札幌全日空ホテル宿泊記「プレミアムツイン」

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■2014年4月宿泊

Check In

「札幌全日空ホテル」(現「ANAクラウンプラザホテル札幌」)が建つのは北3条西1丁目。周囲には「ニューオータニイン札幌」や「ホテルモントレエーデルホフ札幌」などホテルが数多く建ち並び、時計台や大通公園、赤レンガの北海道庁といった観光スポットも徒歩圏内です。

JR札幌駅からは徒歩10分弱とやや離れていますが、市営地下鉄東豊線のコンコースを経由すれば地上を歩く距離はわずかなので悪天候の日でも安心です。

ただし、ホテル最寄りの21番出口にはエレベーターが無くエスカレーターも途中まで。重い荷物を持っている時は、通りの反対側にある23番出口のエレベーターを利用した方が良いでしょう。

当ホテルが全日空ホテルズの第一号店として開業したのは1974年。同グループがIHG・ANAホテルズになって次々と「ANAクラウンプラザホテル」にリブランドされている中で「全日空ホテル」の名称を使い続けている数少ないホテルでしたが、2017年12月についにリブランドされました。

ホテルの建物は26階建て。「センチュリーロイヤルホテル」や「JRタワーホテル日航札幌」などと同じく上層階に宴会場とレストランを備えていますが、25階の「新・中国料理 堺」は昨年閉店し、そのスペースは空いたまま。

エントランスは創成川沿いに設けられた車寄せと北側のセイコーマート横の2つがあり、共にドアマンは不在です。ロビーは吹き抜けになっていて、ホワイトメタリックでクールな外観とは対照的に暖かみを感じられる赤煉瓦が多用されています。

フロントはエスカレーターを上った2階にあるカウンター。チェックインの手続きはサインだけで済み、宿泊代金の前払いやクレジットカードの認証は求められませんでした。

IHG Rewardsメンバー特典でミネラルウォーターをいただきましたが、客室にも2本置いてあったので計3本…。他の特典はレイトチェックアウト14:00まで、朝刊サービス、館内レストランでのウェルカムドリンクです。

エレベーターは計4基。並列に並んでいます。

このホテルは中島公園の「ノボテル札幌(現プレミアホテル 中島公園 札幌)」と同じくらい奥行きが無い建物なので客室階には独立したエレベーターホールが無く、カゴのドアが開くとすぐ目の前が廊下になっています。

その廊下は幅が狭く薄暗くて陰湿な雰囲気です。

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Room

今回予約した部屋は「プレミアムツイン」。この客室タイプはスイートに次ぐグレードで面積は42㎡です。

ホワイエの右側にはティーセット&冷蔵庫とトイレ、左側にはクローゼットとバスルームがあります。

クローゼットは簡素な造りで扉はグラグラでした。セーフティボックスやチェストは無く、スリッパはなんとビニール製のみ。使い捨てタイプはリクエストベースです。このクローゼットは「ホテルメトロポリタン盛岡・NEW WING」のそれと同じく奥の壁がスライドドアになっていて、開けるとパスダースペースに繋がっています。

ティーセットにはインスタントコーヒーすら無く、煎茶のティーバッグだけという寂しさ。

冷蔵庫の中はやや寂しい品揃え。北海道限定のガラナが置いてあります。

ベッドルームは横長で右側はリビングスペース、左側がベッドスペース。古いホテルなので天井は2.45mと低いです。

リビングスペースにはソファが置かれていますが、エキストラベッドが収納されている上にマットレスはカチカチで全く寛げません。テーブルの質感も低い。また、ベッドサイドの窓際にもアームチェアが2脚。こちらもソファと同じく座り心地は固い。

ライティングデスクは大型で窓に向けて置かれています。チェアも時代を感じさせるデザインだけど肘掛け付き。ビジネスホテル仕様の横長タイプよりよほど快適なデスクでした。インターネット接続は有線のみでWi-Fiルーターは貸し出し制。下り19.6M、上り15.7Mbpsとそれなりの速度。

テレビはPanasonic製「VIERA TH-26LX65」。26インチという小さなサイズも然ることながら画質が極めて悪いアナログレベルでびっくり。テレビ下の3段チェストはコンパクトで収納力はあまり高くない。

ベッドはフランスベッド製122cm幅のマットレス×2。厚みが無い上に劣化が激しく、掛け布団も薄っぺらい。

ナイトテーブルはレトロなデザインのものが中央に1台。コンセントは無く、照明の一括コントロールもできません。

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Bath Room

パスダースペースはカーペット敷き。シンクはあまり広いと言えず、鏡は曇り止め加工無し。ドライヤーは壁にくっついている弱々しいタイプ。アメニティの品揃えは必要最低限ですが2種類の入浴剤がありました。

ウェットスペースは公式サイト上の見取り図を見て洗い場つきタイプだと勘違いしていましたが、使い勝手はユニットバスと同じです。確かにバスタブ脇には十分なスペースがあるけれどパウダースペースとの間にドアが無く、かつシャワーはバスタブ上にしかありません。だからシャワーカーテンがついているんですね。結構がっかり。

バスタブは長く寝そべるタイプ。シャワーの水圧は問題ないけれど、シャワーヘッドはマッサージ機能などが無いシンプルなタイプだし、サーモスタットのダイヤルが固くてなかなか回せず困りました。シャンプー類は資生堂製でディスペンサー入り。

トイレは個室タイプでシンクつき。でもバスルーム以上に暗くて不気味な空間です。おまけにトイレットペーパーはシングルでした。

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View

今回は客室最上階の20階にアサインされました。ホテルが「石狩平野側」と呼ぶ東側の眺望です。視界を遮る建物はタワーマンションくらいしか無いので、かなり遠くまで見渡せます。テレビ塔は見えませんが、札幌ドームや新札幌の「シェラトン札幌ホテル(現ホテルエミシア札幌)」まで望めます。

ただこの方角はオフィスビルよりマンションが多くて夜景の迫力は今ひとつ。眺望では「JRタワーホテル日航札幌」に勝てません。

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Breakfast

朝食は2階のカフェレストラン「パルテール」と25階の和食処「札幌車屋」で提供されています。今回はパルテールでの和洋ビュッフェをいただきました。

店内は天井がやや低く、雰囲気はファミレス。150席もあるオオバコなのに客入りが悪いせいか活気がありません。並べられている料理は約30種類とセンチュリーロイヤルホテルの「YOUYOO TERACCE」の四分の一。かつ「ホテルクラビーサッポロ」のような北海道らしい具材は少なめ。

ユニークな料理は水餃子と杏仁豆腐くらいでしょうか。カレーはいかにも「業務用」な味のチキンカレー。パンは6種類ほどでクロワッサンは無し。

シェフが目の前で卵料理を作ってくれるサービスも実施されていますが、作ってくれるのは目玉焼きのみでオムレツはありません。しかもコックは不在の時間が多く、実際には作り置きを補充しているだけ。客室同様にこの朝食もがっかり。

なお、ルームサービスの朝食は2,100円と2,625円の2種類があり、違いはヨーグルトとグレープフルーツの有無。

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Impression

開業40周年を迎えた当ホテル。経年劣化は凄まじく、室内にはキズや汚れが目立ちます。また、館内全体に重苦しい空気が漂っており、「ANAインターコンチネンタルホテル東京」などの「ANA・IHGブランド」を期待していくとがっかりします。

ANAマイレージクラブの上級会員向けには割安な宿泊プランが提供されていますが、それでも満足できる滞在とは言い難い。

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■一休.comレストラン予約:石狩(鉄板焼)

■一休.comレストラン予約:スカイラウンジサッポロビュー(ラウンジ)

■一休.comレストラン予約:ALL DAY DINING 「MEM」(ブッフェ)

■一休.comレストラン予約:雲海(日本料理)

ANAクラウンプラザホテル札幌
〒060-0003 札幌市中央区北3条西1-2-9
TEL 011-221-4411
チェックイン14:00 チェックアウト11:00

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