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■2019年4月宿泊
Check In
今年、開業20周年を迎えた「ザ・ナハテラス」。館内の清掃やメンテナンスは完璧に行き届いていますが、リージェント沖縄として開業したのは1986年であり、既に30年以上が経過。さすがに古さを隠せない点があって、リニューアルプロジェクトが進められています。
既に全ての客室とクラブラウンジ、レストラン「ファヌアン」、和食処「真南風」、宴会場の改装が終了し、現在は鉄板焼「龍潭」やフィットネスジムを擁する新館と分譲棟が建設中です。
坂の下から見る当ホテル。変わらぬ佇まいにほっとします。
車でアクセスした場合、無料のバレーパーキングサービスが提供されているので、このメインエントランスに乗り付ければスタッフが車を預かって駐車してくれます。
この日、タクシーで到着すると、顔馴染みのバトラーが出迎えてくれました。2年ぶりの訪問でも覚えていてくれて嬉しい。
シーリングファンが回るメインロビー。左側にはラウンジ「マロード」。
ロビーの雰囲気は変わっていませんが、ソファなどが新調されました。
新都心側の宴会場エントランス。ゆいレールのおもろまち駅やサンエー那覇メインプレイス、沖縄県立博物館・美術館などはこちらが最寄りとなります。
当ホテルの最寄り駅は、おもろまち駅。でも、炎天下にスーツケースを転がしてホテルまで歩くのは厳しいからか、アクセス案内では「ゆいレール利用で那覇空港~牧志駅まで約20分、牧志駅~ホテルまでタクシー利用で約5分」と記載されています。
とはいえ、現在は国内外からの観光客増加に伴い、ゆいレールがかなり混雑しているので、空港からタクシーでのアクセスがオススメです。
建設中の分譲棟「ザ・ナハテラス クラブレジデンス」。施工はもちろん親会社の国場組。ホテルスタッフがコンシェルジュとして常駐し、入居者はホテル施設を利用できる特典がつくらしく全40戸は既に完売とのこと。
また、同建物内の全12室のスイートからなるサービスアパートメントは2020年3月1日に開業予定。こちらは1ヶ月単位の契約だそう。
14階建てなのでホテル棟よりも高層となりますが、ホテルの客室にこちら側をメインとする眺望は無いので影響は小さいはず。
こちら側のエントランスも大きな変更なし。いつも笑顔で迎え入れてくれる警備員さんにも再会できました。
宴会場前のロビーには見事な胡蝶蘭がいつも飾られています。
宴会場が使われていない時は、とても静かで落ち着く空間です。
窓からは屋外プールと建設中の新館を望みます。完成予定は11月なのでまだまだですね。
エレベーターホールに置かれているチェアとテーブルは新しい物に変わりました。
鏡も新調されていますね。
廊下には当ホテルらしい甘い香りが漂っています。
Club Lounge
クラブラウンジで行われたチェックインの手続きは和やかに。ウェルカムドリンクのシークヮーサージュースがとても美味しい。
このクラブラウンジも一部が改装されており、PCブースが撤去されてソファ席が増設されました。
ビュッフェ台の前には大きな鏡が設置されました。
クラブラウンジ内のサービスや提供されるフードに大きな変化はありませんが、朝食は一時期に比べると品数がだいぶ減ったように感じます。
Room
今回利用したのは最上階10階の「クラブツイン」。客室面積はスタンダードフロアの「デラックスツイン」と同じ35㎡。なお、今回の改装を機に2018年10月から全室禁煙となりました。
ルームキーは改装後も引き続きシリンダーキー。魚のキーホルダーがつきました。ん〜、いらない。(苦笑
エントランス部分は石張りに変更され、壁には大きな姿見が設置されました。
クローゼットの扉は新しい物に交換されて綺麗に。中にはハンガー8本とセーフティボックス。スリッパは肌触りの良いフカフカタイプ。
クラブフロア特典でシューシャインサービスは24時間対応。
居室のテイストは変わっておらず、ナチュラルなリゾート感がたっぷり。ベッド上の琉球ガラスを用いたアートワークもそのままで嬉しい。
大きく変わったのはこのテレビ周り。改装前はアーモアに収納されていましたが、デスクユニット上に置かれるスタイルとなりました。
テレビそのものも26型から48型のSONY製「 BRAVIA KJ-48W730」へと一気に大型化されています。
これまで当ホテルではライティングデスクが標準設備では無く、リクエストベースでした。改装されて大理石の天板を持つデスクニユットが設置されました。とはいえ、ワークスペースは奥行き54cm×幅72cmとコンパクトなので、以前の追加デスクの方が快適だったように思います。
引き出しには「シャングリ・ラ ホテル東京」などと同じく文具セットが用意されました。
パジャマは変わらずワッフル地のツーピースタイプで快適。
窓際のアームチェアは新しいものになりました。
大理石の丸テーブルにはリゾート感あふれる胡蝶蘭。ウェルカムスイーツはホテルオリジナルちんすこう。
電話機はライティングデスク上に移動されました。
ミニバー後方の鏡は交換されて太い縁に。
スナックは6種類もあります。
ティーセットは全てテラスホテルズのオリジナルでコーヒー、紅茶、緑茶、月桃茶。クラブフロアなのにエスプレッソマシンが無いのは時代遅れな感。
冷蔵庫も新しい物になったけれど、キャビネットとサイズが合っておらず、空きスペースが多くてちょっと残念。
なお、ホテル公式サイトから予約すると冷蔵庫のドリンクが無料になる特典は2019年3月末で廃止、現在は「ノーベンバー」でのクラフトビール提供に変更されています。
マットレスは古いフランスベッド製ホテルベッドから110cm幅のシモンズ製Beautyrestに。ただし、掛け布団は相変わらず重厚感のあるタイプ。
コントロールパネルのラジオを聴ける機能は健在でした。
ターンダウン時に翌日の天気予報が書かれたカードとチョコレートが置かれるサービスは健在です。
Bath Room
バスルームでまず変わったのはスライドドア。以前のドアはスリット状で、バスルームの音や匂いが居室に漏れてしまう点が不評でしたが、デザインはそのまま密閉タイプに変更されました。ただ残念なのは、鍵がかからないこと。
大理石に囲まれたバスルーム。この大きな鏡にも鱗のようなデザインの縁がつきました。シンクと便座は新しいものに。超貧弱だったウォシュレットの水勢は並の強さになりました。
シャンプー類はかつてロクシタンでしたが、基礎化粧品キットと同じタルゴジャポン製に統一されました。
アメニティは充実。バスタオルとフェイスタオルは4枚ずつ、ハンドタオルは2枚。
バスタブは変わっておらず、スイングドアつき。
シャワー背面の大理石が細かいパネル模様になりました。ただ、シャワーとカランの水圧はやっぱり弱い。古いホテルだけに仕方ないけれど、これで全開?と驚くほど。
View
今回の部屋は「シティビュー」と呼ばれる国際通り側。本来ならば黄金森公園や泊港を望む「パークビュー」がお気に入りなのですが、新館建設工事のため騒音や眺望への影響があるとのことで、こちら側の部屋をアサインしてくれたそうです。
真っ正面には昨日宿泊した「ハイアットリージェンシー那覇沖縄」がはっきりと見えます。
Impression
那覇市内ではダントツでお気に入りのホテル。今回は2年ぶりの再訪でしたが「やっぱりナハテラスだなあ」と強く感じました。
リニューアル後も上品なリゾート感がこれまでどおり保たれていて安心しました。グレードダウンした印象も無く、明らかなコストカットも感じられません。
とはいえ、リニューアルは老朽化した家具の新調やメンテナンスが主で、水廻りや空調、壁の薄さなどの課題はいまだ残り、設備面では「ハイアットリージェンシー那覇沖縄」のような最新のホテルに敵いません。
しかし、接するスタッフの気持ちさは当ホテルの方が数段上。お世話になっていたマネージャー達が系列の他ホテルへ異動してしまったのは残念ですが、彼らのホスピタリティは若いスタッフ達にもきっちりと受け継がれていると感じました。
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ザ・ナハテラス
〒900-0006 那覇市おもろまち2-14-1
TEL:098-864-1111
チェックイン12:00 チェックアウト12:00