セトレ グラバーズハウス長崎宿泊記「ツインルーム」

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■2016年10月宿泊

Check In

「セトレ グラバーズハウス長崎」は大浦天主堂やグラバー園など観光スポットが集まる南山手エリアに位置しており、すぐ近所には「ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル」があります。

市電の「大浦天主堂下」停留所は徒歩圏内ですが、建物は急坂の途中にあって、重いキャリーケースを転がしながらこの坂を登るのはかなりキツイためタクシーでの訪問がオススメです。

当ホテルはかつて「ホテルマジェスティック」という名称でしたが、2015年3月に現在の名称へとリブランドされました。

エントランスは石造り。建物の外観は可愛らしくも経年感を感じさせますが、この部分は改装されているようです。

ロビーは改装されて「楽ラウンジ」として生まれ変わりました。長崎県産の木材を多用した和モダンなデザインは「ザ・ペニンシュラ東京」を手がけた橋本夕紀夫氏によるものだそうです。

この「楽ラウンジ」ではアルコールを含むドリンクやおつまみを自由にいただくことができます(午前中はソフトドリンクのみ)。これらの料金は宿泊代金に含まれていて、ドリンクは客室に持って行くことも可能です。

とはいえ、おつまみは乾き物が大半でお腹にたまるオードブルのようなものはありません。高級ホテルのクラブラウンジではないので、過度な期待は禁物です。

ラウンジの一角にはゆったりとしたソファが置かれ、チェックインの手続きはここに座って行われます。対応してくれたスタッフはとても丁寧で好印象です。

ロビーや廊下には長崎に関する書物が多数置かれています。

エレベーターは一基のみですが、部屋数が少ないため、待たされることは特に無かったです。

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Room

当ホテルの客室はわずか23室。客室フロアは2〜4階に設けられ、今回利用したのは2階の「ツインルーム」。ルームキーには椿の木から作られたキーホルダーがついています。

客室のドアを開けるとバスルームと並んでクローゼットが設置されています。中に収納されているのは使い捨てスリッパとチェスト。ハンガーは6本とやや少なく、そのうち2本にはバスローブがかかっています。

居室との間には中扉があり、床はグリーンのカーペット敷き。淡いクリーム色の壁紙は上部にリーフが描かれ、下部はストライプ柄。家具の高さは抑えめで窓が大きいせいか、天井高は実測値(2.66m)よりも高く感じます。

アーモアの上には大きな鏡と電気ケトルそれにティーセットが置かれています。ティーセットは緑茶、ほうじ茶、びわ茶のティーバッグ。

横にはアームチェアとウッディなコーヒーテーブル。アームチェアは包み込むような座り心地で座面が深く沈み込みます。

テレビはSONY製「BRAVIA KDL-22CX400」。テレビ台つきで角度を変えられますが、いかんせん22型は小さい。 テレビの左側には湯飲みと冷蔵庫。その冷蔵庫にはミネラルウォーターが2本。

ライティングデスクはアーモアとは反対側、ベッド脇に設置されています。かわいらしいデザインですが、A3程度の広さしかなく、書類を広げてのハードワークには向いていません。

また、当ホテルはインターネット接続に対応しておらず、Wi-Fi環境が整っているのは1階のラウンジのみ。 今時これはかなり厳しい。

ベッドは115cm幅のフランスベッド製「ホテルベッド」。スプリングが固くて寝心地はかなり悪い。シーツの肌触りも今ひとつで、一昔前のベッドという印象です。

ナイトテーブルは中央に。コンセントはありませんが有線放送の機能つき。

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Bath Room

バスルームの床や壁は若草色のタイル貼り。シンクはコンパクトながら薄いピンク色の石造り。ただし、鏡が曇り止め加工されていないのは不便すぎます。

アメニティは「マンダリンオリエンタル東京」や「コンラッド東京」と同じ「AROMATHERAPY ASSOCIATES」。女性用にマーガレット・ジョセフィンの基礎化粧品やバスソルトも用意されています。

バスタブは深さがあり、かつオーバーフローが無いので外に溢れるギリギリまで湯を溜めることができます。フレンチドアを開け放てばテレビも見えます。それだけにテレビのサイズが小さいのは惜しい。シャワーの水圧は並だけど、温度がまれに安定しないことがありました。

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View

フレンチドアを開けるとバルコニーがあります。高台にあるとはいえ、 残念ながら海は微かに見える程度。

右を見れば「ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル」が見えます。長崎ちゃんぽん発祥の店として有名な「四海樓」もすぐ近く。

隣室のバルコニーも丸見えです。

夜景は特筆すべき点はありません。上層階でも大きな差は無いでしょう。

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Breakfast

朝食は1階のバンケット兼レストランで提供されています。7:00〜10:00の間であらかじめ予約が必要です。

入店すると小さな個室に用意されている茶碗と湯飲みを選びます。これらは長崎の焼き物「波佐見焼き」で約50種類も用意されています。

次にサイドテーブルからパン、サラダ、フルーツ、ヨーグルト、ドリンクをビュッフェ形式で。長崎らしくカステラもありました。

そしてテーブルに運ばれてくるのは、和食と長崎に縁の深い中華、オランダをテーマとした「和・華・蘭(わからん)朝食」。朱色の盆に載せて運ばれてきて「卓袱」風です。

料理は日替わりで、一泊目は雲仙ハムの黒胡椒焼き、長崎かまぼこ、ジャーマンポテト、なすの揚げだし。

二泊目は皿うどんサラダ、だし巻き卵、海老ハトシ、アイユタカポテトのグラタンなどが盛られていました。どれも丁寧に作られていて美味しい。和洋折衷の違和感もありませんでした。

また、ご飯は壱岐の「つや姫」、味噌汁は「あごだし(トビウオ)」、ジュースは長崎みかんと地元の食材が多数使われています。

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Impression

かわいいプチホテルです。スタッフの気遣いは素晴らしく、長崎市内のホテルでは最も好印象です。ただし、ラウンジサービスやアメニティを充実させるなどの努力は買いますが、 客室はもはや経年劣化ではなく老朽化。ベッドも固く、このご時世インターネット接続ができないというのはいかがなものか。

また、床にはシミが目立ち、黄ばんだ壁紙は剥がれまくり。それもかなりの箇所に及び、これを放置しているホテルの感覚は疑われても仕方がありません。

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セトレ グラバーズハウス長崎
〒850-0931 長崎市南山手町2-28
TEL 095-827-7777
チェックイン15:00 チェックアウト12:00

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