帝国ホテル大阪宿泊記「レギュラーフロア・スーペリアダブル」

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■2018年7月宿泊

Check In

「帝国ホテル大阪」が位置しているのは大川に面した大阪アメニティパーク内。近くには「桜の通り抜け」で有名な大阪造幣局があります。

最寄り駅である大阪環状線の桜ノ宮駅からは歩いて5分、大阪天満宮駅や南森町駅からも10分ほどですが、繁華街からは離れていてやや不便な場所。

大阪駅の桜橋口高架下からはシャトルバスが10〜15分間隔で運行されていて、ホテルまでは15分。平日のホテル発便は整理券が必要です。

なお、このバス乗り場からはリーガロイヤルホテル、ウェスティンホテル大阪、ハイアットリージェンシー大阪、ANAクラウンプラザホテル大阪など多数のシャトルバスが発着しています。案内板はスターバックス脇の壁に設置されていますが気づきにくい…。

大川には遊歩道が整備されており、早朝にはジョギングする方々が多数いらっしゃいました。

建物は24階建てで客室は7階から21階まで。22階はスカイバンケット、23階はフランス料理の「レ セゾン」と中国料理「ジャスミンガーデン」、「レインボー ラウンジ」。最上階の24階には鉄板焼「嘉門」、「大阪なだ万」、「銀座 久兵衛」の3軒があります。

隣に建っているのはオフィス棟のOAPタワーです。

大川の対岸には公園や野球場が整備されています。

ホテルには4箇所の出入り口があり、シャトルバスはこの1階玄関に到着します。

日本三大祭の一つ、大阪天満宮の天神祭が間近に迫っているため、館内の各所には飾り付けがなされています。

シャトルバスから降りるとドアマンが荷物を持ってくれて館内へ。館内には黒服のスタッフが待ち構えていて2階へと案内してくれました。エレベーターで2階に着くとベルガールに荷物が引き継がれてフロントへ。見事な連係プレーでした。

1階ロビーの奥には「ブフェ&ラウンジ ザ・パーク」があります。

ここは大川沿いの遊歩道に通じる玄関。

OAPタワー側の出入り口。横にはショッピングアーケード「帝国ホテルプラザ」があります。

OAPタワーの下層階には飲食店やコンビニなどが揃っていて便利。

この2階がメインエントランスとなり、24時間出入り可能。他の玄関は夜間施錠されます。

2階のメインロビーには生花が飾られています。帝国ホテル東京と同じく、ロビーに配置されているスタッフはとても多い。

チェックインの手続きは奥に見えるカウンターで行います。こちらが咳き込んでいると「加湿器をご用意しましょうか?」」との声掛けもありました。

朝刊のリクエストは特に聞かれず、配られたのは読売新聞でした。

吹き抜けの「ブフェ&ラウンジ ザ・パーク」。大きな窓からは大川を一望できます。なお、クベールの混雑が予想される日は朝食会場として使われることがあります。

エレベーターは5基。

カゴの中はゴールドばかりの派手なデザイン。「ANAクラウンプラザホテル京都」と同じく、バラの一輪挿しがあります。

客室階のエレベーターホールは意外にシンプルな造り。少し古さを感じます。

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Room

客室は7〜21階に設けられ、うち7〜18階はレギュラーフロア、19〜21階の3フロアは特別階「インペリアルフロア」です。

レギュラーフロアの客室タイプは「スイート」、「スーペリア」、「スタンダード」の3種類。「スタンダード」は30㎡でシティビュー(正面玄関側)、ユニットバス。

一方、今回利用した「スーペリア」は40㎡でリバービュー、洗い場付きバスルームとなります。

なお、インペリアルフロアにはスタンダードが無く、スーペリアがレギュラーフロアのスタンダード相当となるので注意が必要です。

居室はゆったりとした造り。壁紙やカーテンはストライプ柄。東京の帝国ホテルは重厚で年配向けという印象を受けるデザインでしたが、当ホテルは明るい内装です。

天井高は2.77m、インペリアルフロアになると3m以上らしいです。

ドアを開けると右側にクローゼットがあり、その横にはウォールハンガーとなぜかチェアが一脚。

クローゼットは大きなフレンチドアが豪快に開らきます。ハンガーは7本、使い捨てスリッパは薄っぺらいもの。

クローゼットの脇にはティーセット、ミニバー、冷蔵庫。

ティーセットは紅茶、コーヒー、煎茶。ミネラルウォーター(富士ミネラルウォーター)は2本無料。

高級ホテルらしく、ウイスキーのミニチュアボトルがあります。陶器はすべてNIKKO製。

冷蔵庫の中はやや寂しい。ワインや冷酒などはありません。

帝国ホテルらしさを感じさせる重厚なキャビネット。上に載ったテレビはPanasonic製「VIERA THL32-X1HT」。いまどき32型は小さすぎる。DVDプレーヤーはありません。

下部は2×3段の引き出しになっていて、うち1つはセーフティボックス。ゆかたは帝国ホテル東京とおなじもの。

パジャマは2ピースタイプでリクエストベース(インペリアルフロアでは標準)。ちょっと安っぽい。

ライティングデスクとの間にはアートが飾られていますが、大きさは中途半端な印象を受けます。

ライティングデスクは幅122cm×奥行き66cmの独立型。前の前に鏡が無いのは嬉しい。卓上には流行りのhandyがあります。
頭上にダウンライトがあるとはいえ、スタンドライトはやや弱め。

デスクチェアは入口に置いてあるものと同じ。座面はレザー張りで座り心地は悪くないけれど、肘掛けが無くて長時間のハードワークには不向き。

窓付近にはどっしりとしたアームチェアが2脚とサイドテーブル。オットマンはありません。

ベッドは200cm幅のシモンズ製マットレス。固さは申し分無く、シーツがすべすべで気持ち良い。なお、スタンダードルーム場合、ベッド幅は160cmです。

インペリアルフロアは帝国ホテルオリジナルの「スリープワークス」らしいですが、この部屋のベッドも十分に快適でした。

ナイトテーブルは両サイドに。コンセント2つとUSBジャックあり。照明とカーテンの一括コントロールが可能です。

ルームサービスは24時間対応。メニューは豊富でコース料理も用意されています。なだ万(和食)、久兵衛(鮨)、ジャスミンガーデン(中華)といった館内レストランのメニューもオーダー可能。

ただし、23:00以降の品揃えは極端に少なく、おにぎり、きつねうどん程度しかありません。

朝食営業は7:00からと少し遅め。なだ万の「和朝食」は3,240円、「アメリカンブレックファスト」と「パンケーキブレックファスト」、「スープブレックファスト」は共に3,020円、「コンチネンタルブレックファスト」は1,730円。

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Bath Room

ここの壁紙もストライプ柄で床は大理石張り。シンクはシングルで広いとはいえませんが、トップは御影石で質感は高い。

タオルカバーのかかったスツールが用意されています。ミラー脇の照明は帝国ホテル東京と同じクラシカルなデザイン。

トイレは残念ながら個室ではありません。壁に時計があるのはなにかと便利。バスローブはフカフカでした。

アメニティは特筆すべき点なし。シャンプー類はスーパーマイルドシリーズ。基礎化粧品はリクエストベース。

なお、インペリアルフロアではMIKIMOTO COSMETICSのアメニティになり、基礎化粧品も標準とのこと。

大理石の壁に囲まれたウエットスペースは嬉しい洗い場付きでバスチェアも用意されています。

ただし、残念ながら帝国ホテル東京にあった自動お湯張り機能はありません。

ハンドレスト付きのバスタブは大きく、足を伸ばせます。でも、せっかくの洗い場付きなのにオーバーフローがあって湯を溢れさせることはできないのが残念。

シャワーはハンドシャワーと固定式の2つ。水圧は十分でした。

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View

窓は幅1.96m×高さ1.66m。ストライプのドレープとレースがあり、共に電動コントロール。ドレープはシワが目立ちます。

遮光性はイマイチで上下の隙間から光が漏れてしまいます。

今回利用したスーペリアルームは眼下に大川を望む東向きのリバービュー。隣のOAPタワーを除けば周囲に高い建物は無いので視界はとても良好。

残念ながら大阪城は望めませんが、天神祭の花火は綺麗に見えるらしいです。

昼間は川の水と沿岸の緑が美しいけれど、夜景は寂しく、目の前に建つラブホテルの明かりが目障り。

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Breakfast

朝食は2階の「カフェ クベール」で6:30から和洋食ビュッフェと洋セットメニュー、24階の「大阪なだ万」で7:00から和朝食が提供されています。和朝食はクローズが9:30と早いので要注意。

また、前述のとおり、混雑が予想される日は1階の「ブフェ&ラウンジ ザ パーク」でもクベール同様のメニューが提供されます。

今回はクベールの和洋ビュッフェを利用しました(3,200円)。当店はかつて「フライングトマトカフェ」という名前でしたが、2018年3月にリニューアルオープンしました。

フライングトマトカフェ時代はホテル内のレストランとは思えないファミレスみたいな雰囲気でしたが、改装を機に黒と木目を基調としたシックなインテリアに変わりました。100席ある大箱ですが、さほど大きな店には感じません。

残念ながらビュッフェ台に並ぶ料理はハム、ソーセージ、スクランブルエッグ、温野菜、パンプキンスープなど一般的なものばかり。種類は少なく、個性的なものはほとんどありません。

帝国ホテルはバイキング発祥のホテルだし、帝国ホテル東京「レ セゾン」では最高の朝食をいただけるだけに期待値は高かったので、がっかり。

エッグベネディクトは出来合いで、冷めたポーチドエッグにオランデーズソースがかかり、湿気ったトーストがささったチープなもの。帝国ホテル東京「レ セゾン」の大変美味しいそれとは比較になりません。

エッグステーションも用意されていますが、スタッフ不在の時間が多くて残念。

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Impression

大阪駅周辺のホテルに比べると、アクセスはやはり難ありです。特に飛行機や新幹線で経由での訪問は面倒。

でも、大川を望むリバービューの眺めは素晴らしく、大半の部屋がビルビューとなる帝国ホテル東京のそれよりもずっと魅力的。

客室のデザインも重厚さが控えめなためか、シティリゾートらしさを感じられます。スタッフの対応も慇懃さは無く、フレンドリーで好印象。なかなか良いホテルでした。

かつ、帝国ホテル東京や大阪市内中心部の外資系ホテルに比べれば宿泊代金はかなりリーズナブルです。

ただし、クベールの朝食ビュッフェはあまりに残念。「レ セゾン」での提供は難しいとしても、もう少し何とかしてほしい。

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帝国ホテル大阪
〒530-0042 大阪市北区天満橋1-8-50
TEL:06-6881-1111
チェックイン14:00 チェックアウト12:00

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