ザ・キャピトルホテル東急宿泊記「デラックスキング」

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■2011年10月宿泊

Check In

「ザ・キャピトルホテル東急」が建っているのは赤坂近くの溜池地区。地下鉄の溜池山王駅と国会議事堂駅に直結しています。東京駅へ行くにもさほど時間はかからず、どこへ行くにも便利な立地です。周囲には飲食店もたくさんあります。

今回は首相官邸側にある1階玄関からホテルに入りました。ここは基本的に宴会エントランスのためスタッフは不在。

フロントの場所が分からず少し戸惑いました。でも、騒がしい宴会客がこのように隔離されていると館内に静けさが保たれるので嬉しいですね。

隈研吾氏が手がけたダイナミックなメインロビーは3階。フロントはそこから続く廊下の突き当たりの小部屋に造られています。

チェックインカウンターは「ウェスティンホテル東京」と同じく3つに分かれたアイランド型。対面の壁に沿って椅子がずらりと並べられ、そこに座って順番待ちしている姿はまるで人間ドックのよう。

応対してくれた若い女性スタッフはしっかりとしたもので、料金や翌朝の新聞リクエストもきちんと確認されました。

手続きが終わってベルに引き継ぐと、自らもカウンターから出てきてお見送り。とても気持ちの良いチェックインとなりました。

ところが、対照的にベルの対応は最悪。ベルなのに僕の荷物を持とうとせず、建て替え以前の当ホテルについて尋ねてもまともな回答をせずにほとんどスルー。

一番驚いたのは、部屋に到着して「加湿器を貸してほしい」と頼んだ時のこと。「失礼します」と言って、部屋の電話を使って客室係へ内線をかけていました。その連絡はバックヤードに戻ってからすべきことでしょう。

客室の電話を使うなんて、他ホテルで同様の経験をしたのは開業直後に宿泊した「セントレジスホテル大阪」だけです。

また、チェックアウト時に遭遇した別のベル達もダメダメ。フロント付近に2人が仁王立ちしていましたが、挨拶するだけで荷物を持とうとせず、案内すら皆無。手続き後もエントランスへの誘導はありませんでした。

客室には当ホテルの歴史が書かれた冊子が置いてあり、北大路魯山人から始まって東京ヒルトン、ビートルズのエピソードなどなど自画自賛が多数。でも、まずはこういった基本的なサービスをきっちりこなして欲しいものです。

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Room

今回の部屋は22階の「デラックスダブル」(45㎡)。デラックスという名称ですが当ホテルでは標準的な客室です。

部屋のドアを抜けるとホワイエになっていて、バスルームに続く扉とミニバーがあります。ミニバーにはホテルオリジナルのミネラルウォーターが2本、それにスターバックスのインスタントコーヒー「VIA」が置いてありました。

おつまみ類は無く、全てルームサービスでの対応です。

このホワイエとベッドルームは障子の引き戸で仕切られています。ところが、壁まで完全に密閉できず、数センチの隙間があります。壁際に置かれた一輪挿しの向こうにテレビの配線が見えてしまいちょっと格好悪い。

部屋のデザインは和のテイストをふんだんに取り入れています。濃厚な色が印象的なカーペットはふかふか。全体のテイストは系列の「セルリアンタワー東急ホテル」より上質ですね。

ただし、東急ホテルズらしく、デスクの素材はややチープな印象。引き出しが無いのも辛い。持ち込んだ書類をデスク上に目一杯広げようと思えば、ホテルディレクトリ類を丸テーブルに避難させるしかなくて見苦しい。デスクチェアは馬蹄形のアームチェア。どっしりとした座り心地です。

HDMI端子やLAN口はデスク上のボックスにまとめられています。LANはロジテック製ルータに繋げて無線化済み。そのため、無線接続を前提にしているようで、LANケーブルはベッドサイドの引き出しに収納されています。

これでは気づかない方もいそうだし、デスク上で唯一の2芯コンセントをこのルータが占有してしまうのは困りもの。残りのコンセントはデスク下の一カ所とベッドサイドにしかありません。

テレビはSONY製「BRAVIA KDL-40EX500」。ホテル仕様にカスタマイズされたアクトビラを使って有料チャンネルを視聴できますが、レスポンスが悪くてイライラするのは家庭用と同じ。

窓際には最近よく見かけるデザインのソファと丸テーブル。ソファはかなり固いしテーブルはシンプルなデザインで質感はあまり高くない。

ベッドはシモンズ製2m幅のマットレスで快適です。ベッドスローはやけに重厚でした。

ナイトテーブルは左右にあり、コンセント付き。1台の引き出しはセーフティボックスになっています。

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Bath Room

バスルームはガラス張りでベッドからも丸見えです。障子の引き戸をバスルーム側に思い切り寄せれば隠せるけれど、その場合はホワイエがオープンになってしまいます。

ベッドからシンクが見えるのはちょっと嫌なので滞在中はずっとバスルーム側に寄せていました。

シンクはシングルながら石造りで高級感は十分。スツールも用意されています。

アメニティは他の東急ホテルに置いてあるものとは別モノ当ホテルのロゴ入り。桜のバスソルトもありました。

シャンプー類はペリカン石鹸製。

トイレはもちろん個室タイプ。

気になったのはクローゼットがオープンタイプ。匂い移りも気になるし、そもそも剥き出しなことに抵抗がある人も多いと思います。

そのバスルームは洗い場つき。バスタブはやや大きめ。せっかく洗い場つきなのに、オーバーフローのせいでお湯を溢れさせる事ができないのはもったいない。この点は「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」と同じですね。

シャワーはハンドシャワーとレインシャワー。水圧は十分です。ただし、操作レバーは兼用で、左に回すとレイン、右側に回すとハンドシャワーがONになる仕様。手を洗おうとしても操作を誤るとびしょ濡れになってしまうので要注意です。

バスタブからテレビは見えないけれど、シンク横にオーディオ入力端子がついています。スピーカーはシンク上とバスルーム内の二箇所。「おぉっ!」と思ったのも束の間、バスルーム内では音が響き、やけに低音が強調されてしまい聞き辛かった。

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View

真ん中に柱があるのは残念だけど、窓は幅6mとかなりのワイドサイズ。ただし、窓の近くは天井高が低い上、レースのカーテンが完全に上がりきらないため尚更低く感じてしまうのは非常に残念。

今回の眺望は外堀通り側。遠くに明治神宮外苑や新宿摩天楼を臨みます。すぐ左側には「山王"DoCoMo"パークタワー」があり、部屋によっては視界をかなり遮られるかもしれません。

右側にはプルデンシャルタワーがありますが、こちらは距離が少しあるので気になる程ではありません。

眼下には山王祭で有名な日枝神社。桜の時期は綺麗でしょうね。

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Breakfast

朝食はロビー階の「ORIGAMI」で提供されています。店内は手前のエリアがラウンジ、奥がダイニングになっています。
ダイニングは一面ガラス張りでちょっとした緑や首相官邸を臨めます。

以前はセットメニューだけでしたが、現在はビュッフェも提供されています。ビュッフェ、アメリカンブレックファースト、和朝食、そして今回いただいた「オリガミブレックファースト」共に4,276円と高額です。

店名を冠した「オリガミブレックファースト」のメニューは下記の通り。

◆フレッシュジュース
◆オートミールを和のテイストで(吟あん・きな粉・梅干・胡麻等)
◆特製ココット料理 "ストーブココットで煮込んだ旬野菜と半熟卵"
◆ザ・キャピトル自家製ブレッド
◆フレッシュフルーツサラダ
◆コーヒー

オートミールは鰹節が効いている玄米のお粥みたいな味でした。薬味は出汁、海苔、きな粉、、梅干し、山葵、胡麻、吟あん等。出汁はとろみが強く、あんかけのよう。この出汁と山葵が合うと思います。ただアクセントになるよう塩分が効いたものを欲しい気がします。

ココットには茄子、トマト、タマネギなどを煮込んだラタトゥイユの上に半熟玉子が落としてあります。味付けはシンプルであっさり。

パンは4種類、クロワッサンはサクサクだけどふっくらさが今ひとつ。小松菜を練り込んだものはあまり印象に残らず。バターとジャムはエシレ製。

食後のフルーツ盛り合わせはイチジク、メロン、木苺、キウイフルーツ、オレンジなど豪華な一皿です。

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ザ・キャピトルホテル東京
〒100-0014 千代田区永田町2-10-3
TEL: 03-3503-0109
チェックイン15:00 チェックアウト12:00

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