JRタワーホテル日航札幌宿泊記①「プレミアダブル」

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■2013年5月宿泊

Check In

「JRタワーホテル日航札幌」はJR札幌駅に隣接するビルの1階及び22~36階を占めています。当ホテルは駅東出口が最寄りで、「センチュリーロイヤルホテル」は西出口が最寄りとなります。

メインエントランスは西2丁目通りに面していて車寄せは広々としていますが、さっぱりとした造りでドアマンは見かけませんでした。

札幌駅からはGAP脇の小さなエントランスを抜け、通路をカフェ「セリーナ」に沿って進めばロビーに辿り着きます。

ガランとした印象を受ける広いロビーにはベルスタッフが数多く常駐していて、訪れるゲストに気持ちよく挨拶をしてくれます。

フロントはストレートなカウンター。この日はチェックイン開始時間よりも随分早い到着でしたが、部屋の準備はできているとのことで快く対応してもらえました。

手続きはサインだけで完了。「南側の客室を」とのリクエストもしっかり叶えられました。

エレベーターホールはロビーの奥にあり、フロントの前を通らないと客室階には行けない造り。

6基あるカゴはスピードが遅く、高層階にたどり着くまでは少し時間を要します。

客室はエレベーターホールを囲むようにぐるりと四方に配置され、廊下はやたらと狭い。

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Room

このホテルでは23~30階を「レギュラーフロア」、31~34階を「エグゼクティブフロア」と称しています。

エグゼクティブフロアといってもエクスクルーシブなラウンジは無く、チェックアウトが12:00(レギュラーフロアは11:00)だったり、朝刊デリバリーやバスローブの有無程度の違いしかありません。

朝食とスパが無料になるサービスはラックレートでの利用時だけだそうです。

今回の部屋は「プレミアダブル」です。「モデレートダブル」と「エグゼクティブダブル」が24㎡なのに対し、この部屋は30㎡の広さを持ち、天井高は2.7m。

ライティングデスクの上と壁際に観葉植物が置かれていて癒やされます。

室内はシックなダークブラウンでまとめられていて落ち着きますが、明暗のコントラストが強いせいか少し古くさい印象を受けます。

また、最近は大きな改装が実施されていないのか、カーペットには汚れが目立つし、表面に細かいヒダを持つスタンドライトは内側が破れていてかなり格好悪い。

ドアのすぐ脇にはコンパクトなクローゼット。中にはセーフティボックス、ズボンプレッサー、スリッパ、リセッシュが納められています。

スリッパは革製。使い捨てタイプは「札幌全日空ホテル」と同じくリクエストベース。

ティーセットは煎茶・ほうじ茶・ジャスミンティーの3種類で、インスタントコーヒーやミネラルウォーターは有料です。

冷蔵庫の中にはもちろんサッポロビール。

ライティングデスクは窓側がナイフのようにシェイプされた横長のカウンター。

その一部は「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」や「セントレジスホテル大阪」などと同じく天板を持ち上げると鏡が現れる構造。

奥行きは58cmと十分だけど、ライトはパワー不足だしチェアも肘掛けが無くてハードワークには不向きです。

インターネット接続は有線・無線共に無料。ただし下り3.9M、上り11.3Mbpsとスピードには不満が残ります。

テレビは三菱電機製「REAL LCD40-ML3」。この機種には画面の向きをリモコンで変えられる「オートターン機能」が搭載されていますが、置かれているリモコンはホテル仕様なので、この機能は使えずちょっと残念。

バスローブはふんわり。

窓側には座面の低いアームチェアが2脚と高さの異なる丸テーブルがなぜか2つ。

質感は今ひとつで、座り心地もイマイチ。

ベッドは「ホテルクラビーサッポロ」と同じく電動リクライニング機構つき。マットレスは174cm幅のフランスベッド製。

同じフランスベッド製でも前日に宿泊した「ホテルオークラ札幌」のものより厚みがあって柔らかくて格段に快適でした。

なお、ツインだとシモンズ製マットレスになるそうです。

ナイトテーブルは両サイドに。コンセントはありません。読書灯とは別にバー状のLEDスタンドライトも置かれていますが、そのパワーは非常に弱く、存在理由が分かりません。

ルームサービスは19:30~23:30の4時間のみ。メニューは少なく、使い捨て容器で届けられるためラグジュアリー感は全く無さそう。

このクラスのホテルでルームサービスの朝食が無いのは初めての経験。

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Bath Room

バスルームは洗い場つきタイプ。床・壁ともに真っ白なタイルで統一されて清潔感は十分。

パスダースペースはトイレが併設されていてかなり狭い。シンクの質感は低く、危険防止のため割れない素材を用いたカップは、これまた安っぽい。

ミラーの脇にはベッドルームに向けてロールスクリーンつきのガラス窓を設置。曇りガラスなので開放感はあまり変わらないけれど、明かり取り効果はありますね。

アメニティは日航ホテルズ共通のものと当ホテルオリジナルのものがいくつか。

バスソルトが2種類ありました。シャンプー類はポーラ製の「デタイユ・ラ・メゾン」の大ボトル。

ウェットスペースはガラス張り。バスタブは長さがやや短かく、残念ながらオーバーフローもありました。

シャワー・カラン共にサーモスタットつきで、シャワーのミスト機能は気持ち良い。

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View

今回の眺望はリクエストが叶って南側の大通公園方面です。北海道一の高層ビルなので視界を遮るものは無く、札幌ドームから藻岩山まで綺麗に見渡すことができます。

ただし、この日はあいにくの天候に加え、休日だったため夜景の迫力は今ひとつ。

その上、テレビ塔は改装工事中とちょっと残念なタイミングに訪問してしまいました。それでも札幌市内では最高の眺めでしょう。

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Breakfast

朝食会場は3カ所。35階の「SKY J」では和洋ビュッフェ、「丹頂」は和定食、そして1階のカフェ「セリーナ」では洋セットメニューが提供されています。前述の通りルームサービスはありません。

一番人気は「SKY J」のようだけど、ビュッフェは苦手なので「セリーナ」を利用しました。店内はカジュアルな雰囲気で窓が無いため朝の爽やかさは弱い。

また、オープンキッチンなのでガチャガチャとした騒音がやや気になります。

今回いただいたのは「YEZOブレックファスト」(2,100円)という北海道産の食材を使ったセットメニュー。

サラダのドレッシングは苺味、春キャベツのボッシェや豆乳のブランマンジェなど個性的なメニューが並び、「ザ・プリンス軽井沢」の朝食を思い起こさせます。

卵料理はスクランブルエッグ。自家製のケチャップがあっさりしていてとても美味しい。

ソーセージは濃厚な味、一方の厚切りハムはやや平凡で少々冷め気味なのが残念。クリームボタージュは北海道人参を使ったもので甘さ控えめ。蕪にはコクのあるトマトソースがかかっていて相性は抜群。

クロワッサンはサクサク、メロンパンは桜味なのが面白い。今回のメニューは好き嫌いが分かれそうだけど、僕は大満足。

こういった個性的な朝食セットメニューを提供するホテルはどんどん増えて欲しいですね。

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Impression

高層階が細くなっているビルは良く見かけますが、このJRタワーは特に極端で、オフィス棟の上にホテルが乗っているような外観です。

札幌市内のハイグレードなホテルで最も評判が良いのがここ。「日経トレンディ」や「週刊ダイヤモンド」等の調査でも上位にランクされ、価格設定は強気。

それゆえにコストパフォーマンスにはやや疑問が残ります。

しかし、札幌駅直結というアクセスの良さは群を抜いているし、何といってもその眺望では道内で右に出るモノ無し。

ハレの日に使いたいホテルか?と言われるとちょっと疑問ですが、札幌はこれといったラグジュアリーホテルが無いこともあって、有力な選択肢ですね。

■JRタワーホテル日航札幌宿泊記②

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JRタワーホテル日航札幌
〒060-0005 札幌市中央区北5条西2-5
TEL 011-251-2222
チェックイン14:00 チェックアウト11:00

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