■2019年4月宿泊
Check In
「ロイヤルパインズホテル浦和」は旧浦和市庁舎跡地に再開発された「浦和センチュリーシティ」の中核施設です。JR浦和駅からは西口またはアトレ北口を出て旧中山道沿いに歩くこと10分弱。タクシーを使う程ではないものの、スーツケースを転がして歩くにはちょっと微妙な距離。
当ホテルは和歌山県の「和歌山マリーナシティホテル(旧「和歌山マリーナシティロイヤルパインズホテル」)」と同じく旧松下興産が手がけたホテルですが、現在はソラーレホテルズ&リゾーツの傘下となっています。
開業したのは1999年10月。20周年を迎える今年、「浦和ロイヤルパインズホテル」から「ロイヤルパインズホテル浦和」へと改称されました。
浦和駅とは反対側に位置しているメインエントランスは立派なもの。ここにはベルガールが常駐していました。
浦和駅からアクセスした場合、派手な天井が印象的なプロムナードを通ってフロントに向かいます。
右側には朝食会場でもある「
広々としたロビーは、バレエスクールや文化センターのある地下1階から宴会場と「うらわ美術館」のある3階までの吹き抜け。
チェックインの手続きを担当してくれた男性スタッフは腰が低く、とても丁寧な対応でした。宿泊代金は前払いです。
フロント前やこのロビーなど館内にはソファが多く配置されています。
エレベーターは4基。
客室階のエレベーターホールは質素で色気無し。
エレベーターホールからの眺めは浦和駅方面の東側。「ガーデンツイン」と呼ばれる客室から見下ろす眺めはこんな感じです。「ガーデン」は嘘じゃ無いけれど、魅力的な眺めとは言い難いですね。
廊下は真っ直ぐで明るい。
途中には自販機コーナーがありました。
Room
建物は21階建て。客室階は8〜17階に設けられていて、上層の18・19階はレストラン、21階はスカイバンケットです。
客室は「スタンダードフロア」、エアウィーヴを設置した15階の「パインズフロア」、16階の「エグゼクティブフロア」の3フロアカテゴリ構成。
「エグゼクティブフロア」の特典は以下のとおりで、エクスクルーシヴなラウンジはありません。
・客室に空気清浄機とネスレのドルチェグスト
・エアウィーヴのマットレスパッドと枕
・冷蔵庫にミネラルウォーター
・19階「
・ホテル1階「日比谷花壇」の割引券
・夕刊朝刊サービス
今回利用したのはパインズフロアの「スーペリアダブル」。この部屋の面積は24㎡で、隣接する32㎡の「ウエストスカイビューツイン」に比べて奥行きが短くて凹んでいます。
ドアを開けると壁につけられたズボンプレッサーがあります。
クローゼットはとてもコンパクトで幅はわずか70cm。中にはハンガー5本と使い捨てスリッパ。
チェストの中にはナイトシャツ。セーフティボックスはありません。
居室はモスグリーンを基調としていて明るい木目を多用しています。天井高は2.7m。
このユニークなライトは「ヘリオポリス」という製品。下部の3本のバーはイエロー、マゼンダ、シアンという三原色の調光器となっていて、回転させることで光の色が変わります。
窓際のスペースにゆとりは無く、テレビ、アームチェア、空気清浄機が所狭しと置かれています。テレビはパナソニック製「VIERA TH-L32X1HT」。
キャビネット内のティーセットは煎茶のティーバッグとUCCの「THE Brend117」。
キャビネットの扉は左開きなのに冷蔵庫は右開きと残念な配置。右に寄せれば良いのに…。中にはフロア特典のミネラルウォーターが1本。
ライティングデスクは幅120cm×奥行き60cmで一般的なビジネスホテルに比べれば広い。ただ、立て付けが悪くてグラグラ。
ベッドは160cm幅のフランスベッド製「ホテルベッド」。その上にエアウィーヴのマットレスパッドが載せられています。これは「札幌パークホテル」と同じ組み合わせで、エアウィーヴといえども固くて寝心地の悪いマットレスはカバーしきれません。
ナイトテーブルは片側に1台のみというシングル仕様。後付けの電源延長ケーブルがありました。
Bath Room
バスルームはシンク、バスタブ、便座が同居しているタイプ。床や壁はベージュのタイル張り。
シンクに高級感は無いけれど、広々としていて使い勝手は良い。拡大鏡も用意されています。
アメニティの品揃えは平凡で特筆すべき点無し。タオルは各1本ずつと寂しい。
シャンプー類はアロマエッセゴールドの大ボトルですが、コンディショナーだけはなぜか小さなホテルオリジナル。ホテル名を変更したため在庫調整中でしょうか?
バスタブの長さはソコソコですが、シャワーの水圧は今ひとつ弱い。
また、清掃が不十分で、バスタブには髪の毛が落ちているし便器には「サボったリング」がはっきりと。
View
今回の眺めは西側。高い建物は無く、かなり遠くまで見渡せます。左前方には埼玉県庁舎、奥には東北新幹線や外環自動車道を望みます。
ホテル周辺の夜景は寂しいけれど、遠くをみれば綺麗。
Breakfast
朝食は1階のブッフェレストラン「
店内は126席のオオバコ。その割にスタッフの人数は少なく、空いた皿がそのままになっているのが散見されました。
店内のインテリアはザ・ファミレス。窓からの眺望は隣接する道路くらいしか無く、どうせなら高層階の「
ビュッフェ台に並ぶ料理は、ハム、ソーセージ、ハッシュドポテトなどの洋食のほか、焼きそば、春巻、なぜかヤクルトなど種類豊富。
自分で湯がく蕎麦・饂飩や北海道大豆を使った「別嬪豆腐」はなかなか美味しかった。
デニッシュは種類豊富でクロワッサンはソコソコのサクサク感。
玉子料理はエッグステーションのオムレツと目玉焼き。オーダー票に記入してスタッフに渡すとテーブルまで届けてくれるシステム。
カレーは具だくさんということしか印象に残りませんでした。
Impression
ホテルの位置づけとしてはシティホテルというより「吉祥寺第一ホテル」や「レンブラントホテル厚木」のようなコミュニティホテルに近いという印象です。
埼玉スタジアムでサッカーの試合が行われる際は各国代表が当ホテルに宿泊しているとのことですが、この古いベッドで体調を崩さないのか心配になってしまいます。
また、客室の壁や床には汚れが目立つなどメンテナンス不足なので残念。
客室のクオリティを考えると、近隣に用事がある際なら良いけれど、当ホテルを目的にわざわざ遠方から訪れるほどでは無いという印象でした。
ロイヤルパインズホテル浦和
〒330-0062 さいたま市浦和区仲町2-5-1
電話:048-827-1111
チェックイン14:00 チェックアウト12:00