■2012年3月宿泊
Check In
「ホテル国際21(トゥエンティワン)」は長野県庁舎や県警本部などが建ち並ぶエリアに位置し、長野駅からは車で5分程度の距離。でもチェックアウト時にタクシーは待機しておらず、配車を頼んだら15分もかかりました。送迎バスが無いのは辛いです。
この日の天候は雪。信州の春はまだ遠い。
建物は16階建てのタワー館と8階建て南館の2つ。主棟であるタワー館のロビーは吹き抜けになっていて、高い天井には三連の豪華なシャンデリアが吊されています。
奥にはゆったりしたソファーやピアノが置かれていますが、ポップや告知板がやたら多く、質感を損ねているのは残念。その上、ソファーの向こうには土産物コーナーがあって、まるで観光ホテルのよう。
フロントスタッフの対応は事務的なもの。館内の説明や朝食の案内、カードのオーソリチェックは無かったため3分足らずで終了。ベルはいないので自力で客室へ向かいます。
この日アサインされたのは南館。エレベーターはフロントの先を曲がり、無人のカフェラウンジ脇を進んだ先にあります。その道筋は暗く、人の気配はありません。加えてエレベーターは色気の欠片も無い雑居ビル仕様。南館は「別棟」感が色濃く、この時点でテンションはかなり下がりました。
Room
今回の部屋は「スタイリッシュデラックスツイン」。ホテルのWebサイトにはシングルユースの設定が無かったため電話で予約して16,170円。
部屋のドアはやけに重く、ドアガードがありません。扉を開けると正面にベッドが2台並び、その手前に目隠しとなるレースの衝立が置かれています。
室内はホワイト&グレーで統一されているので明るい。とはいえ、造りはやはり古い。空調は風量調整のみで温度設定はできないし、壁はかなり薄く、隣室のシャワー音やドアを閉める音がとても不快でした。
ドアの脇には扉のないクローゼットとチェスト。スリッパはなんとビニール製のみ。今時ビジネスホテルだってもう少しマシなものを置いているのに。加湿器とリセッシュがあるのは嬉しいけれど、備品の優先順位を間違えています。
ライティングデスクは奥行きがそこそこあって快適。ただしデスクスタンドは安っぽく、チェアは肘掛けが無い固いタイプ。
テレビは東芝製「REGZA 26C1000」。26インチと小さい上に、画質が赤みを帯びていて非常に見づらかった。
ホテルディレクトリの中身は宿泊約款のみ。別冊のホテルガイドにはレストランや宴会などのセールストークばかりで、朝食や追加アメニティ、周辺案内など客が知りたい情報は全く載っていません。
インターネット接続は無料。しかし10分ほどブラウジングしただけで「セッション数が上限に達した」とメッセージが出て使えなくなりました。そういえば、同じシステムを使っている「グランドハイアット福岡」でも同じ現象が起きました。使い方に問題があるのか、あるいはMacとの相性が悪いのでしょうか。
冷蔵庫に用意されているのはワイン3種類と柿ピーだけ。ビールやソフトドリンクなどは3階の自販機で購入できます。
38㎡の広さがあるだけにリビングスペースはゆったり。L字型の大きなソファが置かれています。
窓際にはダイニングセットが。テーブルはかなりコンパクト。
ベッドはハイアットのような白一色のデュベスタイル。ベッドスローやクッションはありません。マットレスは幅126cmのドリームベッド社製。固さはそこそこで、沈み込むような感じはありません。
ナイトテーブルはベッドの間に1台のみ。小さい上に電話機とメモ帳が占拠していて使い勝手は悪い。ベッド脇の窓側にはアームチェアが二脚とコの字型のテーブル。部屋には大きなソファーがあるので、このチェアを使う場面が思い浮かばない。
窓は計4枚。ストッパーがかかっていて開けることはできません。上部の梁には蛍光灯がズラリと並んでいます。ドレープは年季が入ったもので遮光力は弱い。
Bath Room
バスルームは広いけれど旧式。床はタイル張り、壁は大理石風なクロス張りと質感も低い。シンクには私物を置くスペースがほとんど無く、鏡は曇り止め加工無しと使い勝手はかなり悪い。ドライヤーはバスルーム外のチェストに収納されています。
アメニティは歯ブラシ、シャワーキャップ、ひげそり、ブラシのみと必要最低限。タオルはバスタオルとフェイスタオルが二本ずつ。ハンドタオルはありません。シャンプー類はポーラのアロマエッセシリーズ。
バスタブはそれなりの大きさがあるけれど、排水はかなり遅く音も豪快です。
View
上記写真のうち、昼の景色はエレベーターホールからのもの。部屋からの眺望はタワー館側。せっかく窓が4つもあるのに眺望は無いに等しい。
Impression
1998年に開催された長野オリンピックの際、IOC本部はこのホテルに設置されたそうです。市内では「THE SAIHOKUKAN HOTEL」(犀北館)や「メトロポリタン長野」と並んで格式の高いホテルゆえ期待していたのですが…。
ハード面はともかく、部屋の電球が切れていたり、夕食を取ろうと訪れた「DONO DONO」では入口で延々と放置されるなど、ソフト面でも微妙な点が多すぎです。本来、格下のはずの「チサングランド長野」の方が満足度は数段上でした。
ホテル国際21
〒380-0838 長野市県町576
TEL 026-234-1111
チェックイン15:00 チェックアウト11:00