■2018年7月宿泊
Check In
「ウェスティンホテル淡路(2020年10月1日からは「グランドニッコー淡路」)」へは神戸・三ノ宮駅から高速バスで45分。明石海峡大橋を渡り、のどかな道を10分ほど走ると淡路夢舞台に到着します。バス停はホテルの玄関前にあってとても便利。
淡路夢舞台がある場所はかつて大阪ベイエリアを再開発するための土砂採取場でした。その跡地に25万本もの木を植林し、当ホテルや国際会議場、植物園などが整備されました。
各施設は傾斜を生かすように設計され、その広さは隣接する「淡路島国営明石海峡公園」を含めると128haにも及びます。
ホテルの建物はV字型をしており、安藤忠雄氏らしくコンクリート打ちっ放しの無機質な外観です。
バスが到着すると、アロハシャツ姿のドアマンが迎え入れてくれ、フロントまで案内してくれました。
館内にはウェスティン共通の「ホワイトティー」の香りが漂っています。
メインエントランスを見下ろす2階のロビーにはユニークな形のソファが置かれています。
このロビーに隣接する「ウェスティンホテルショップ」は日用品からお土産、ファッション小物まで品揃えが豊富です。
フロントも同じく2階に。スタッフはいかにも新人さんといった感じの辿々しい対応でチェックインの手続きには時間がかかりました。新聞リクエストは聞かれず、配られたのは神戸新聞でした。
隣にはベルキャプテンデスクも設置されていますが、客室への案内は行っていないようです。
エレベーターはロビーラウンジ「ルッチョラ」の前にあり、カゴは3基。一部のカゴには一輪挿しがありました。
客室は3階〜10階にあり、うち8〜10階の3フロアは「プレシャスフロア」と呼ばれています。専用ラウンジはありませんが、高層階で眺めが良く、ワイドなベッドが用意されています。
客室階のエレベーターホールは大きなガラス張りで、正面には斜面に沿って造られた花壇「百段苑」を望みます。
今回アサインされたのは最上階の10階。このフロアマップ上側のウイング(西側)が国際会議場側、下側のウイング(東側)が「パノラミックビュー」と呼ばれる明石海峡公園側です。
廊下は幅が少し狭いですが、建物の内側がガラス張りなので圧迫感はありません。ただ、この時期は空調が効きづらいようでとにかく暑い。
客室のドアはエレベーターのドアと同じマリンブルーで、コンクリート打ちっ放しとのコントラストが大きいですね。
Room
今回の部屋はパノラミックビューの「デラックスツイン」。本来はリーズナブルな「スーペリア」の予約でしたが、SPG会員特典でアップグレードしていただけました。
客室の面積は42㎡でスーペリアよりも3〜5㎡ほど広く、天井高は2.7m。壁紙の模様は淡路島特産のタマネギの花をイメージしているそう。
ホワイエ部分はゆったりめ。同じ側にバスルームとクローゼットが並んでいます。
貝殻をモチーフにしたアートが飾られています。
クローゼットのフレンチドアは「ウェスティンホテル大阪」や「横浜ロイヤルパークホテル」と同じく鏡張り。ベランダに置いてあるはずのデッキチェアがここに収納されているのは残念。台風が通過した後だからでしょうか。
ハンガーは9本。バスローブはありません。
テレビは壁掛け式のPanasonic製「VIERA TH-43D305」。角度を変えることはできません。
そのテレビが掛けられているボードの一部には亀の甲羅みたいな形の凹凸があります。
キャビネットの上にはUCC製のドリップマシンとミネラルウォーター。コーヒー、紅茶、煎茶は無料です。
グラスとコーヒーカップ、湯のみ。氷はセルフサービスです。
冷蔵庫のなかはミネラルウォーター、ポカリスウェット、ビール2本のみ。館内に自動販売機があることから、持ち込みを想定しているよう。
真っ白なライティングデスクは奥行き50cmほどの横長タイプ。
デスクの上にはスタンドライトがあるものの、やや照度不足。頭上にダウンライトはなく、ここのデスクでハードワークはちょっと厳しい。まぁリゾートなのでそんな人は居ないと思いますが。
デスクチェアはアクセントカラーのマリンブルー。肘掛けやキャスターは無いけれど座り心地は悪くない。
右側の扉を開けるとセーフティボックスとパジャマが入った引き出し。
パジャマはツーピースタイプで「帝国ホテル大阪」のそれよりも肌触りは上質。
窓際にはチェアが一脚とコーヒーテーブル。一脚しか無いのは残念。
ベッドは全室でヘブンリーベッドが用意されています。一昔前の同ベッドは固めでしたが、最近のモデルはかなり柔らかくて快適ですね。掛け布団はやっぱり重め。
前述のとおり、ベッド幅は通常フロアが120cm幅なのに対しプレシャスフロアは152cmと大きな違いがあります。
ナイトテーブルは中央に1台。ヘッドボードにはモザイクがアクセントになっています。
ルームサービスは24時間営業。朝食で美味しかった「淡路産オニオンカレー」は2,300円。「国産黒毛和牛のサーロインステーキ(12,000円)」なんていう高額メニューもありました。
朝食は「コンチネンタルブレックファースト」は1,900円、「アメリカンブレックファースト」は3,500円、「和朝食」は3,000円。エッグベネディクトの取り扱いはありません。
Bath Room
バスルームは洗い場付きでトイレも個室。シンクはグリーンの天板が印象的。
棚はほとんど空っぽ。
アメニティはウェスティン共通のホワイティ。スイートルームの場合はロクシタンになるそうです。バスソルトはありません。
バスルームは家庭的なお風呂で非日常感やリゾート感はありませんが、BGMを流すことは可能。風呂桶とバスチェアも用意されています。
バスタブの大きさはソコソコですが、オーバーフローがあるため湯を溢れさせることはできません。
シャワーはハンドシャワーとオーバーヘッドシャワーの2つ。水圧はかなり高い。
View
窓は2.56×2.38mとかなり大きい。バルコニーは十分な広さで隣室との間は扉で仕切られています。柵もガラス張り。
本来はデッキチェアが置かれているはずですが、前述のとおり、この日はクローゼットに収納されていました。
グレーのレースはドレープの内側。カーテンボックスの外に張られたワイヤーに吊されている不思議なというか、チープなデザイン。遮光性は問題ありません。
今回の部屋は眼下に明石海峡公園と大阪湾が広がる眺め。海岸までは少し距離があるためオーシャンフロントというよりは公園越しに海を望む感じです。反対の国際会議場側に比べて3,000円ほど高額ですが、その価値は十分。
Breakfast
朝食は2階の「コッコラーレ」で和洋ビュッフェ(2,500円)が提供されています。お店はテラスに面したL字型で140席のオオバコです。ただし、隣席との間隔は狭め。
洋食メニューは芋餅、カレー風味のコロッケ、スパニッシュオムレツ、かぼちゃの冷製スープ、スチーム野菜などが並びます。淡路島名産の玉ねぎはローストされたものだけなく、サラダのドレッシングやオムレツのソースなどにも使われています。
エッグステーションで作ってくれるオムレツは「淡路放し飼いたまご」を使用したもの。作りたてでもペラペラでふっくら感がない。
特筆すべきは淡路産の玉ねぎを豊富に使ったオニオンカレー。ビーフカレーでスパイシーですが、玉ねぎの甘さをとても強く感じます。これまでに食べたホテルの朝カレーで一番美味しいです。オススメ!
Impression
なかなか快適な滞在でした。バスルームが素っ気なかったり、バスローブが無いなどリゾート感はもう一歩ですが、客室は快適で眺めも良い。京阪神地区からのアクセスも良好です。
グランドニッコー淡路
〒656-2306 兵庫県淡路市夢舞台2番地
TEL : 0799-74-1111
チェックイン15:00 チェックアウト11:00