ホテルニューオータニ宿泊記「ザ・メイン クオリティダブル」

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■2012年9月宿泊

Check In

1,500室近い客室を誇る巨大ホテル「ホテルニューオータニ 」の最寄り駅は地下鉄の赤坂見附駅。

公式サイトによると「紀尾井町口より徒歩3分」。でも、ホテルの施設3棟のうち「ザ・メイン」は最も四ツ谷駅寄りに位置しており、赤坂見附に最も近いオフィス棟「ガーデンコート」まで3分で着いてもそこからが遠い。ザ・メインへの徒歩アクセスは注意が必要です。

当ホテルの本館であるザ・メインの1階は宴会場フロアになっていて、宿泊エントランスは2階に造られています。正面玄関に到着した際、ドアマンはタクシーを誘導するだけ。大きな荷物を抱えているのに手助けやベルへの引き継ぎなどは全くありません。

フロントには長い行列ができていて7人のスタッフが対応にあたっていました。僕のチェックイン手続きを行ってくれたのはベテランの男性スタッフ。慇懃さを感じさせず、安心感を与えてくれるような語り口はすこぶる好印象。

でも、手続きは辿々しくて完了までにはやたらと時間を要しました。新聞のリクエストは特に聞かれず、翌朝配られたのは産経新聞でした。

ようやく手続きが終わった時、ベルは全員が出払っていたので独力で部屋へ向かいます。ルームキーはシリンダーキーで枝豆みたいなキーホルダーつきです。

ニューオータニといえば、なんたって日本庭園。立派な滝まであります。

エレベーターは6基。建物が古いので必然的にエレベーターも旧式です。クローズボタンを押しても反応が悪くてなかなか閉まらないし、制御がイマイチで待たされることもしばしば。かなりイライラします。

このザ・メインは3方向にウイングが伸びていて、だだっ広いエレベーターホールはその中央にあります。手裏剣のような形をしているので、案内図を見ないと自分の部屋の位置が分からなくなります。

廊下はやや暗く、幅も狭い。既に16時を過ぎているというのに、ほとんどの部屋はドアが開放されて清掃中。

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Room

このホテルでは棟・フロアカテゴリによって

「エグゼクティブハウス 禅」>「ザ・メイン」>「ガーデンタワー」

という明確な序列があり、「ガーデンタワー」はかなりリーズナブルな客室になっています。

この日はザ・メインの「クオリティダブル」という客室を利用しました。ザ・メインの中では2番目に安いタイプです。(一番安い部屋は「クオリティセミダブル」)。

「スタンダードダブル」が面積が36㎡でベッド幅200cmなのに対し、この部屋は面積26㎡、ベッド幅180cmとワンサイズ小振りになっています。

クローゼットの扉は観音開きで鏡張り。中にはバスローブとペラペラの使い捨てスリッパ。

小さな引き出しには浴衣が納められています。「東京」と勘亭流っぽいフォントで書かれていて外国人が喜びそう。

26㎡はさすがに狭く、奥行きはそこそこあるけれど幅が狭い。一人ならともかく、二人利用はちょっとキツいかもしれません。室内は2007年に改装されていてダークブラウンを多用した落ち着きのあるデザインです。

テレビはPanasonic製「VIERA TH-32LX70HT」。その下はチェストや冷蔵庫、ミニバーなどが一体化したシンプルなユニット。

チェストは小さめ×2段で収納力は残念ながら今ひとつ。でもこの狭い部屋に長期滞在するケースは想定しづらいので、これで十分なのかもしれません。

ミニバーにはグラスと陶器のコップがわずかに2つずつしかなく寂しい。

冷蔵庫の中はぎっしり。グリコのアーモンドチョコレートがあります。

ライティングデスクはドレッサー兼用だけど比較的大きめで使い勝手は問題なし。チェアもしっかりとした肘掛けつきでなかなかの座り心地。ただしスタンドライトはややパワー不足ですね。

リビングスペースにはデスクチェアと共通のデザインのアームチェアが一脚。こちらは肘掛けに小さなテーブルがついていて、オットマンも用意されているので快適。

ベッドには光沢のある栗色のベッドスローが載せられています。マットレスは日本ベッド製で適度な柔らかさでぐっすり。でも掛け布団はザラザラ感が強くて今ひとつ。

ナイトテーブルは両サイドに設置されています。その両サイドともにコンセントがあるのは便利。

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Bath Room

客室が狭いだけにバスルームも「ヒルトン東京」並のコンパクトさ。バスタブと便器の距離が近く、一昔前のバスルームといった印象です。

壁は薄いピンクのタイル張り。シンク脇の壁には曇りガラスがはめ込まれていて、ベッドルームの明かりを取り込めるので狭いバスルームの閉塞感はいくらか軽減されています。

シャンプー類は「札幌グランドホテル」などと同じ資生堂「THE AMENITY」。

バスタブは幅と深さはあまり無いけれど、長さは十分でゆったり。水圧も思いのほか強かった。アメニティの品揃えは平凡。でもバスソルトが2種類用意されているのは嬉しい。

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View

今回の部屋は日本庭園の裏側にあたる清水谷公園側。取り壊し中の「赤坂プリンスホテル」を正面に望みます。

「ローズガーデン」と呼ばれる屋外チャペルの緑は綺麗だけど、他は退屈な眺望で、特に夜は真っ暗です。このホテルに泊まるならやっぱり日本庭園側じゃないと…。

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Breakfast

朝食はガーデンタワーの「トップ オブ ザ タワー」、「ガーデンラウンジ」と「紀尾井 なだ万」、それにザ・メイン「SATUKI」の計4カ所でいただけます。日本を代表するフレンチレストラン「トゥールダルジャン」は残念ながら扱い無し。

今回は某党の総裁がカツカレーを食べて話題になった「SATSUKI」を利用。セットメニューもあるようですが、最強の朝食と自画自賛する「パーフェクトメニュー 朝食ビュッフェ」をチョイスしました。

朝6時から営業とのことだったので6:30に訪問。すると驚いたことに行列ができていました。218席もあるというのに最強の朝食恐るべし。

品揃えは確かに豊富で、讃岐うどんや飲茶までありました。でも肝心の味はちょっと微妙。ジュースはフレッシュ感がまるで無いし、クロワッサンはもっとふっくら仕上げて欲しい。目の前で調理してくれるオムレツは固すぎるし、無愛想なコックも印象が悪い。

他の旧御三家、帝国ホテルの「レ・セゾン」やオークラの「オーキッドルーム」が共に最高の朝食を提供しているだけに、それらとの差はかなり大きいと感じました。ただし、当店のパンケーキは評判だし、秋限定の「スーパーモンブラン」(1,575円!)はモンブラン通をも唸らせた極上の一品らしいので是非。

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Impression

とにかく巨大なホテルでショップやレストランも多種多様。ホテルそのものが一つの街のようです。大規模な宴会が開かれることも多く、いつ訪れても非常に混雑していて落ち着きません。

このザ・メインはリノベーションされているとはいえ、建物の古さは隠せません。今回はリーズナブルに利用できたのでそれほどの不満はありませんが、「もう一度利用したいか?」と聞かれると答えに困ります。

また、自慢の日本庭園は確かに一見の価値ありだけど、整いすぎている感が強いので個人的には椿山荘に軍配をあげたいですね。

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■一休.comレストラン予約:SATSUKI(洋食)

■一休.comレストラン予約:紀尾井 なだ万(懐石・会席料理)

■一休.comレストラン予約:日本料理 ほり川(懐石・会席料理)

■一休.comレストラン予約:紀尾井町 藍泉(懐石・会席料理)

■一休.comレストラン予約:タワービュッフェ(ブッフェ)

■一休.comレストラン予約:VIEW & DINING THE Sky(ブッフェ)

■一休.comレストラン予約:RIB ROOM(ステーキ)

■一休.comレストラン予約:トレーダーヴィックス東京(無国籍料理)

■一休.comレストラン予約:大観苑(中国料理)

■一休.comレストラン予約:ベッラ・ヴィスタ(イタリア料理)

■一休.comレストラン予約:紀尾井町 吉祥(しゃぶしゃぶ・すき焼き)

ホテルニューオータニ
〒102-8578 千代田区紀尾井町4-1
TEL 03-3265-1111
チェックイン14:00 チェックアウト12:00

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