■2017年11月宿泊
Check In
三菱地所系列の「横浜ロイヤルパークホテル」は、みなとみらい21地区に建つ横浜ランドマークタワー内に位置しています。
1993年の開業当初は「ヨコハマロイヤルパークホテルニッコー」(日航はカタカナ表記)という名称でしたが、2001年に現名称へ変更されました。
ランドマークプラザや隣接するクイーンズスクエア横浜などには飲食店が無数にあってとても便利です。ただし、平日のランチタイムは周辺のビジネスマンで大混雑となります。
桜木町駅からは動く歩道で3階のエントランスへ、地下鉄みなとみらい駅からはクイーンズスクエア経由で1階のエントランスへアクセスします。所要時間は共に5分ほど。
一方、ホテルから羽田空港へはリムジンバスで50分ほど。この路線は1時間に1〜2本程度の運行で経由地も多いため、スケジュールがタイトな時は横浜シティ・エア・ターミナル(YCAT)までタクシーで行って直行バスに乗る方が運行本数が多いため早くて便利です。
みなとみらい地区は夜景が綺麗で、歩いているだけで楽しい。
さくら通りに面したメインエントランスの車寄せ。ドアマンが常駐しています。
桜木町駅からアクセスした場合はこの3階エントランスからホテルに入ります。
メインエントランスを抜けると天井が高い広々としたロビーになっています。ベルキャプテンデスクが設置され、美術品の前を塞ぐように荷物が並べられているのは残念。
両サイドのロビーは窓が大きく明るいけれど、このフロント部分はちょっと暗い。
チェックインの手続きはスピーディーに進んだものの、宿泊代金はなんと前払い制。明細書はこの時点で渡されましたが、封筒には入れてくれません。
フロント先のロビーも広々としており、この時期にはクリスマスツリーが飾られています。
エレベーターは全7基。常にフル稼働で待たされることはほとんどありませんでした。かなりの高速エレベーターで結構揺れます。
客室は52〜67階に設けられ、52〜59階と61〜63階が「レギュラーフロア」、60階が「スカイリゾートフロア」、64〜66階が特別階「クラブ ザ ランドマークフロア」、67階は「トップオブスカイリゾートフロア」という構成で客室は603室。
建物と客室配置はこのように複雑。中央の八角形から4本の脚が伸びているよう。
部屋の向きによって「Yokohama City Side」、「Bay Side」、「Yokohama Park Side」、「Mountain Side」となっていますが、現在は「ベイブリッジビュー」または「シティビュー」という2分類で販売されているようです。
「脚」の付け根から中央を見るとこんな感じ。
ルームキーはカードタイプで、スロットに挿すと電気がオンになるビジネスホテル仕様。それら多くのホテルでは診察券とかどこかのお店の会員証など適当なカードをスロットに挿してもオンになるのですが、当ホテルではルームキーじゃ無いと作動しないようでした。
Room
今回の部屋はレギュラーフロアの「コーナーツイン」。「脚」の先端部分に位置し、長さ4.7mもあるワイドな窓が特徴です。インテリアはヨーロピアン調ですがさすがに古さは隠せません。
客室面積は47㎡、天井高は2.64m。窓際に太い柱があることに加え、バスルームに面積を割いているため居室に広さは感じません。また、照明は弱々しいライトばかりなので夜はかなり暗い。
ドアを開けると右側にバスルーム、左側にはティーセットとクローゼット。
ティーセットには梅昆布茶、煎茶、ほうじ茶のティーバッグ。コーヒーは有料です。ウイスキーなどのミニチュアボトルは無く、引き出しは空っぽ。
冷蔵庫はややコンパクトなもの。ビールは648円、ソフトドリンクは270円。
クローゼットの扉は鏡張り、後付けで取っ手をつけているのが格好悪い。中にはセーフティボックスと使い捨てスリッパ、ファブリーズ。ハンガーは10本用意されていました。
このクローゼットの向かいにはドレッサーが設置されています。
窓付近にはリビングスペースを設けていますが、余裕はありません。
チェストは収納力十分な大型サイズ。上には何ともレトロなシェード型スタンドライトと日立製のテレビ「 Wooo L32-A5」。入れ替えが今年行われたようですが、いまどき32インチは小さいです。
なお、レギュラーフロアでDVDプレーヤーはリクエストベース。
窓際にはアームチェアが2脚とコーヒーテーブル。キズや汚れがかなり目立ちます。ゆったりとしたアームチェアが窓に向けて設置されている「ヨコハマ グランドインターコンチネンタル」に比べるとその快適さは完敗です。
ベッドサイドにはオーバル型のライティングデスク。目の前にはパンみたいなデザインの枠がついた大型のミラー。
面積はやや狭く、部屋全体がかなり暗いにも関わらず、机上のスタンドライトは非力。デスクワークには不向きな印象です。
円柱のせいでライティングデスクの奥がデッドスペースになっているのは残念。
ベッドはシモンズ製「Beautyrest」。スタンダードツインのベッドが120cm幅なのに、グレードが上のこの部屋では110cm幅というのはどうも腑に落ちない。
ナイトテーブルは中央に。後付けでコンセントも用意されています。照明やエアコン、ドンディス表示はタブレット端末で操作する方式。
ルームサービスは17:00〜24:00のみ。なんと朝食の取り扱いはありません。
Bath Room
バスルームは一段高くなっていて、シャワーブースつき。こんなに広く造るならばトイレを個室にするとか、居室に面積を割いた方が良かったように思います。
ハンドレストつきのバスタブは足を伸ばせる長さがあって深さもまずまず。
バスタブ脇には潜水艦を思わせる円型の窓。中途半端な高さにあって、中腰にならないと景色は望めないので効果は今ひとつ。
シンクは石造りでレギュラーフロアでもダブルシンク。バスタブからは下水管が視界に入るのはとても残念。
タオルはハンド、フェイス、バスタオルがそれぞれ2本。バスローブは無い。
アメニティは1人分ごとにボックス入り。でも品揃えは貧弱で基礎化粧品や入浴剤は用意されていません。シャンプー類は「GILCHRIST&SOAMES English SPA」。上級フロアではロクシタンになるそうです。
シャワーブースは無駄に広く、ー般的なサイズの1.5〜2倍程度の広さをもっています。とはいえ、レインシャワーは無いし、室内は暗いので面積の無駄遣いといった印象が強い。
View
当ホテル最大の魅力はこの眺望。ビルの高さでは大阪マリオット都ホテルが入居する「あべのハルカス」に抜かれたとはいえ、客室は全て地上210m以上。みなとみらい地区には高層ビルやタワーマンションが数多く建っていますが、このランドマークタワーから見ればはるか下。視界を遮られることは全くありません。
当ホテルは建物の構造上、他の部屋とお見合いになってしまう客室が多いのですが、このコーナーツインはそれが無いのが嬉しい。太い柱は確かに邪魔だけど、それを上回るメリットと言えます。(ただし、デッドスペース部分の窓際に立つとさすがに見えます)
天気が良ければ西側に富士山を望みます。
この日は祝日ということでオフィスビルの明かりは少なめ。
みなとみらい地区のホテルといえば、どうしても海側を選びがちですが、この街側は都市夜景を堪能できるのでオススメです。
Impression
みなとみらい21地区の3ホテル3つの中では、改装して綺麗になった「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」とバルコニーが魅力の「横浜ベイホテル東急」に比べ、利用機会があまり無い。
客室はデッドスペースがあったり、バスルームがやたら広かったりで、建物の構造に設計が苦しんだ跡が見受けられます。
また、全体的に老朽化が進んでいますが、ようやく全客室の改装が発表されたようです。
今回利用した部屋からの眺め、特に夜景はこれまで利用したホテルの中でもトップクラス。ヨコハマらしい港の眺めでは無いけれど、はるか彼方まで見渡すことができます。改装が完了したらまた利用したいですね。
横浜ロイヤルパークホテル
〒220-8173 横浜市西区みなとみらい2-2-1-3
TEL 045-221-1111
チェックイン14:00 チェックアウト11:00