:018-834-1141
チェックイン15:00 チェックアウト11:00
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