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■2013年4月宿泊
Check In
国道246号線沿いに建つ「セルリアンタワー東急ホテル」。渋谷駅からは歩いて5分程度の距離ですが、途中には歩道橋や上り坂があるため遠く感じます。また、移転した東横線のホームはヒカリエの地下5階にあるため、5分でたどり着くのは難しい。
エントランスに着くとドアマンが迎えてくれましたが、タクシーのドアを支えるだけで館内へのアテンドはありません。ロビーは広々としていて明るく、正面には「ガーデンラウンジ 座忘」があります。この日はゴールデンウィークの真っ直中でロビーは大混雑。スタッフも数多く待機していました。
フロントは4人ほどが同時に手続きを行えるカウンターで、ラゲッジ台も用意されています。チェックインの手続きはあっさりとしたもの。幽霊会員だけど、東急コンフォートメンバーズの会員なのでサインだけで完了。いつのまにか背後に控えていたベルガールの案内で客室へ向かいます。
エレベーターは6基。客室階のエレベーターホールはとてもコンパクトで、客室はそのエレベーターホールをぐるりと囲むように設置されています。
エレベーターホールはとてもコンパクトで、客室はそのエレベーターホールをぐるりと囲むように設置されています。廊下はやや狭く、壁は市松模様。
Room
このホテルでは19~24階の「シティビューフロア」と25~32階の「スカイビューフロア」が一般フロア、33~34階の「タワーズフロア」と35~37階の「セルリアンフロア」がクラブフロアとなっています。
今回利用したのは32階の「スカイビュー・キング」。面積は37㎡、天井高は2.72mと数字だけみればまずまず十分なもの。でも、バスルームにスペースを割いているせいか、居室の広さは前日に宿泊した「グランドプリンスホテル高輪」(32.1㎡)とあまり変わらない印象を受けました。
廊下に置かれたクローゼットは大きいものの、中にはアイロンがあるだけでガランとしています。
隣にはラゲッジ台兼チェストとミニバー。
ティーセットは非常に簡素なもので、用意されているティーバッグは煎茶とウーロン茶のみ。ティーカップなどは無く、紙カップのインスタントコーヒーは450円もします。
冷蔵庫の品揃えは特筆すべき点なし。
室内の壁はグレー、ヘッドボードは廊下と同じ市松模様で和のテイストを多少感じるデザインに仕上がっています。しかし、明るい木目調の家具は質感が低く、「横浜ベイホテル東急」(旧パン パシフィック ベイホテル東急)と同水準。
同じ東急ホテルズならば、やはり「ザ・キャピトルホテル東急」の方が上質な印象を受けます。
壁沿いには石をはめ込んだ長いカウンターがあり、Panasonic製液晶テレビ「TH-32LX60」が置かれています。オーバル型のライティングデスク兼テーブルはこのカウンターからから伸びるように設置されていて、「シェラトン都ホテル東京」に似た造り。
このテーブルは小振りだし、椅子は肘掛けが無く固いタイプなのでハードワークには不向き。インターネット接続は有料で1,050円/日。下り35.6M、上り24.2Mbpsと十分な速度を計測しました。
窓際にはコーヒーテーブル、一人がけのソファとオットマンが一つずつ。デスクの椅子も一脚しかないので、この部屋は一人利用を想定しているのでしょうか。
ベッドは「ザ・リッツ・カールトン大阪」と同じく日本ベッド製の「Silky Pocket」のソフトタイプで申し分無し。シーツの肌触りもなかなか快適です。両サイドにあるナイトテーブルはシンプルな造りでコンセントはありません。円柱型のナイトランプはやや光量不足。
ベッドスローには髪の毛が落ちているし、窓ガラスは内側の拭き漏れが目立つなど、清掃はイマイチ。なお、新聞リクエストは特に聞かれず、配られたのは朝日新聞でした。
Bath Room
バスルームは洗い場つきタイプ。スライドドアを開けると右側にシンク、奥にトイレ、左側にウェットスペースという「マンダリンオリエンタル東京」などに似たレイアウトです。ただし、トイレにドアは無く、バスタブからはちょうど視界に入る位置にあるのが残念。
壁や床はパウダースペース・ウェットスペース共に御影石で統一されていてスタイリッシュなデザイン。照度は十分でコントロールも可能です。
ンクはシングルながら広々としていてスツールつき。アメニティはホテルオリジナルで品揃えは平凡なものだし、シェービングフォームはパック入りタイプとケチくさい。
女性用の基礎化粧品キット(資生堂「エリクシール シュペリエル」)はリクエストベース。シャンプー類はモルトンブラウンの「SOMO LONDON」。
ガラスで仕切られたウェットスペースはまずまずの広さ。バスタブは幅・深さがイマイチながら長さは十分でアームレストつき。これでオーバーフローが無ければもっと良いのに…。シャワーの水圧は今ひとつです。
View
今回の部屋は眼下に渋谷インフォスタワーを見下ろす代官山・恵比寿方面。この方角に高い建物は少なく、遠くまで見渡せるので昼の眺めも見飽きません。
左を見れば六本木ヒルズと東京タワーがギリギリ望め、奥にはお台場のフジテレビや観覧車。右奥の遙か彼方には横浜ランドマークタワーまで見渡せます。派手なランドマークは無いけれど、遠くまで見渡せるという意味ではお勧めです。
Impression
「ザ・キャピトルホテル東急」と共に東急ホテルズのフラッグシップを担っている当ホテル。東急グループの本拠地である渋谷という場所だからなのか、値付けはかなり強気で特にタワーズフロアとセルリアンフロアの両クラブフロアは外資系高級ホテル並の価格設定。一般フロアでもコストパフォーマンスはかなり悪い部類に属します。
インテリアの質感がチープなせいでラグジュアリーホテルとは呼べないけれど、ベッドは快適だしバスルームは洗い場付きで広々。そして部屋からの眺めは素晴らしく、東京観光の拠点には適したホテルだと思います。
■一休レストラン予約:スーツァン・レストラン陳 渋谷店(四川料理)
セルリアンタワー東急ホテル
〒150-8512 渋谷区桜丘町26番1号
TEL 03-3476-3000
チェックイン14:00 チェックアウト12:00