ザ・ナハテラス宿泊記②「エグゼクティブスイート(シティビュー)」

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■2012年5月宿泊

Room

今回の部屋は「エグゼクティブスイート」。各フロアの先端、メインエントランスの真上にあたる「01」と「02」番、それにパークビューの「04」番です。

エグゼクティブスイートはクラブフロアに属しているものの、客室は9・10階だけでなく全フロアに設けられていて、今回は7階の701号室。この部屋は隣接するツインルームとコネクティングになっています。

ドアを開けると正面にバスルーム、左側にコネクティングドアがあって、右に進むとリビングスペースという少し変わったレイアウト。クローゼットは広々としたウォークインタイプ。チェストはベッドルームには無く、ここに置かれています。

室内はリビングとベッドルームが1つになったワンルームスイート。面積は50㎡なので「スイート」と言う大袈裟なものではなく、いわば「ジュニアスイート」級。それでも「クラブツイン」に比べると窓が一回り大きいので開放感はかなり高いです。

せり出した窓際には大きめのデスクが置かれています。ツインルームには無い装備でとても便利。ただしデスクチェアは肘掛けが無く、座り心地もやや固いので長時間のデスクワークは少々辛いかもしれません。

テレビは一般的な液晶テレビではなく、パイオニア製の「プラズマディスプレイシステム」。ディスプレイはベッドサイドの壁に掛けられていて、窓際の棚にメディアレシーバーとDVDプレーヤー「DV-464」が置かれています残念ながら画質はアナログレベルで視聴可能なチャンネル数も少ない。「一昔前のハイグレードモデル」という印象が強い。

ベッドは一般的なツインタイプ。他部屋のようなハリウッドツインではありません。ちょっと期待したけれど、マットレスは他部屋と同じフランスベッド製…。

リビングスペースにはゆったりとしたソファとミニバー。テーブルの上にはフラワーアレンジメントが置かれ、部屋に入って程なくカットフルーツが届けられました。リゾートらしいラタンのソファはマットレスの弾力が弱くて座り心地は「ホテル椿山荘東京」の方が上。

ミニバーや冷蔵庫の品揃えはクラブツインと同じ。ただしホテル公式サイトから予約するとこれらは全て無料という太っ腹ぶり。

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Bath Room

この部屋のバスルームもゴージャスな総大理石張り。手前にシンクがあって、その対面が個室トイレ。奥に進むとバスタブがあり、左側にシャワーブースという縦長の造りになっています。

シンクは広々としたトップを持っていて使い勝手はとても良い。もちろんスツールつき。壁の凹んだ部分は据え付けのドライヤーがあったスペースでしょうか。アメニティはクラブツインとほぼ同じ。体重計がある程度の違いです。

斜めに配置されたバスタブは少し大きめ。ルーバー状の扉を開け放てば、ベッド越しに外光が差し込みます。脇にはバスタブと同じ高さの広いスペースが確保されていて、本や飲み物などを置けるので長湯にも向いています。

バスタブからはテレビを観られますが、斜めからになるため実際には「音を聞くだけ」と考えた方が良いでしょう。

シャワーブースには「マンダリン オリエンタル東京」と同じくドアがありません。入口部分に排水口があるとはいえ、フロアに水が多少漏れてしまいます。ガラスの扉を設けたところで開放感が落ちるとは思えないのですが…。

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View

窓はクラブツインよりもワイドで眺望が開けています。正面玄関下の急坂も良く見え、「パークビュー」と「シティビュー」両面の眺めを楽しめます。

今回は中層階の部屋でしたが隣接する教会の屋根がやや気になる程度で問題なし。ただし現在、坂の途中に13階建てマンションの建設が進められています。完成すればこの部屋もしくはシティビューの低~中層階の眺めが遮られるかもしれません。

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Club Lounge

ウッディなインテリアのクラブラウンジは広々としていて、テラスからは陽射しがたっぷりと差し込みます。14時から16時まではティータイム。フード台にはケーキやカットフルーツ、ホテルオリジナルのチョコレートなどが並んでいます。

席に着くとクラブラウンジ専任スタッフ(テラスホテルズでは「ゲストリレーションズオフィサー」と呼ばれています)がウェルカムドリンクと冷たいおしぼりを用意してくれます。チェックインの手続きはとても丁寧で、毎回お願いしている貸出品の確認もきっちりなされます

。こうした顧客の要望管理は徹底されていて「ザ・リッツ・カールトン大阪」にも決して劣っていません。

気候の良い日はテラスでのんびりするのが良いかもしれません。奥にはソファとライブラリーがあり、さらにその奥にはPCコーナーと会議室も備わっています。最近になって無線LANも完備されました。

このラウンジはいつも空いているので、他ホテルのクラブラウンジのように満席だったり、ビュッフェ台に行列ができるなんていうことはありません。

カクテルタイムのフードは、魚介のマリネやキッシュ、生春巻き、ローストビーフやスモークサーモン、サラミ、フルーツなどが中心。お腹に溜まるようなものはありませんが、一つ一つのクオリティはなかなかのもの。ただ、このカクテルタイムが終了する20:00でラウンジもクローズしてしまうのは残念。レストランで食事をした後、コーヒーくらいは飲みたいもの。

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Breakfast

クラブフロアに宿泊の場合は朝食券が渡され、クラブラウンジのほか「真南風」・「ファヌアン」の利用ができ、ランチやラウンジ「マロード」のアフタヌーンティーセットに振り替えも可能です。選択肢が多いので長期滞在でも飽きることはありません。

玉子料理はゆで卵のみだけど、それ以外のビュッフェはファヌアンと同等もしくはそれ以上。スモークサーモンやハム、海ぶどうなどファヌアンには無いものもあります。それになんと言っても、ラウンジは空いているのでゆったりと食べられるのが嬉しい。
(2015年4月追記:クラブラウンジの朝食は、海ぶどうやソーセージや温製料理が無くなって非常に簡素化されてしまいました。)

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Impression

客室は「スイート」と言うほどの広さは無いし、ベッドの寝心地も今ひとつ。それでも部屋の開放感はやはりワンランク上だし、広々としたバスルームは「グランドハイアット東京」のそれとは違った快適さがあります。

「クラブツイン」との差額は約12,000円/泊。クラブツインでも申し分ない滞在ができるけれど、財布が許せばまた利用したい客室でした。

■ザ・ナハテラス宿泊記①

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