■2011年12月宿泊
Check In
冬の軽井沢は寂しかった。アウトレットやスキー場で賑わう南口はともかく、旧軽井沢側は人通りもほとんど無く、ガランとしていました。
今回の軽井沢出張にあたり、第一希望は万平ホテルでしたが、シーズンオフだというのに一泊朝食付きで3万円超は予算オーバー。そのため、今回は老舗の「
料金は「万平ホテル」に比べれば多少リーズナブルで朝食とフルコースの夕食がついて26,700円。それでも宿泊客は数組しかいないようで、夕食時に見かけたのはたった一組でした。
軽井沢駅からは車で10分弱。季候の良い日ならば歩ける距離ではあるものの、周囲は別荘地でどこも似たような景色ばかり。迷子になる恐れもあるので、タクシーを使う方がベターです。
煉瓦張りのシックな正面玄関を入るとコンパクトなロビーとフロントが。客が少ないためかスタッフは奥へ引っ込んでいることが多くて呼び鈴が大活躍。
チェックインの手続きはベテランスタッフのきっちりした対応でスムーズに完了。でも、朝刊のリクエストは聞かれず、よりによって産経新聞が配られたのは残念。
また、翌朝のチェックアウトも同様にテキパキと素早い対応。明細書もちゃんと封筒に入れてくれました。ただし、僕がタクシーに乗り込むと、見送りもせず館内へすぐに引っ込んでしまったのはちょっと悲しい。
2階へは弧を描く階段を上ります。エレベーターもありますが、バックヤードみたいに殺風景な場所にあって格好悪い。
客室はフロントから一方向に伸びるウイングにあり、眺望は玄関横の芝生側と庭園&森側の2サイドです。
Room
今回予約した部屋は2階にある「ダブルルーム」(31㎡)。このタイプは4室あり、全室が2階の芝生側に設置されています。また、このホテルでは禁煙室の設定がありませんが、臭いが気になることは特にありませんでした。
室内は至ってシンプルな造り。広くは無いけれど一人で利用するには十分な広さです。入ってすぐ左側にクローゼット、右側がバスルームが配置されています。
配色は白と木目の二色に統一され、暖かみのある雰囲気です。ただし、カーペットは毛足が短くオフィスの床みたいでちょっと残念。
ベッドは184cm幅。シーツの肌触りは滑らかで気持ちよい。マットレスは日本ベッド製。同社製でも「
窓側にはテーブルを挟むようにアームチェアが二脚置かれています。テレビはスタンド付きのPanasonic製「VIERA TH-L32C3」。ベッド方向に角度が固定されていて、動かせないのは不便でした。
ライティングデスクは奥行きの無いビジネスホテルタイプで使い勝手はイマイチ。引き出しに収納されたホテルディレクトリは極めて簡素なもの。
地方ホテルのようにお土産品の宣伝ばかり並べられても勘弁だけど、当ホテルのものは館内設備の説明や観光案内が不足している印象です。
特にインターネット接続については全く記述がありません。探し回ってもやり方が分からず、「確か公式サイトに記載があったはず…」と3G回線経由でホテルのサイトを見て確認するという珍行動に至りました。
というのも、当ホテルではケーブルテレビ接続。どうりでLAN口が見当たらないはずで、フロントでケーブルモデムを借りないと接続できないのでした。ちなみにDoCoMoとSoftBankは問題ありませんが、WiMAXはエリア外。
Bath Room
バスルームはタイル張りで白一色。清潔感は十分ですが造りは一昔前のそれ。バスタブとトイレが隣接するタイプでシャワーブースは無し。
バスタブはやや小振りなもの。もうワンサイズ大きなものを置ける広さがあるのに、背もたれの後方部分が荷台のようなデッドスペースになっているはもったいない。
アメニティはオークラチェーン共通のものではなく鹿島ノ森オリジナル。バスローブやバスソルトなどはありません。
View
眺望は魅力的とは言い難いものの、窓ガラスを開け放てば凜とした空気が心地よい。
Breakfast
朝食は「コンチネンタルルーム」で提供されています。L字型の店内は結構なオオバコ。シックだけどゴージャス感は少なく、レストランというより宴会場という感じの内装です。
朝食はビュッフェではなくセットメニューです。(和定食は前日までに要予約)。ディナーは布ナプキンだけど、朝食時は紙というのはちょっと残念。
ジュースはオレンジを選択。絞りたて感が無くて全然NG。サラダは瑞々しくて美味しい。当店の野菜はいずれも文句なしですね。
玉子料理はフライ・スクランブル・ボイルの3種類からチョイス。オムレツはありません。いただいたスクランブルエッグはボリュームたっぷりだけどちょっと重い。付け合わせのハムは濃厚でとても美味。
ヨーグルトはちょっと甘い。デフォルトで砂糖を入れておくのはやめて欲しい。パンは厚切りトーストが2枚。前夜のパンは美味しかったのにこのパンは平凡。ジャムはホテルオークラ共通のもの、バターはチープすぎる。
Impression
バスルームは「
建物の古さやバスルームの快適性、レストランの食事など不満はいくつもあるけれど、重厚な佇まいは落ち着けます。トップシーズンも良いけれど、凛とした空気が流れる冬の軽井沢がこのホテルには合っている気がします。
ホテル鹿島ノ森
〒389-0102軽井沢町軽井沢1373-6
TEL:0267-42-3535
チェックイン15:00 チェックアウト12:00