シャングリ・ラ ホテル東京宿泊記①「ホライゾンデラックスベイビュー・キング(ビューバスタイプ)」

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■2012年5月宿泊

Check In

「シャングリ・ラ ホテル 東京」は東京駅に隣接する「丸の内トラストタワー本館」内に位置しています。

エントランスは地上と地下の二カ所にありますが、地下エントランスは駐車場と車寄せのみで駅や八重洲の地下街とは繋がっていません。

また、地上エントランスへは日本橋口からぐるっと廻り込んでアクセスしなければならないため、改札を出てからも意外に遠い。

しかも屋根の無い場所を通るため、雨の日に濡れずにホテルへ辿り着くことはできません。駅に隣接している割に利便性はあまり良くないですね。

地上エントランスはこぢんまり。赤い制服を着こなすスタッフが常駐していますが、彼らはエレベーターのボタンを押してくれるだけでアテンドはしてくれないので独力でフロントへ向かいます。

このエレベーターの中にもシャンデリアがあってゴージャスな輝きを放っています。

ロビーは28階。目の前には「ザ・ロビーラウンジ」が広がっていて、フロントは小さなカウンター。

ロビーの奥には滝のようなシャンデリアと螺旋階段が見えます。この2つとフカフカの絨毯がシャングリ・ラの「3つのDNA」なんだそうです。

客室階のエレベーターホールにもシャンデリア。

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Room

案内された部屋は36階の「3619」。館内見取り図を見ると、客室は東西両サイドに配置されていますが、北側に1室だけ形状の違う部屋があります。それが今回の部屋。

ルームキーは非接触型のカードタイプ。僕はクラシカルな重い鍵が好きだけど、荷物で両手が塞がっている時にこういうルームキーは便利ですね。

ドアを開けると左側に大きな姿見、右側には3枚扉のクローゼットがあって、正面にベッドが見えます。ただしベッドルームとの間には内扉があって仕切ることも可能です。

スリッパはタオル生地でクッションの効いたタイプでかなりお気に入り。

浴衣の他にツーピースのパジャマも用意されています。

シューキーパーも用意されています。

クローゼットの中には部屋の詳細や料金が書かれたパネルが貼ってあります。これは何の意味があるんでしょうか…。

ベッドルームはほぼ正方形。面積は他の部屋と同じ50㎡だけど、バスルームが広い分、数字ほどの広さは感じません。カーペットは“DNA”通りのフカフカさ。

内装はスタンダードフロアと同じく茶系色を多用していて、ベッドの大きなベッドスローの濃厚さがアクセントになっています。

この客室にはロングソファが無く、ベッドの脇に一人掛けのソファがあるだけ。このソファは小振りで、奥行きが短く肘掛けも無いので座り心地は今ひとつ。

窓際に置かれたライティングデスクはオーバル形。十分な大きさがあって使い勝手はとても良いです。デスクチェアの1つは革張りで座り心地は上々。

デスクサイドにはAVコンソール。

下部には各種ケーブル類。

文房具が用意されているのは珍しい。

窓脇のスペースに置かれたテレビはSHARP製「AQUOS 42GX5」。

テレビの下にはBOSE製のDVDプレーヤーも用意されています。Blu-rayじゃないのは残念だけど、きっちりHDMI接続です。

テレビの脇にはエスプレッソマシン、急須と湯飲みが所狭しと並べられています。なんかゴチャゴチャしていますね。

テレビ下のユニット、左側にはぎっしり飲み物が詰まった冷蔵庫。

テレビ下のユニット、左側にはぎっしり飲み物が詰まった冷蔵庫。

右側は3段の引き出しになっていて上からミニバー。底から照明が当たる格好良いデザイン。

グラスも豊富に揃っている。

ティーカップはナルミ製です。そういえばホライゾンクラブの食器もナルミでしたね。

ベッドは193cm幅のシーリー製マットレス。シーリーらしく深く沈み込むタイプ。好き嫌いが分かれるほどの柔らかさですが、僕は大好きなベッドの1つです。

ターンダウンは3人がかりで一気に行われ、あっという間に終わりました。翌朝の朝刊はリクエストした日経のほか朝日新聞も配られました。

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Bath Room

テレビ横の引き戸を開けるとパウダースペース。壁と床は大理石張り、シンクは石造りと質感は非常に高い。

シンクはシングルだけど広々としていて快適です。横の壁には液晶テレビが埋め込まれていますが、なぜここなんでしょうか。どうせならバスルームに欲しいもの。

ホテルオリジナルのアメニティは充実していて、バスソルトは3種類も用意されています。ブラシは柄が木製のタイプ。「ザ・リッツ・カールトン大阪」でも一時期これを採用していましたが、あっという間に元のタイプへ戻りました。

シャンプー類はロクシタンのファイブハーブス。シンクに加え、バスルームにも1セット置かれています。

シンクの対面、曇りガラスのドアはトイレになっています。なぜか鍵はかかりません。

そしてウェットエリアは洗い場つきのビューバスタイプ。黒い石で周りを覆われたバスタブはバスピロー付き。だけどサイズは少し小ぶりで特に幅が狭い。

このバスルームは十二分に広いのだから、もうワンサイズ大きいものを置けたはずなのに。それに、湯を溢れさせることができないオーバーフローも不要ですね。

窓にはウッドブラインドがついていて、上げ下げに加え向きも電動でコントロールできます。

シャワーはハンドとレインの2種類。ハンドは問題ないけれどレインシャワーは小雨程度の水勢しか無くて残念。スコールみたいに強い水勢がレインシャワーの魅力なのに。

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View

窓は他の部屋に比べれば幅がやや短い。それでも十分な大きさですね。カーテンはドレープ、レース共にローマンシェードで電動です。

眺望はベッドルーム、バスルーム共に同じで、正面に「マンダリンオリエンタル東京」と東京スカイツリーを望みます。両国国技館や大江戸博物館、上野公園など東~北東京エリアの主要ランドマークは全て望むといっても過言ではありません。

ただし、この方角には三菱地所が日本で最も高いビルを建設予定なので、数年後には眺めが一変してしまいます。

東京都東部には高い建物がすくないので使いツリーもかなり根元までクリアに望めます。

眼下には首都高速の都心環状線、東北・上越などJR東日本の新幹線も見えます。

夜景もかなり綺麗です。

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Club Lounge

ホライゾンクラブは37階の「デラックスベイビュー」サイドに位置しています。

南北に長く、黒と茶色を基調としたシックなインテリア。もちろん絨毯はフカフカです。北側にはPCが2台置かれていて自由に使うことができます。

南側にはトランクをイメージしたという有名な棚とビュッフェ台。めちゃくちゃカッコイイです。

ドリンクは全てオーダー制。オレンジジュースはやや平凡な味だけど、グラスがきっちり冷えているのは嬉しいポイント。

カクテルタイムのフードはカナッペ程度のものが大半。エビのワンタンやケーキなどがありましたが、あまり印象に残らず。

6:30からオープンしている朝食は大変充実しています。クラブラウンジの朝食といえばコンチネンタル程度のものが多いけれど、当ラウンジの場合はパンやコールドミールをビュッフェ台からチョイスし、メイン料理はメニューを見てオーダーするという「ピャチェーレ」と同じ方式。

ビュッフェ台の品揃えは少し劣りますが、パンの豊富さやメイン料理の選択肢は全く同じ。オムレツや中華粥や和定食もオーダー可能でしかもお替わり自由。

「ロブスターベネディクト」(ハッシュドポテトにロブスターが載ったエッグベネディクト)は超美味。これ以上何を望むのか?という程に満足度の高い朝食です。

当ラウンジのスタッフは言葉遣いや立ち振る舞いが洗練された人ばかり。いかにも「デキル男&女たち」という感じです。クールに見えるけれど、とても丁寧な対応をしてくれます。

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Breakfast

朝食は「ピャチェーレ」で6:30から10:00までと「ザ・ロビーラウンジ」で10:00~11:30の間に提供されています。

当店のメインダイニングであるイタリアンレストラン「ピャチェーレ」は2フロア吹き抜けなので開放感が非常に高い。キラキラ光る派手な箇所もあって「オリエンタルゴージャス」といった感。隣席との間隔も広くゆったり。

眺望は丸の内ビュー。といっても東京駅を挟んでいるため距離があるため、圧迫感はありません。新丸ビル横あたりから皇居の緑をわずかに望みます。

眼下には東京駅があるものの、ホームの屋根が大半を占めていて「トレインビュー」とは少し言い難い。

当店の朝食メニューは「コンチネンタルブッフェ」(2,900円)の他に「アメリカン」(3,600円)、「和朝食」(3,900円)、「ヘルシー」(3,500円)、「オリエンタル」(3,500円)のセットがあり、それぞれに「コンチネンタルブッフェ」がつくスタイル。またアラカルトメニューででは朝からステーキもガッツリいただけます。

今回はアメリカンブレックファーストではなく「オリエンタルブレックファースト」を。メインとなるお粥の具は「鶏胸肉」か「白身魚」からの選択で白身魚をチョイスしました。

ビュッフェ台はダイニングから隔離されたスペースにあるため、テーブルでは騒々しさを感じないのは大変嬉しいポイント。

パンの品揃えはそれなり。一六タルトみたいのがありました。ハム、サラミ、サーモンといったコールドミールやチーズ、フルーツ、ヨーグルト、サラダなどは充実していて「マンダリン・オリエンタル東京」の「ケシキ」より充実している印象です。

特にジュースはメロン、オレンジ、グレープフルーツ、ベジタブル、スムージー、トマトと豊富です。

ビュッフェ台から戻ってきた頃を見計らってメインディッシュが供されます。お粥の他に春巻きと焼きそばがついてきました。

春巻は椎茸などの具がぎっしり詰まったものでサイズはやや小振り。オイリーさはなくさっぱりと仕上がっています。

焼きそばは醤油ベースの柔らかいタイプ。海老、帆立、卵など具は充実していて薄味。

そして主役であるお粥は熱々。ドロドロ感は少なくてサラっとしています。あっさり薄味だけど生姜の風味がしっかりと感じられてかなり美味しい。

白身魚はふんわり。具としてお粥に調和しています。お粥は途中で食べ飽きる事が多いけれど、当店では全くありません。

ピータンなどの薬味を入れることなく完食。お替わりしたくなるほど。満足度の高い朝食となりました。

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Impression

予定とは異なる部屋での滞在となりましたが満足度は非常に高かった。ハード面はもちろん、スタッフの対応もハイレベルなホテルだと思います。ピャチェーレの朝食も美味しかったです。

ホライゾンクラブフロアは値が張るけれど、その価値は十分にアリ。「ザ・リッツ・カールトン大阪」のクラブフロアと並んでかなり気に入りました。特に朝食はクラブラウンジの朝食としてはこの上無いもの。是非また利用したいですね。

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シャングリ・ラ ホテル 東京
〒100-8283 千代田区丸の内1-8-3
丸の内トラストタワー本館
TEL 03-6739-7888
チェックイン15:00 チェックアウト12:00

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