最大55%お得! Go To Travel×一休.comキャンペーン開催中
■2013年3月宿泊
Check In
「HAKODATE 男爵倶楽部 HOTEL&RESORTS」は函館駅から徒歩2~3分の場所に建ち、朝市もすぐ。ユニークなそのホテル名は明治時代に函館経済の発展に多大な貢献をした川田龍吉男爵に由来しています。
なお、ジャガイモの代表品種である「男爵いも」は同氏が日本に持ち込んで定着させたことからそう呼ばれるようになったそうです。
ベランダ付きの部屋が並ぶ外観はまるでマンションのよう。
コンパクトなロビーにはカフェと売店を併設していますが、「街が食卓」というコンセプトの下、ディナーを提供するレストランはあえて設置していないとのこと。
カウンター式のフロントは無く、チェックインの手続きはコンシェルジュデスクで椅子に座って行います。宿泊代金は前金制、部屋へのアテンドは無しと割り切ったサービス方針のようです。
エレベーターホールはロビーの裏側、非常に目立たないスペースに造られています。カゴは小さなものが2基、オフィスビル仕様で「●●階に到着しました」と音声案内が流れるタイプです。
アサインされたのは4階。客室階は3~15階なのでかなり低層階にアサインされたようで残念。エレベーターのドアが開くとすぐ目の前が廊下で左右に客室が並んでいます。独立したエレベーターホールはありません。
Room
今回の部屋は最もリーズナブルな「スタンダードツイン」。スタンダードと言っても41㎡あって広さは十分です。
部屋の中央には丸テーブルとアジアンテイストなラタンのチェアが2脚。この部屋にライティングデスクは無いので、このテーブルをデスク代わりに使うことになります。
リビングルームの天井高は2.7m、ベッドルームやキッチンは2.3mと少し低い。床は白いタイル張り。壁や天井も真っ白ですっきりしていますが、アクセントになる色が少なくて味気ない。照明はダウンライトとボックス型のスタンドライトです。
リビングにはソファーセットとガラストップのローテーブルが。ソファーはフカフカで座り心地はなかなか良好です。
対面に置かれた液晶テレビはSHARP製「AQUOS LC-32BD1」。なぜか画質は今二つ。ローボードの引き出しは全て空でした。
インターネット接続は無料だけど有線のみでWi-Fi環境はありません。そのため、テレビ脇のLAN口からテーブルやソファまでケーブルを延々と這わせることになります。速度は下り17.7M、上り3.3Mbpsとソコソコです。
キッチンにはガスコンロや電子レンジだけでなく包丁や鍋などの調理具も用意され、食器やカトラリーも2人分。朝市で食材を買い込んで自炊することも可能です。
冷蔵庫は空っぽ。一般的なホテルのそれよりも大型で冷凍庫があるのは何かと便利ですね。
ベッドルームは入口近くにあって、パーティションをスライドさせればリビングと仕切ることもできます。しかし、このパーティションはレールが上部にしかなく下はブラブラで非常に安っぽい。しっかりとしたスライドドアを設置してほしかった。
リビングスペースに面積を割いているためベッドルームは狭く、まさに寝るだけの空間です。ベッドは110cm幅のシモンズ製マットレス×2台のハリウッドスタイル。寝心地はまずまずだけど枕は1つずつと少ない。
ナイトテーブルは片側に一台のみでコンセントつき。リビングからは離れているため、ベッドからテレビは全く見えません。
クローゼットはベッドルームの最奥に。奥行きが無いタイプで、中にはアイロン、セーフティボックス、小さなチェストが納められています。
Bath Room
パウダールームは少し暗い。シンクはシングルだけど深さがあるので使いやすい。カランはアーム状で少しだけ引き出すことができます。スツールは「帝国ホテル東京」のバスルームにあったものと同じデザインです。
タオルはハンドタオルとバスタオル×1、フェイスタオル×2。バスタオルが1枚しか無いのはかなり不便でバスローブもありません。スリッパやナイトシャツ、アメニティも1セットしかなかったので、一人利用だから削減されているのかもしれません。
アメニティは最小限で基礎化粧品などはありません。入浴剤はカモミールの香り。
バスルームは家庭的な洗い場つきタイプで風呂桶と椅子も用意されています。ウェットスペースは窓つきのビューバスです。魅力的な眺望とは言い難く、低階層で外から丸見えなので開放はしなかったものの、明かり取り効果は大きいです。
シャワーの水圧も今ひとつで、シャワーヘッドは凄く軽くて小さい。「リーガロイヤルホテル東京」や「万平ホテル」あたりの重いそれとは大違い。シャンプー類はポーラの業務用です。
バスタブはプラスチック製で質感は低いけれど、大きさは十分で腰掛けにもなるステップ付き。オーバーフローが無いのも嬉しい。給湯は北海道ガスの自動給湯システム。水圧が低いのでお湯が溜まるのは時間がかかります…。
View
全室広々としたバルコニーつき。隣室との間には仕切りがあるため視線も気になりません。パンフレットの写真ではテーブルとチェアが置かれていますが、シーズンオフだからか撤去されており、ガランとしてます。
眺望は函館山方面。右を見れば函館港が少し見えますが、ハーバービューとまでは言い難い。それでも夏の花火は綺麗に見えるらしいです。目の前は函館市役所から続く通りのグリーンベルト。公園っぽくて癒やされます。ただし付近の道は交通量が多くて少し耳障り。
Breakfast
朝食は1階のカフェ「ミスジェニー」で提供されていますが、今回は朝市の「すずや食堂」が客室まで届けてくれる「お部屋が朝市」を利用しました。いただいたのは五色丼で1,800円(配達料300円込)。う~ん、生雲丹やイクラは良いけれど、ゴハンがぎゅっと押しつぶされていて美味しくない。ちょっと残念。
Impression
函館市内のホテルはどこも一長一短で抜きん出た存在はありません。最近は「函館国際ホテル」や「フォーポイントバイシェラトン函館(旧「ロワジールホテル函館」・旧「函館ハーバービューホテル」)」といった老舗ホテルよりも新興ホテルが評判になっています。その代表格「ラビスタ函館ベイ」は朝食バイキングと展望風呂が魅力だけど、部屋の狭さとベッド幅の短さが気になってパス。消去法で当ホテルを予約しました。
当ホテルの造りやサービスはコンドミニアムのそれ。フロントの営業時間は7:00~23:00だし非日常感はほとんど無いので、ホテル滞在そのものを目的とするならば不向き。でも、観光や仕事がメインならば便利な点も多々。無料の貸し出し品もニンテンドーwiiから炊飯器、調味料、美顔器まで豊富に取り揃えています。
チェックアウトは10:00と早い。雪が降りしきる中、スタッフはタクシーが走り去るまで見送ってくれて好印象でした。
HAKODATE 男爵倶楽部HOTEL&RESORTS
〒040-0064 函館市大手町22-10
TEL 0138-21-1111
チェックイン15:00 チェックアウト10:00