グランドハイアット福岡宿泊記「グランドツイン」

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■2017年8月宿泊

Check In

2016年に開業20周年を迎えた「グランドハイアット福岡」。これまでに何度も利用しているホテルですが、改装されてからは今回が初めての訪問です。

当ホテルが位置しているキャナルシティ博多へは福岡空港からタクシーで20分程度。博多駅や天神駅からは徒歩10〜15分と少し離れていてアクセスはイマイチな印象ですが、2020年には地下鉄七隈線が延伸し、直結の地下鉄駅ができるそうです。

(※2017年11月に発生した道路陥没事故の影響で開業は2022年度に延期されました)

キャナルシティのテナントは東京でもよく見かけるチェーン店が多くて興味をそそられませんが、櫛田神社や中洲に近いため観光目的の訪問には適した立地と言えます。

ただし、ビジネス目的ならば天神や博多駅に近いホテルの方が便利かもしれません。

当ホテルはキャナルシティの西端に位置し、このメインエントランスは那珂川に面しています。ドアマンが常駐しており、タクシーで到着するとベルガールへスムーズな引き継ぎを見せてくれました。

ロビーは天井がやや低いものの、高級感のある造り。このロビーに隣接していた広東料理「チャイナ」は「ウルフギャング ステーキハウス」に変わってしまいました。

到着時、フロントには多少の行列ができていたものの、ベルガールが声をかけてケアしていました。

フロントの女性スタッフは制服がイエローやパープルなどビビッドなカラーのジャケットに変わっていたのはちょっと驚き。

チェックインの手続きをしてくれた女性スタッフは笑顔がとても気持ち良かった。一方、チェックアウト時の男性スタッフは笑顔がなく暗い対応で残念。

ロビーの奥は「バー フィズ」。吹き抜けで天井が高く、キャナルを望む大きな窓が特徴的です。

この日はホテルの壁面やガラス窓にワンピースやEXILEのプロジェクションマッピングを映し出すイベントが行われていて、大変な賑わいでした。

ロビー階のエレベーターホールはフロントの奥にありカゴは4基。地下からはフロント前を通らずに客室へアクセスできてしまうのでセキュリティは微妙。

客室階のエレベーターホールはシンプルな造り。カーペットには汚れが目立つので、そろそろ改装してほしい。

福岡市中心部は高さ規制が厳しく、当ホテルも12階建てで横に長い造り。エレベーターホールは櫛田神社側に寄っているため、反対側の客室にアサインされるとかなり歩きます。

僕の経験ではエレベーターから客室まで遠いのは当ホテルと「ホテルグランヴィア京都」が双璧です。

グランヴィア京都は廊下がガラス張りなので外を眺めながら歩いていれば部屋に到着するけれど、当ホテルの廊下に窓は無く、天井高が2.16mと「シェラトン都ホテル東京」や「ANAクラウンプラザホテル京都」に次ぐ低さ。

しかも、幅が1.66mないため圧迫感が強く、客室までの距離がより長く感じてしまいます。

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Room

今回予約した部屋は「グランドツイン」。客室の面積は34㎡で天井高は2.68m。今回の改装によって、木目は濃厚で少し赤みがかった色合いに変更されています。

カーペットも赤。えんじに近い色なので「帝国ホテル東京」のような落ち着きを感じますが、部屋全体が暗くなった印象を受けます。

ホワイエの床はバスルームと同じ石張り、この部分の壁は改装されておらず、これまでどおり明るい木目の格子柄。

クローゼットの中にはバスローブ、セーフティボックス、チェスト。ハンガーは潤沢です。

チェストの中にはハイアットお約束の浴衣。パジャマはリクエストベースでワンピースタイプとツーピースタイプの2種類。

ラゲッジ台を境に新旧の色合いが分かれていて違和感は否めません。

ライティングデスクは以前のガラス板から木製に変更されました。ガラスのデスクは格好良かったので少し残念な気がしますが、このデスクは使い勝手が良好です。奥行きは55cm、幅は170cmほど。

壁に掛けられたテレビはPanasnoic製「VIERA TH-43D305」。改装前はとても高い位置にあって、ベッドからでも見上げる程でしたが、今回はちょうど良い高さじゃないでしょうか。デスクチェアの座り心地は良好です。

デスクの脇には新設されたキャビネット。天板は大理石でネスプレッソマシンとミネラルウォーターが置かれています。

引き出しの最上段にはミニバーとグラス、カップ類。ネスプレッソの他にはインスタントコーヒー、紅茶・ほうじ茶、煎茶のティーバッグ。
中段はホテルディレクトリ、LANケーブル、レターセット。

下段は電気ケトル、なぜかここに置かれた聖書と冷蔵庫。冷蔵庫の品ぞろえは寂しすぎる。

窓際にはアームチェアとガラス天板のテーブル。このスペースに余裕がないため仕方無いけれど、このチェアではリラックスできないです。

マットレスは日本ベッド製「NOBLES Pocket」から110cm幅のシモンズ製「Beautyrest」に変更されました。ハイアットらしくベッドスローが無い真っ白なセッティングです。

ランプはアシンメトリーで窓側は柱に取り付けられたブラケット、バスルーム側は天井に吊されたペンダントライトです。

ナイトテーブルは左右にあり、共にコンセント付き。JBL製のアラームクロック搭載Bluetoothスピーカーが置かれていました。USBジャックがついているのでスマホの充電も可能です。

ルームサービスは朝6:30から深夜12:00(金・土曜は2:00)まで。なだ万のメニューを除けば比較的リーズナブルで、オムライスやクラブハウスサンド、ハンバーガーは1,700円、ビーフカレーは1,900円(サ込み税別)。

朝食はコンチネンタルブレックファーストが2,200円、アメリカンと和朝食は2,900円。アラカルトのエッグベネディクトは2,000円です。

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Bath Room

バスルームに大きな変更は見られません。床は大理石と御影石が格子模様に組み合わせられていて、天井高は2.2m。

石とガラスを多用したデザインは20年経った今でもスタイリッシュ。とはいえ、ガラスには細かい傷が目立ち、コーキング部分にはカビもみられるのが残念。メンテナンスは大変でしょうけど…

アメニティはまずまずの品揃え。シャンプー類は「JUNE JACOBS」。また、バスソルトやPiXpaxの基礎化粧品、バスソルトもありました。

バスタオルは4枚、フェイスタオルとハンドタオルが2枚ずつ。バスマットが2枚用意されているのは嬉しい心配り。

ハンドレストつきのバスタブは大きく、深さも十分です。オーバーフローがないのでたっぷりと湯を溢れさせることができます。カランの水圧は強く、すぐにお湯が溜まります。

居室側の壁が弧を描くデザインはオープン当時かなり話題になりました。新たにレインシャワーが設置されましたが、バスチェアが廃止されたのは少し残念。

ハンドシャワーの水圧はイマイチですが、レインシャワーは十分なもの。トイレの上に掛けられたテレビはPanasonic製「VIERA TH-20LX80T」。

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View

窓は幅2.4m×高さ1.45m。内側にレース、外側にドレープがかかっていて開閉はいずれも手動。これらは改装時に交換されていないようで穴が開いていたり日焼けしたりしていて劣化が酷い。

部屋からの眺望は内側のキャナルサイドと外側の那珂川サイドの二面で今回はキャナルサイド。

「高層階をご用意しました」と11階がアサインされましたが、当ホテルは眺望目的で利用するホテルではないので、申し訳ないけれどあまり意味が無い。

窓からは正面に見えるのは「キャナルシティ・福岡ワシントンホテル」。週末だというのに明かりのついている部屋が凄く少なくて心配になります。

なお、反対側の那珂川サイドは「リバービュー」というより「中州のラブホテル&歓楽街ビュー」といった感じで、こちらも魅力的な眺めではありません。

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Impression

改装によって個性はやや薄くなった気がしますが、快適性はアップ。接客も丁寧で好印象です。ただ、部屋からの眺めは今ひとつで、部屋でゆっくりしたいという気分には慣れません。

また、キャナルシティでは週末に多数のイベントが実施され、その騒音は夜遅くまでかなりのもの。那珂川サイドをリクエストした方が良いかもしれません。

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グランドハイアット福岡
〒812-0018 福岡市博多区住吉1-2-82
TEL 092-282-1234
チェックイン15:00 チェックアウト12:00

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