■2017年1月宿泊
Check In
「ホテルフォルツァ長崎」は長崎市を代表する商店街「浜町アーケード」内に位置しています。
路面電車(長崎電鉄)の観光通停留所はすぐ近くにあり、長崎駅からタクシーを利用するとワンメーター。長崎空港からは中央橋バス停で下車、線路沿いに歩いて5分ほどです。
浜町アーケードだけでなく、思案橋や銅座といった繁華街に隣接し、周囲には飲食店がたくさんあって便利な立地です。ただしホテルに専用駐車場は無く、提携駐車場は少し離れた所なので要注意。
かつて、この場所には2011年7月まで博多大丸・長崎店がありました。2014年9月、その跡地に「ハマクロス411」という商業施設ができ、当ホテルはその4〜11階に入居しています。
「FORZA(フォルツァ)」は
エレベーターはホテル専用のものが2基。1階にはそのエレベーターホールがあるのみ。このエレベーターホールはスピードが遅いのかコントロールが悪いのか、待たされる事が多々あってストレスが溜まります。
フロントは4階。細長いロビーで奥にはこじんまりとしたラウンジスペースと朝食レストランがあります。
チェックインの手続きは非常に事務的なものでした。とはいえ、宿泊者カードには住所や電話番号が印字されていて、サインだけでOKなのは楽。支払いはビジネスホテルらしく前金制です。なお、ドリンクの自販機、製氷機は当フロアにしかありません。
ラウンジスペースにはPC端末とコーヒーマシンが置かれています。
客室階の廊下は幅1.67m、天井高はわずか2.15mしかなく、「ANAクラウンプラザホテル京都」や「シェラトン都ホテル東京」並の低さ。カーペットは薄っぺらいもので、壁紙の質感も非常に低いです。
Room
当ホテルの客室タイプは全9種類。うち「デラックスダブル」、「リフレッシュツイン」、「リラックスツイン」の3タイプが洗い場つきのバスルームを備えています。
今回利用したのは「リフレッシュツイン」。「リラックスツイン」が通常のツインベッド仕様なのに対し、この客室タイプは2台のベッドを隙間無く配置したハリウッドツインになっています。それ以外の客室の広さやベッドサイズといった点は共通です。
その客室面積はこのホテルで最も広い27㎡。開業して3年足らずの新しいホテルなのに天井高は2.45mとやっぱり低い。
ドアを開けるとちょっとしたホワイエになっていてズボンプレッサーが設置されています。その対面には用途がよく分からないカウンターがあり、コンセントもついています。
トイレは個室タイプで、その脇にはティーセット。インスタントの紅茶と煎茶がありました。冷蔵庫は空っぽです。
居室は横長でその大半をベッドが占めています。ホワイエ部分やバスルームに面積を割いているため、居室だけを見るととても27㎡の客室には思えません。かつ、窓が隠れているので開放感がとても低いです。
ベッドサイドのわずかなスペースにはソファとコーヒーテーブルが置かれています。ソファは固くて座り心地は今ひとつ。
また、この位置からだとテレビをかなり斜めから見ることになります。
当ホテルの客室のうち、ユニットバスの客室(「フォルツァダブル」、「ヒーリングダブル」、「リフレッシュダブル」、「フォルツァシングル」)にはライティングデスクが設置されているものの、当ホテルをはじめとした洗い場つきバスルームを備える3客室タイプでは直径45cmほどのコーヒーテーブルしかありません。
この小さなテーブルではノートPCを広げるのが精一杯で、ビジネスユースには全く不向きなので注意が必要です。
クローゼットの中にはウォッシャブルスリッパと消臭剤。使い捨てスリッパはありません。
テレビはバスルーム側の壁にかけられた三菱電機製40インチのREAL。型番は分かりませんでした。角度を変更できないのは非常に不便。
ベッドは110cm幅のシモンズ製マットレス。この街では「ホテルニュー長崎」や「ベストウェスタン長崎プレミアム(現:ザ・ホテル長崎BWプレミアコレクション)」といった格上ホテルが未だに時代遅れなマットレスを使っていて、当ホテルや「出島の湯 ドーミーイン長崎」といったビジネスホテルの方が快適なマットレスを備えているケースが目立ちます。
ベットにはスローケットが無く、真っ白。上にはマッサージクッションが置かれているのが面白いです。
枕は柔らかいタイプのみ。枕の種類を選べるホテルが増えているなかで、この点はちょっと残念。リネンの肌触りはザラザラです。
ナイトテーブルは両サイドに。コンセントも用意されていますが、辿っていくと稲佐山の「ルークプラザホテル」と同じくタコ足配線になっているのが心配。
全ての客室にiPad Airが用意されています。色々と制限がかかっていいるものの、ブラウンジングは問題無くできて便利です。
Bath Room
シンクはアウトバス。コンパクトなものですが、スツールが用意され、床はフローリング。
アメニティは必要最低限で、基礎化粧品や入浴剤はありません。タオルも既にへたっています。
ウェットスペースはタイル張りで広々とした洗い場付き。バスタブも大きくて快適です。ただしカランの水圧は弱く、湯を溜めるには時間がかかります。小さめの風呂桶と椅子も用意されています。
シャワーはハンドシャワーとオーバーヘッドシャワーの2つ。シャンプー類はペリカン石鹸のプロバンシア。
View
窓はヘッドボード上にあってレースのシェードと遮光用のロールカーテンがついています。窓の存在感は低く、一見するとラブホテルのように「窓が無い部屋?」と思ってしまいます。
今回の眺めは長崎県庁方面。アーケード(の屋根)を上から見下ろします。とりたてて魅力的な眺めではありませんが、遠くには稲佐山が見えます。
Breakfast
朝食はロビー階のレストランで朝6:30から提供されている和洋ビュッフェです。この写真は夜のものですが、朝食時間帯は明るい陽射しが入り、とても明るいです。
ビュッフェ台はやや狭いものの少し隔離されたスペースにあります。スタッフがビュッフェ台に常駐して残量をチェックしてメンテナンスしているので品切れになることは無いです。
長崎らしく皿うどんやヒカド、カステラなどの名物料理が並びます。洋食メニューではソーセージ、チーズ入りササミカツ、鶏肉のあんかけ、鳥の唐揚モチコチキン、パンプキンスープなど。カレーはタマネギがたっぷり入っています。
その割にハムやベーコンは見当たらず、卵料理は目玉焼きとスクランブルエッグのみ。和食は焼き鯖、薩摩揚げ、明太子、キムチ、蒸し野菜など。定番メニューを好む傾向があるビジネスマンには少し不向きかもしれません。
クロワッサンのサクサク感が欠けていたり、ジュースのコップが安っぽいプラスチックだったりする点は気になりますが、1,200円という料金はかなりお得だと思います。(現在は1,400円に料金改定)
Impression
ホテルは清潔で観光・ビジネス共に便利な立地。「マツコの知らない世界」で紹介されたことあり、長崎市内では人気のあるホテルです。パブリックスペースや客室の造りはかなり安っぽいのは仕方無いとして、ライティングデスクが無いのはとても不便に感じました。
とはいえ、長崎市内では古いマットレスをまだ使っているホテルが多いので、快適なベッドはやはり魅力的。
ホテルフォルツァ長崎
〒850-0853 長崎市浜町4-11
TEL 095-816-2111
チェックイン14:00 チェックアウト11:00