■2012年8月宿泊
Check In
「庭のホテル東京」という一風変った名称のホテルは三崎町の裏通りに位置しています。最寄り駅はJR水道橋駅で東口から歩いて3分程度。都内では有名なハンバーガーショップ「I-Kousya(アイコウシャ)」の近くにあって 、すぐ隣は「東急ステイ水道橋」。
東京ドームシティはもちろんのこと、神保町や神楽坂といった散策しがいのある街も徒歩圏内。観光にも便利な立地でアクセスは良好です。ただし、周囲は一方通行が多いので車で訪問する際は要注意です。
エントランスへは回廊風のアプローチを通ります。ゴージャス感はありませんが落ち着く佇まいです。
ロビーは和モダンのインテリア。天井が高くて一面ガラス張りなので開放感が高い。チェックインの手続きは気持ちの良い対応でスムーズに完了。ベルはいないので自力で部屋へ向かいます。
エレベーターは3基あり、「●●階です。ドアが閉まります。」という自動音声が流れるオフィスビル仕様。日常感が強くててがっかり。
客室階の廊下はシックなカーペットが敷かれています。昼間でも薄暗く、客室ドアの前に設置された小さな照明はまるで行燈のよう。
Room
今回の部屋は「プレミアルーム」(36㎡)。スイートを持たない当ホテルでは最も広い客室になります。
コンパクトなホワイエはフローリング。
クローゼットの扉は鏡張りで、中にはアイロンと使い捨てスリッパが用意されています。
室内はどことなく田舎風で暖かみのあるインテリア。ゴージャス感はあまり無いものの、別荘を訪れたように寛げる空間です。
リビングスペースにはガラスのオーバル型テーブルが置かれ、天井のダウンライトはそのテーブルを照らすように設計されています。パっと見ふかふかなソファは奥行きが短く、背もたれも急角度で全く寛げなくて期待はずれ。一方のアームチェアはオットマン付きでゆったりできます。
テーブルの上には南部鉄器の急須と湯飲み。
ソファサイドの小さなスタンド台は2段の引き出しつき。上段にはツーピースタイプのパジャマが収納され、下段はセーフティボックス。このチェスト以外に収納スペースはクローゼットしかなくて収納力は弱い。
3階にランドリーが設置されている割に、長期滞在にはあまり向いていない印象です。
独立型のライティングデスクは広々としていてデスクライトの照度も十分。卓上に置かれた電話機は「リーガロイヤルグラン沖縄」や「センチュリーロイヤルホテル」と同じ「JACOB JENSEN」 。
デスクチェアは背もたれが短く、肘掛けも無いため座り心地は今ひとつ。また、インターネット接続は無料ですが下り0.6Mbps程度とかなり貧弱な回線。
デスクサイドにはティーセットと冷蔵庫。ミニバーはありません。
冷蔵庫はミニマムサイズ。中にはミネラルウォーターが2本。
テレビは日立製の「Wooo LC42-C07」。リモコンをどう操作してもインフォメーションしか写らずテレビを視聴できないと思ったら、テレビ視聴用のリモコンは別にありました…。
ベッドは121cm幅の日本ベッド製「Beads Pocket」。上位ブランドの「Silky Pocket」には劣るけれど、固すぎず柔らかすぎずなかなか快適な寝心地でした。ベッドスローは和の風情あふれる渋いデザイン。
ナイトテーブルは2台のベッドの間に寝台列車にあるような小さいものが一つ。ミニマムサイズだけど床付近にコンセントがあるのは便利。読書灯はアーム型です。
朝刊のデリバリーはありませんが、1階のレストラン入口で配布されています。
Bath Room
この部屋で最大の特徴はゆったりとしたバスルームです。ビューバスタイプで液晶テレビやシャワーブース、ジャグジー、バスピロー、バスローブといったリラクゼーションアイテムが充実しています。
スライドドアを開けると、正面にシンク。シンクトップは石造り。床は黒、壁は大理石調のタイルで統一されていてシックな雰囲気です。鏡は縦長型で「ホテルインターコンチネンタル東京ベイ」と同じように木の縁に囲まれています。
アメニティは黒いボックスに収められています。基礎化粧品などはありませんが、2種類のバスソルトがバスタブ脇に用意されていました。
シンク下にはバスローブと脱衣カゴ。
曇りガラス奥は個室トイレ。きっちり造られている割に、トイレットペーパーは安っぽいシングルタイプなのが残念です。
バスタブは大きめでジャグジーは強弱2段階の調節が可能。オーバーフローが無いのでお湯をたっぷりと溜めることが出来ます。窓にはウッドブラインドつき。「シャングリ・ラ ホテル 東京」と同じく、上げ下げとチルト機構は電動です。
バスタブサイドにはテレビ。小さな観葉植物が置いてあるのも嬉しい。
バスタブの手前にはシャワーブース。
シャンプー類はこのシャワーブース内に置かれ、ボトル入り。ブランド名は記載されていませんでした。
快適なバスルームではあるけれど、これくらいの広さがあるならば「ザ・ゲートホテル雷門 by HULIC」のように洗い場つきタイプにして欲しかったです。
View
窓は縦150cm×横210cmとワイド。両端の15cm程は開けて外気を取り入れることもできます。このホテルでは大半の部屋に障子がついていますが、この部屋ではロールカーテン+レースでした。遮光性が低いのでご注意を。
今回の部屋は正面玄関側。目の前には住友不動産猿楽町ビル。周囲は比較的低層のオフィスが多く、遠くには明治大学のリバティタワーが見えますが、他にこれといったランドマークは無くて眺望は地味。特にこの日は日曜日ということもあって夜景は寂しかった。
Breakfast
朝食は1階の「GRILL&BAR流」で 6:30から提供されています。週末は「日本料理 縁」で和定食が味わえるそうです。
この「GRILL & BAR 流」はオーガニック野菜が充実したビュッフェスタイルで、ハッシュドポテトやソーセージ、ベーコン、生ハム、スクランブルエッグ、ミネストローネ、フルーツなどが並びます。ヨーグルトは既製品で加糖タイプしか無く、ジュースはフレッシュじゃないのはちょっと残念。
パンは5種類ほど。クロワッサンの表面はカリカリだけどふっくらさは今ひとつ。
卵料理はなんとテーブルサービスでオムレツか目玉焼きから選択する仕組み。オムレツはふわふわで美味しかった。このクラスのホテルの朝食としては十分に満足です。
Lounge
3階には宿泊客が自由に使えるラウンジがあります。クラブラウンジではないためスタッフは不在でフリースペースといった感。室内にはテラスから明るい陽射しがたっぷり。マッサージチェアやテーブルが置かれています。
自動販売機やコインランドリーコーナーも併設されているので長期の滞在時は非常に便利です。
ラウンジの隣はワークアウトルーム。館内の廊下から直接出入りすることはできず、ラウンジ→テラス経由でアプローチするというユニークな造り。バイクが1台とトレッドミルが2台だけのコンパクトな部屋で、ウェアやシューズの貸出はありません。
こちらはテラスビルに囲まれているとはいえ、緑に癒やされます。
Impression
このホテルはかつて「東京グリーンホテル水道橋」として営業していましたが、2009年に改築して再出発したそうです。現在は野村不動産の傘下になっています。
駅の反対側にある巨大な「東京ドームホテル」とは違って館内が静かなのはポイントが高い。
今回は最上級の部屋ということで充実したバスルームもあって快適な滞在でした。ただし、リーズナブルな部屋でその値段なりの満足度が得られるかは何とも未知数。
また、ここはハイグレードなビジネスホテルなので、ドアマンやベルはおらず、ターンダウンも無く、 駐車場もありません。にも関わらず10%のサービス料が加算されるのは少し疑問が残りますね。
庭のホテル東京
〒101-0061 千代田区三崎町1-1-16
TEL 03-3293-0028 FAX 03-3295-3328
チェックイン15:00 チェックアウト11:00