■2011年6月宿泊
Check In
フランスアコーホテルズ系列の「メルキュールホテル横須賀」は京浜急行線の汐入駅前に建っています。すぐ隣りには「横須賀芸術劇場」があり、米軍基地やドブ板通りもすぐ近くなので観光には便利な立地です。
丹下健三氏が手がけたこの建物は1999年に「横須賀プリンスホテル」として開業し、「ホテルトリニティ横須賀」を経て、2009年10月に現名称にリブランドされました。建物は20階建てで、このあたりでは抜きん出た高さを誇ります。
しかし、客室は160室と少なく、逆に宴会場は9つも用意されています。客室階は7~17階で、それより上階はその宴会場と「ビストロ・ブルゴーニュ」です。
エントランスは駅から見て建物の反対側にあり、しかも小さいので少し分かりづらい。フロントもコンパクトなカウンターでした。
2基のエレベーターはセキュリティが施され、客室階へ行くにはルームキーが必要です。今回アサインされた17階の廊下は暗い上に天井がやけに低いけれど、エレベーターホールの壁だけは派手なデザイン。
Room
今回利用した部屋は「プリヴィレッジキング」。面積は32㎡と決して広くはないけれど、スイートを持たないこのホテルでは最も広い客室となります。
室内は横長でベッドスペースとリビングスペースに分かれ、その2つを仕切るようにライティングデスクが置かれています。内装はベージュやブラウンなどの茶系色でまとめられていて落ち着きます。コーポレートカラーのワイン色はほとんど使われておらず一安心。
リビングスペースにはロングソファとチェアが一脚ずつ。ロングソファはエキストラベッドになるため座り心地は固い。チェアは重いデザインでこの部屋のインテリアではちょっと浮いている印象です。
ミニバーの冷蔵庫はプリヴィレッジルーム特典でソフトドリンクが無料です。品揃えはまずまずですが、コーラが2本あるのは嬉しい。
ウッディなライティングデスクは十分な広さがあって仕事をするのも快適。ただし、デスクライトは無く、頭上のダウンライトに頼っているため少し暗いのが難点。
デスクに載せられたテレビはSHARP製「AQUOS LC-26D50」。回転台つきなのでソファからもベッドから視聴可能です。「世界の亀山モデル」っていうステッカーが今となってはちょっと哀しい。インターネット接続は無料。またWiMAXも十分に圏内でした。
ベッドはシモンズ製のマットレスで幅200cmのキングサイズ。クッションの並べ方がちょっと雑ですね。バスローブはこのベッドの上に置かれていました。
ナイトテーブルの目覚まし時計はiPodを接続できるスピーカーつき。
Bath Room
「横須賀プリンスホテル」時代の名残をもっとも感じさせるのはこのバスルーム。いかにもプリンスホテルらしいチープな造り。メルキュールホテルになってからも改装は行っていないようです。
ベッド脇にある幅の狭い引き戸を開けるとパウダースペースとクローゼットがあり、その先にあるシンクはこの上無い程にシンプルなもの。
アメニティの品揃えは一般的なもの。シャンプー類はロクシタン。ドライヤーは壁から繋がっている昔ながらのタイプで非力。
クローゼットにはワッフル地のパジャマがありました。スリッパはウォッシャブルタイプです。
一段高くなったバスルームは「The ユニットバス」。大理石はもちろんタイルすら一切使用されておらず、日常感ありあり。
View
窓は全部で4つ。建物の構造上、柱が多いため縦長です。ドレープとレースのロールカーテンがついていますが、上下の隙間から光が漏れるため遮光性はイマイチ。
今回の部屋からの眺めは横須賀芸術劇場側。客室最上階ですら同劇場の屋根が視界を遮えぎるので解放感は今ひとつ。
遠くには東京湾に浮かぶ無人島「猿島」が見えますが、眺望重視ならば予約時に「ベイビュー」と指定した方が良いです。
メルキュールホテル横須賀
〒238-0041 横須賀市本町3-27
TEL:046-821-1111
チェックイン14:00 チェックアウト11:00