御殿山ガーデン ホテルラフォーレ東京宿泊記「スーペリアデラックスダブル」

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■2013年4月宿泊

Check In

森トラストが運営する御殿山ガーデンの中核施設「ホテルラフォーレ東京」(現「東京マリオットホテル」)へは最寄りの品川駅から無料送迎バスで5分ほど。

しかしこのバスは20分に一本程度しか運行されておらず、しかもホテル専用では無く、オフィスやレジデンスの人達も利用するため時間帯によってはもの凄く混む。

夕方、品川駅へ向かおうとしたら、ビジネスマンの退社ラッシュと重なって長蛇の列ができていました。それを嫌って歩くと緩やかな上り坂で約10分ほどかかります。残念ながらアクセスが良いとは言えない立地ですね。

エントランスはオフィスビル仕様で味気ない造り。

エントランスを抜けると天井が高く緑豊かなアトリウムが広がっています。フロントはそのエントランスに面した「レストラン シェーナ」の奥にあってかなり遠い。大きな荷物を抱えていてもドアマンは場所を示すだけで案内はしてくれず…。

ようやく辿り着いたフロントはウッディな小部屋になっていて、コンシェルジュデスクも設置されています。しかし、バックヤードに通じるドアが半開きでスタッフの笑い声がダダ漏れ。カウンターに立つ2人の男性スタッフは疲れが顔に滲み出ているし、キビキビとしたホテルマンらしい振る舞いは見られません。

チェックインの手続きも極めて事務的で最小限。新聞のリクエストも特に聞かれず、夕刊は日経、朝刊は朝日新聞が配られました。

エレベーターホールはフロントの更に奥に設けられ、カゴは全3基。天井や壁に鏡面を多用し、小さなハロゲン電球が列をなしている古くさいデザインです。

このホテルの建物はL字型をしていて、一辺がホテル、もう一辺がレジデンス棟(御殿山トラストコート)になっています。そのため客室は思いのほか少なく、今回利用したフロアには12室しかありません。客室階のエレベーターホールはシックなデザイン。

毛足の長い絨毯が敷かれた廊下は幅が狭い。

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Room

今回の部屋は21階の「スーペリアデラックスダブル」というスーペリアなのかデラックスなのかよく分からないネーミングの部屋。このホテルでは2~18階をレギュラーフロア、19~23階をデラックスフロアと区別していて、デラックスフロアのスタンダードなタイプを「デラックス」、1ランクグレードの高い部屋を「スーペリアデラックス」と呼んでいるそうです。

アサインされたのは部屋番号「01」。てっきり角部屋かと思いきや、エレベーターに最も近い部屋でがっかり。とはいえ、部屋数が少ないからか稼働率が悪いのか、その騒音に悩まされることはありませんでした。

ドアを開けると左側に鏡に囲まれた棚が設けられています。エレベーター同様、なんとも時代を感じさせるデザインですね。

客室の面積は38㎡で天井高は2.7mと共に十分なもので、ダークブラウンを基調とする落ち着いた内装です。照明は不足気味で、テレビ周辺はかなり暗い。絨毯は廊下同様に毛足の長いタイプだけど経年劣化が気になります。

シンプルなキャビネットの上に置かれたテレビは東芝「REGZA 32A900S」。

下部には冷蔵庫とティーセットが納められています。ティーセットは安っぽい緑茶のティーバッグが2つだけ。コーヒーは有料で紅茶やミニチュアボトルなどはありません。

ソファはやたら低いタイプ。座り心地はかなり固くて質感もチープ…。付近の壁はこれまた鏡面仕上げ。大きな観葉植物が置かれていて「シェラトン都ホテル東京」みたいだけど、こちらは残念ながらフェイクもの。

一方、ライティングデスクは広々していて快適。チェアはキャスター付きだけど肘掛けは無いし、くたびれています。ホテルディレクトリーに書かれているのはレストランの案内とバスの時刻表程度のもの。貸し出し品やフィットネス、周辺の案内など宿泊客が知りたい情報は一切載っていません。インターネット接続は無料。有線のみの対応で下り11.6M、上り14.8Mbps。

デスクサイドには松下製のマッサージチェア「アーバンフィット EP2200」。2002年発売のモデルなのでちょっと古い。

ベッドは180cm幅のシモンズ製マットレスを使用。寝心地は問題無いけれど、シーツはザラザラでイマイチ。ナイトシャツはワンピースで帯が必要な浴衣タイプ。

ナイトテーブルは両サイドに。ただしバスルーム側はただの物置台。窓側の方はデスク付近まで伸びていて電気ポットが置かれています。ベッドサイドのコントロールパネルには有線放送機能つき。

ルームサービスは22:30まで。朝食はコンチネンタル(2,190円)とアメリカン(3,120円)の2種類で前日までの完全予約制。

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Bath Room

バスルームの入口にはクローゼットがあります。

バスルームは比較的広い。パウダースペースはベッドルームと同じ絨毯敷き。

シンクにはスツールが用意されています。無料のミネラルウォーターはなぜかここに置かれています。

アメニティの品揃えはそれなりに充実していて、ドクターシーラボのスキンケアセットがありました。でも、圧縮されたスポンジタオルはラブホテルみたいなので止めて欲しい。シャンプー類はPOLA製エステロワイエ。

ウェットスペースは大理石張り。バスタブの幅はやや狭いけれど、深さ・長さはソコソコあるので、ゆったりできます。シャワーヘッドはマッサージ機能なしのシンプルなもの。シャワーカーテンはペラペラで安っぽい。

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View

今回の部屋はL字型建物の外向き。内向きだと隣接する御殿山トラストタワーとお見合い状態なのかもしれません。窓は3.7mの横幅があり、茶色のレースとシルバーのドレープがついています。

二重窓の外には広々としたバルコニー。しかし、窓は施錠されていてバルコニーに出られないどころか外気を取り入れることすらできません。目の前にあるとどうしても出たくなって、フラストレーションが溜まります。

眺めは品川シーサイド方面。周囲に高い建物は少なく、東京湾まで見渡せるのは意外でした。ただし、レインボーブリッジやスカイツリーといった東京名所は見えません。眼下には東海道新幹線、JR、京急などが走り、鉄道ファンは喜びそうだけど、それもベランダの柵越し。敷地内の御殿山庭園は全く見えません。

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Impression

当ホテルは2013年12月に「東京マリオットホテル」へとリブランド予定です。そのため、6月からは全館に及ぶ大規模な改装工事が実施されるとのこと。現在は法人会員の利用が大半を占めていますが、マリオットブランドによって客層も変わるのかもしれません。

しかし、このホテルの問題点はアクセスの悪さや施設の古さだけではありません。いくらハードがグレードアップしたとしても、スタッフの接客レベルを向上させなければ前途は厳しいですね。

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■一休.comレストラン予約:Lounge&Dining G(グリルダイニング)

東京マリオットホテル
〒140-0001 品川区北品川4-7-36
TEL 03-5488-3939
チェックイン15:00 チェックアウト12:00

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