■2012年7月宿泊
Check In
「チサングランド長野」へはJR長野駅から歩いて5分ほど。タクシーに乗る程では無く、かといって重い荷物を持って歩くには少し遠い中途半端な立地。
線路沿いに進むのが恐らく最短距離だけど、夜道は人通りも少なく暗いので長野大通りから回った方が無難だと思います。
このホテルはIHG・ANA系の「ホリデイ・イン エクスプレス長野」として開業し、2010年12月に現在の名称へリブランドされたそうです。
ホリデイ・インのままならIHG Rewards Clubのポイントが加算されたのに残念。
明るいロビーには多数のテーブルとチェアが並べられ、フロントにはちゃんとラゲッジ台も置かれています。でも、いきなりパジャマ姿のオジサンに鉢合わせしてしまってドン引き。やっぱりここはビジネスホテルですね。宿泊代金の支払いは前金制、もちろんベルはいないので自力で客室へ。
大理石で周りを覆われたエレベーターは2基。外見はゴージャスでもかごは小さく内装は雑居ビルと大差なし。スピードも遅いです。
客室階のエレベーターホールはビジネスホテルにしてはゆったりしていてチェアも置かれています。造花とペイテレビのカード販売機が置いてあるのは「THE SAIHOKUKAN HOTEL」と一緒。
10階と11階の2フロアは「ザ・グランドフロア」と呼ばれていて、シモンズ製ベッドを使用したり、空気清浄機やiPod対応ステレオが用意されるなどワンランク上の造りになっています。
Room
今回はそのグランドフロアにある「ジュニアスイート・キング」。南千歳町交差点側の角に位置していて、ドアの目の前には製氷機が置かれています。
他のホテルでは防音のためドアのついた小部屋に置くのが一般的なのに、このホテルでは廊下に剥き出し。そのため部屋の中まで派手なアイスクラッシュ音が響いてきてちょっと耳障りでした。
また、すぐ階上には和食処「あさま」があり、閉店直後の21:30過ぎはドタバタと少し騒がしかった。
クローゼットは何もなかったスペースに後から設置したような造り。ちょっと不安でしたが、使い捨てスリッパもありました。リセッシュはビジネスホテルの標準アイテムになっていますね。
客室の面積は40㎡で「THE SAIHOKUKAN HOTELのデラックスツイン」と同じ。木目をたっぷりと使った落ち着きのあるインテリアで、「ホテル国際21」より質感はやや上。
ゆったりとしたリビングスペースにはゆったりしたソファとビビッドな赤い一人がけソファが2脚、ローテーブルが置かれています。残念ながらどれもややチープなものばかりで、赤いソファは喫茶室ルノアールに置いてありそうな形。
壁際にはラゲッジ台兼チェスト。引き出しは2列×2段あり、収納されていたパジャマは一般的なワンピースタイプ。
ライティングデスクはドレッサー兼用で横長。奥行きは無いけれど、広さはまずまず。卓上にはマクセル製「MXSP-1100」というバー型のiPod対応ステレオ。音質はイマイチな印象だけど充電できるのは便利。インターネット接続は無料でWiMAXも問題なし。
でもビジネスホテルなんだから、スタンドライトはもっとパワーが欲しいし、デスク上にコンセントが一つしか無いのも改善してほしい。
テレビはSHARP製40インチの「AQUOS LC-40AE7」。
下部の棚はスカスカ。グラス類とティーバッグ、そしてなぜかシャンパングラスが用意されていました。
隣は扉が外されていて冷蔵庫が剥き出し。中には無料のミネラルウォーターが2本。ちなみに館内の自動販売機は1階のみ。
ベッドは180cm幅のシモンズ製マットレスで快適。そういえば駅前の「ホテルメトロポリタン長野」もシモンズでしたね。シーツはガサガサでイマイチ。また、ベッドは窓側に少し寄せてありナイトテーブルも一つだけ。こうした配置バランスの悪さはちょっと気持ち悪い。
ルームサービスは無いけれど、ドミノピザのメニューが置いてあって1,000円以上の注文で配達可能。ラブホテルみたいなシステムです。
Bath Room
入口脇のドアを開けると広々としたパスダースペースとトイレ。シンク上の照明は2本の触覚が伸びている昆虫みたいなデザイン。
アメニティは最小限で基礎化粧品やバスソルトはありません。タオルはバスタオル×2とフェイスタオル×3。ハンドタオルやバスローブは無し。
バスルームは「ホテルクラビーサッポロ」や「甲府富士屋ホテル」などと同じような家庭的な洗い場つきお風呂。ところどころに石を使っているものの色気は全くありません。デート利用なら少し興ざめだけど、その使い勝手はとても良く、狭いユニットバスとは比較になりません。
バスタブはゆったりサイズでオーバーフローが無いため湯をたっぷりと溢れさせることが可能。シャワーの水圧も問題なく、シンクのカランもやたらと勢いが良い。シャンプー類はポーラ製の大ボトル。追加で「GILCHRIST&SOAMES」というブランドのミニボトルも置いてありました。
View
同じジュニアスイートでもツインルームは2方向に窓がありますが、このキングルームでは1方向のみ。今回の部屋は長野駅側のトレインビュー。夜遅くでも貨物列車の往来がありますが、騒音は気になるほどではありません。
以前、ガラス窓は少し開閉できたようですが、現在は事故防止のため締め切られています。ドレープは重厚なデザインの割に遮光性は低くて残念。
Breakfast
朝食は12階の「あさま」で和洋ビュッフェ(1,100円)。お店はちょうど今回の部屋の真上に位置し、2面が大きな窓になっているので明るくて開放的。でも、畳敷きの宴会場でビュッフェなんて、なんだかB級旅館の朝食みたいです。
並べられた料理は主に和食。煮物やハンバーグ、だし巻き卵、湯豆腐などがあり、信州だけに漬け物は種類豊富でした。ご飯は固い炊き加減。残念ながらふっくらとは言い難い。味噌汁は豚汁。洋食は少なく、スクランブルエッグ、ハム、ベーコン、パン程度のもの。
ソラーレホテルズは朝食をウリにしているようですが、当ホテルの朝食は種類・味ともにさほど魅力的とは思えません。
Impression
同じビジネスホテルでも「ホテルサンルート長野東口」よりずっと快適です。ホテルとしての格式は市内他3軒の方がやはり上だけど、それらには疑問がつく点も多かったので、割り切って使えば当ホテルの方が満足度は高い。特に今回の部屋は12,000円程度とコストパフォーマンス良好です。
また、同じジュニアスイートではダブルの方が使い勝手は上に感じました。サービス面はそもそも期待していないので無問題。
チサングランド長野
〒380-0823 長野市南千歳2-17-1
TEL 026-264-6000
チェックイン14:00 チェックアウト11:00