■2014年10月宿泊
Check In
「メルキュールホテル銀座東京」が建つのは銀座2丁目。土地勘がある方には「ウインズ銀座の横にあるマクドナルドの上」と言えば分かりやすいでしょうか。
周囲には「ホテルモントレ銀座」や「ソラリア西鉄ホテル銀座」などミドルクラスのホテルが数多く存在します。
最寄り駅は地下鉄有楽町線の銀座一丁目駅。地下鉄他線の銀座駅や東銀座駅も徒歩圏内です。
銀座一丁目駅は11番出口に直結していますが、改札口からその出口に至る途中には階段があるので、重い荷物を抱えているときは10番出口から銀座ファーストビルに入り、エレベーターで地上に上がるルートをお勧めしたい。
当ホテルが入居する「ヒューリック銀座2丁目ビル(旧銀座アイタワー)」は極端に細長い建物で、上層の13・14階は「銀座アイタワー住宅」という中央区の賃貸物件になっています。
このビルはホテルが入居することを前提として造られたビルではないようで、天井は低くパブリックスペースは非常に少ない。
エントランスはこぢんまりとしていて見落としてしまいそう。
ロビーと呼べるような空間は1階にもフロントのある2階にもありません。
メインのエレベーターは2基。カゴの中にあるスロットにルームキーを挿さないと客室階には停止しないセキュリティ機構をウリにしているものの、エレベーター前に階段があり、それを使えば1階から客室階までフロント前を通らずに行き来できてしまうのでセキュリティの意味が無い…。
客室は南北に真っ直ぐ、ウインズ銀座側に寄せて造られています。廊下は驚くほどに狭いですが、「メルキュールレッド」をアクセントにしたドアと壁紙、かつての銀座を写したモノクロ写真パネルがなかなかスタイリッシュです。
メインのエレベーターを降りてアサインされた部屋に向かって歩いていると、別のエレベーターが現れました。今回の部屋はそのすぐ隣で、部屋に食い込むような構造になっています。
それゆえ騒音を心配しましたが、このエレベーターは客室階の一部(3~10階)のみを行き来し、地下1階~地上2階には停止しないという役割が?なエレベーターだったため稼働することは稀。騒音が気になることはありませんでした。
Room
今回の部屋は「デラックスツイン」。本来の予約は「スーペリアクイーン」でしたがアップグレードしていただけました。客室の広さは27.5㎡。
決して広い部屋ではないけれど、横幅が最大4.7mあるせいか数字よりは広く感じます。ただ、天井高は2.43mと低い。またカーペットは汚れが目立っており、そろそろリノベーションのタイミングではないでしょうか。
ドアを開けるとすぐ横にバスルームがあり、クローゼットはそのバスルーム脇、ライティングデスク側に設けられています。
扉は鏡張りのスライドドアで、中は衣類をかけるスペースと4段の棚があるスペースに分かれています。ハンガーはドアと平行にかけるタイプ。用意されているアイテムは薄っぺらい使い捨てスリッパとリセッシュ。
ライティングデスクはベッドに背を向け壁に向かって設置。奥行きは61cmとまずまず。デスクライトはiPod対応のTDK製スピーカーと一体型したもの。でも旧式でLightningケーブルには非対応。
テレビは26型と小ぶりなSHARP製「AQUOS LC26E7」。チェアはレザー張りのものがなぜか2脚。インターネット接続は下り5.0M、上り10.1Mbpsと不満が残る。
窓際にメルキュールレッドのレザー張りソファが1脚。オットマンつきでゆったりできるのが嬉しい。スタンドライトは和紙のような素材のバー状。
ミニバーではジャック・ダニエルのミニチュアボトルが2本、インスタントコーヒー2種類とインスタント煎茶・ほうじ茶、紅茶×2とジンジャーハーブティのティーバッグ。
フードはカップヌードルとチップスター、キットカット、m&m'sチョコレート、明治アーモンドチョコ、ナッツ&クラッカーとフードがやたらと充実しています。
ベッドは120cm幅のシモンズ製マットレス×2。枕は高さがあるものしか無く、僕には合いませんでした。ヘッドボードは箱崎の「ロイヤルパークホテル」と同じくウッディで大きなもの。
ナイトテーブルは中央に一台。照明の一括コントロールが可能で、読書灯は調光もできました。
このベッド付近の壁紙には田舎風景のイラストが描かれています。写真で見たときは癖のあるデザインだと感じましたが、実際には同系列の「ノボテル札幌(現プレミアホテル 中島公園 札幌)」と同じようにさほど気になりませんでした。
Bath Room
バスルームのドアは障子風のスライドドア。バスルームとの間には結構な段差があるので要注意です。
室内の壁はホワイト、床はグレーのタイルで清潔感は十分。シンクは大理石張りで、下部には衣類カゴが用意されています。
バスタブは小さめで足を伸ばせる長さは無い。シャワーの水圧はそこそこ。
アメニティは必要最小限の品揃え。基礎化粧品や入浴剤はありません。ハンドソープは無く固形石鹸のみ。シャンプー類は「omnisens」(オムニサンス)というフランス製のブランド。レディースフロアはロクシタンになるそう。
ビジネスホテルとして考えれば悪いバスルームじゃないけれど、ゆったりさでは洗い場付きバスルームの「ソラリア西鉄ホテル銀座」が圧勝です。
View
窓は3.6m×1.25mとワイドなサイズ。寒冷地のような二重窓になっているため防音性に優れ、車の走行音は気になりません。しかし、当ビルへの搬入業者らしき車が未明に作業を行っており、そのの音がうるさかった。
窓からの眺望は全く開けず、完全に「WINS銀座ビュー」。同ビルの窓を通して馬券販売機が見えて日常感ありあり(苦笑)。ドレープはサイズが窓とあっておらず、短い丈の下部から光が漏れる。。。
Breakfast
朝食は館内唯一のレストランである「レシャンソン」というビストロで和洋ビュッフェが提供されています。各サイトの表記では「7:00オープン」となっていますが、実際には6:30から営業しています。
店内はパリの街中をイメージしたようなインテリアで床は古びたタイル風。オフィスビル仕様なので天井は低く、開放感には乏しい。
料理の種類はイマイチで、エッグステーションはありません。温製はベルギーワッフル、チリビーンズ、ポテトフライ、ソーセージ、ベーコンとなぜか炒飯。卵料理はスクランブルorボイルド。パンは5種類ほどと決して豊富ではないけれど、一つ一つはなかなか美味しい。
和食は必要最低限度の品揃えしかなく、焼き鮭、筑前煮、卵焼きなど。ジュースはオレンジ、グレープフルーツ、ぶどう、トマト。いずれもフレッシュではありません。
なお、朝食券を持っている場合、ルームサービスに振替可能。ただし300円のデリバリーチャージが必要な割にメニューはコンチネンタルのみで卵料理は無いので割高な印象。
Impression
フランス資本のホテルだけに外国人の利用が多くて館内ではフランス語が飛び交います。
建物はオフィスビル仕様らしくレイアウトはカツカツで天井も低い。そのせいなのか、ハイグレードなホテルが持つ暖かみというか「自宅同様にくつろげる雰囲気」は感じられませんでした。
それゆえデザインがどんなに「エスプリの効いたデザイン」であっても「寝ることが目的」なビジネスホテルの域を脱していないと思います。
■一休.comレストラン予約:ビストロ レ シャンソン(フランス料理)
メルキュールホテル銀座東京
〒104-0061 中央区銀座2-9-4
TEL:03-4335-1111
チェックイン14:00 チェックアウト11:00