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■2017年2月宿泊
Check In
「ホテルJALシティ長崎」は市内の中心地、新地中華街に位置していて観光目的ならばなかなか便利な立地です。ただし、この中華街は横浜のそれはもちろん、神戸・南京町と比べてもかなりコンパクトなので過度な期待は禁物。
長崎空港からは長崎新地バス停で下車、歩いて3分ほど。目と鼻の先には「出島の湯 ドーミーイン長崎」があります。
ホテルは11階建て。中央の先端が尖ったデザインはJALシティで良く見かけるデザインで、特に「JALシティ東京四谷(現「ホテルウィングインターナショナルプレミアム東京四谷」)に似ています。
このクラスのビジネスホテルとしては立派なロビー。吹き抜けで、床は大理石張り。正面にはアートが飾られています。
この日は夜遅い時間の到着だったためか、対応していたのは2人の中年男性スタッフで、ホテルマンらしいシャキッと感が感じられません。
名前を名乗ると無言で宿泊者カードを出され、記入を求められました。館内の説明などは一切無く、名前を書くだけの超簡単なチェックインで、ものの30秒ほどで手続きは完了。
天井から吊された照明は花の形をしていてエレガントです。
ロビーの一角にはちょっとした休憩スペースが設けられています。椅子はアームチェアばかりで、ソファじゃないのはなぜでしょうか。
エレベーターは2基。カゴの中は木目調に改装されていて綺麗ですが、扉だけは派手なゴールドです。
客室は3〜8階の「スタンダードフロア」と今回利用した「デラックスフロア」に分かれていて、デラックスフロアは9〜11階それぞれ色使いが異なります。この9階は木目を多用していて暖かみのあるインテリアです。
9階はエレベーターを降りる正面にアートが飾られています。この写真は明るさを少し調整していますが、カゴを出てすぐの照明は消灯されているので、実際はもっと暗いです。
客室はエレベーターホールを囲むように設置されているため、稼働音が気になる部屋もありそうです。
Room
当ホテルのツインルームは「スタンダード」(20.5㎡)、「モデレート」(23.2㎡)、「スーペリアツイン」(27.1㎡)の3種類。ほかはシングルとダブルのみで、スイートや和室はありません。
以前利用した20.2㎡の「スタンダードダブル」はあまりに狭かったので今回は「モデレートツイン」を選択しました。
スタンダードフロアは明るいインテリアですが、このデラックスフロアは改装されていてシックなインテリア。天井の高さは2.43m。
照明はダウンライトのみでフロアスタンドはありません。照度はかなり控えめで暗い。
この部屋にクローゼットは無く、姿見の脇に木を模したコートハンガーが置かれているだけ。
床に使い捨てスリッパが投げるように置かれているのは「ロイヤルパークホテル ザ 羽田(現「ザ ロイヤルパークホテル 東京羽田」)」と同じ。
その横にはズボンプレッサーとラゲッジ台。ラゲッジ台の下は2段の引き出しがありますが、上段には6本のハンガーと靴べら、スーツブラシが収納され、下段には毛布が収められていて私物を置くスペースが全くありません。
ライティングデスクは奥行き56cm。目の前にはデスクの幅いっぱいに横長の鏡が設置されています。
チェアは革張りでキャスター付きのビジネス仕様。ハードワークにも耐えられるもので嬉しい誤算でした。
デスクの上にはスタンドライト。行灯型の照明もありますが、古びているしなぜデスクの上に置くのかは不明。
テレビはPanasonic製「VIERA TH32-LX70HT」。2007年製の古いモデルで、ベゼルが太いので画面が小さく感じます。
デスク下にはティーセット。煎茶とほうじ茶のティーバッグ。冷蔵庫は空っぽ。
窓際にはコンパクトなアームチェアが2脚。肘掛けは片側のみ。合皮だと思われるので、そのうちパリパリ破れてきそうで心配。
ヘッドボードの上には長崎市内のモノクロ風景写真が飾られています。マットレスは110cm幅。ブランドタグは確認できませんでしたが、厚さ26cmのポケットコイルマットレスで、寝心地はふかふか。予想外に快適でした。ただしシーツの肌触りはざらざら。枕が一つしかないのも残念。
ナイトテーブルは中央に一台。非常にコンパクトなサイズですが、電話機がライティングデスク上にあってここには無いので、大きさは問題ありません。コンセントも用意されています。
Bath Room
バスルームはビジネスホテルゆえにコンパクトなユニット。居室とは違って特に改装されたようには見えません。
それでもバスタブは深さがあるし、水圧も問題ありません。ただし、照明は黄色掛かったライト。この色は気分が下がるので止めて欲しいです。
タオルはバスタオルとフェイスタオルが2枚ずつ。ハンドタオルはありません。
アメニティはJALシティ共通のもので特筆すべきものは特になし。シャンプー類はタルゴジャポン製のものが大ボトルで。
View
窓には光沢のある栗色のドレープとモノトーンのモザイク柄のようなレースがかけられています。
今回の部屋は東側。目の前はタワーパーキングで魅力無し。正面に見えるのは「マリンワールド」というホテル。
Breakfast
朝食は2階の「中国料理 桃苑」で実施されている和洋中ビュッフェ(1,620円)。店内は落ち着いた内装で床はフローリングです。
壁の本棚がスタイリッシュなインテリアです。ただし、陽射しがあまり入らないので「朝感」はありません。
料理は中央のビュッフェ台に並べられています。パンは3種類しかなく寂しい。玉子料理は保温されたスクランブルエッグと卵焼き。ベーコンは柔らかくて美味。他にはフライドポテトとソーセージといった洋朝食の定番アイテムが揃っています。
長崎らしい料理は、長崎かんぼこ、焼きちゃぽん。焼きちゃんぽんは汁無しのちゃんぽんでシーフードスパゲティのよう。味付けは黒胡椒が効いていて少しスパイシー。中華料理店の割に中華メニューはやや少なく、焼売、海老餃子、中華粥くらいでしょうか。
品数やその個性では「フォルツァ長崎」の方上な印象ですね。
Impression
「オークラ・ニッコホテルズ」および「JALシティ」ブランドの安心感はありますが、客室や設備はこれといった特色の無いビジネスホテルという印象です。特にバスルームは旧式でテンションが下がります。
スタンダードフロアならともかく、デラックスフロアのツインルームはは15,000円程度なので長崎市内のビジネスホテルとしてはやや高めです。
ホテルJALシティ長崎
〒850-0842 長崎市新地町13-10
TEL 095-825-2580
チェックイン14:00 チェックアウト11:00