■2017年8月宿泊
Check In
今回宿泊したのは2016年6月に開業した「天都の湯 ドーミーイン網走」。オホーツク海に面したこの街では網走湖周辺に温泉旅館やリゾートホテルが建っていますが、市内中心部にはビジネスホテルしかありません。
JR網走駅前には「ホテルルートイン網走駅前」と「東横INNオホーツク・網走駅前」という定番のビジネスホテルチェーンが並んでいて有力な選択肢。しかし、Webサイトの画像を見る限り、両ホテルともベッドの寝心地に不安を感じてドーミーインを予約しました。
ホテルは網走川のすぐそばに建っています。網走駅からは駅前の道をオホーツク海に向かって10分ほど。冬季に駅から歩くのは厳しそうですが、女満別空港を利用する場合は、すぐ近くに網走バスターミナルがあるので便利といえます。
ホテルの近くにはアプト4(網走中央商店街)という商店街があるのですが、ここは週末でも人が少なくて寂しい。
この像は市内で多数目にすることができる網走の名物「ニポポ」。アイヌ語で「小さな木の子供」を意味する幸運のお守りです。
網走刑務所の受刑者が作成している有名なニポポ人形は「網走監獄」の売店で購入することが可能です。(網走刑務所の売店では販売していませんので要注意)
ホテルは9階建て。目の前にはセブンイレブンがあり、バスターミナル方面へ少し歩くとミスタードーナツ、駅に向かう道にはセイコーマートとケンタッキーフライドチキンとったチェーン店も周囲にあります。
ロビーはシンプルな造り。チェックインの手続きは15:00から。料金は前払い制です。
2階にはレストラン「HATAGO」があり、朝食バイキングやドーミーイン名物の「夜鳴きそば」が提供されるほか、新たに夕食の無料サービスが始まったようです(平日のみ。先着30名)
エレベーターホール前にはフリードリンクとPCが利用できる小さなスペースが用意されています。
エレベーターは2基。時間帯によっては待つことがありましたが、階段が開放されているので自動販売機やコインランドリーの利用などちょっとしたフロア移動のときは便利です。
エレベーターホールにはズボンプレッサーが置かれています。
エレベーターホールの窓からは南側の町並みを望むことができます。すぐ目の前には老舗の「網走セントラルホテル」。
客室は全145室。うち14㎡の「ダブルルーム」が129室を占めます。
Room
客室のドアを開けると細長い廊下があり、突き当りには姿見、壁にはスリッパと靴ベラが掛けられています。スリッパはウォッシャブルタイプ。
内扉を抜けた先の居室は手前がリビングスペース、奥がベッドスペースになっています。客室の面積は20㎡、天井高は2.515m。リーズナブルなビジネスホテルだから仕方ないけれど、壁が薄くて隣室あるいは上層階の音がとても気になりました。
内扉近くに設けられたシンクはコンパクト。アメニティは髭剃り、歯ブラシ、ヘアブラシ、綿棒だけの品揃え。
シンクの下は空っぽの冷蔵庫とティーセット。ティーセットは緑茶です。
テレビはPanasonic製「VIERA TH-42C305」。この部屋にはアンバランスな42型サイズ。その下にはセーフティボックスとタオル類。
ライティングデスクにはその大型テレビと電話機が載っているためワークスペースは非常に狭く、奥行44cm×幅70cmほどしかありません。かつ、椅子は背もたれのないスツール。この部屋でハードワークは無理と思ったほうが良いです。
テレビの手前にはアームチェアが2脚とコーヒーテーブル。背もたれが短いうえに座面が固くて全くくつろげません。
ベッドは110cm幅のSerta(サータ)社製マットレス。寝心地は固めで床からの高さはわずか43cm。ヘッドボードにはコンセントとコントロールパネルがあり、照明の一括コントロールが可能なのは嬉しい。
片側のベッドサイドには荷物を置けるようなスペースが用意されているので便利。ただ、ここは窓がなくて壁なのは残念。
Bath Room
ライティングデスク脇のスライドドアを開けるとトイレとシャワーブース。当ホテルの客室にバスタブはありません。
シャンプー類はPOLA製の「シャワーブレイク」。
View
今回の部屋はオホーツク海側。左手には網走川を望みます。周囲に高い建物は無く、なかなか良い眺めなんですが、窓ガラスは網入りガラスだし開けることもできず、魅力は半減。もったいない!
Spa
最上階の9階にはドーミーイン定番の天然温泉施設が設けられています。利用時、男性はルームキー、女性用はフロントで配布される暗証番号が必要です。
「出島の湯 ドーミーイン長崎」に比べると規模は小ぶりで、内風呂は5~6人程度のキャパ。洗い場も5人分でした。お湯は癖のない透明なアルカリ性単純泉で少し熱め。
露天風呂はさらに小規模で、同時に入るのは3人が限度です。この露天風呂から見える眺めは今回の客室と同じオホーツク海岸側。網入りガラス窓の客室とは違って視界はもちろんクリア。正面には網走港の帽子岩が見えます。
客室にタオルはバスタオルとフェイスタオルが1枚ずつ。部屋から持っていくのは面倒なので風呂場に置いておいてほしいです。
Impression
客室の狭さや質感など、不満を言い出したらキリが無いけれど、地元の古いビジネスホテルを選択するのはリスクが高い。市内中心部の宿を選ぶのであれば無難な選択肢と言えます。
天都の湯 ドーミーイン網走
〒093-0012 網走市南2条西3-1-1
チェックイン15:00 チェックアウト11:00