■2015年2月宿泊
Check In
「ホテルモントレ長崎」へは長崎駅からタクシーで10分ほど。路面電車の場合は「大浦海岸通り」が最寄りの停留所となります。ビジネス街や空港リムジンバスの停留所からは少し離れているものの、大浦天主堂やオランダ坂、グラバー園、中華街といった観光スポットは徒歩圏内です。
いかにもモントレな特徴ある外観。当ホテルは長崎と縁のあるポルトガルをイメージしたとのことです。
車寄せやゴージャスなエントランスは無く、路地のような暗い石畳の通路が待ち構えています。
その通路を進むと二股に分かれ、一方はレトロなデザインのロビー、もう一方はパティオに繋がっています。
チェックイン時の対応は丁寧な言葉遣いでしたが、事前にお願いしていた貸出リクエストについては確認されませんでした。
宿泊代金は前払い制にも関わらず、「領収書はチェックアウト時にお渡しします」という対応をされると、モントレはやっぱりビジネスホテルなんだと実感します。
エレベーターはセキュリティ機構つき。2基あるカゴのデザインは館内のインテリアと統一感があって、タイルやレトロな照明を使用するなど洒落ています。
階数を表示するインジケーターは半円形で時計のようなデザイン。東京・銀座一丁目にある「奧野ビル」の手動扉式エレベーターを思い起こさせます。
ただし、当ホテルのものは電動式なのでモーター音が聞こえてきてちょっと興ざめ。
ここは客室階のエレベーターホール。テラコッタタイル敷きです。
照明が格好良い。
建物はL字型をしており、客室はその両サイドに並んでいます。廊下は暗い上に暖房が効いていなくてとても寒かった。
各部屋の入り口には段差があって、コテージのようです。
Room
今回利用したのは、館内で一室だけの「デラックスコーナーツイン」。面積は36.4㎡で、スイートを持たない当ホテルでは最もハイグレードな客室となります。
ドアを開けると約4mにも及ぶ細長い廊下があります。せめて壁にアートを飾れば良いのに、何も無くて殺風景。少しもったいないスペースに感じます。
廊下を抜けた居室は左側がリビングスペース、ラグの上に置かれたテーブルセットを挟んで右側がベッドスペースになっています。
室内の床はテラコッタタイル敷き、壁はすべて真っ白な塗り壁。エキゾチックな雰囲気を醸し出しています。天井高は高いところで2.56m、入り口付近は2.15mとかなり低め。
室内は暗く、特にライティングデスクはスタンドライトを借りないと仕事にならない程に暗い。ベッドサイドに設けられたクローゼットの中も真っ暗です。
しかも照明のスイッチはそれぞれ分かれているので一括コントロールはできません。
リビングスペースに置かれたアンティークなライティングデスクは奥行き50cm×幅85cmと小振りなサイズ。インターネット接続は下り1.9M、上り22.7Mbpsと低速です。
テレビはユニデン製の「TL32DX22」という安価なモデル。テレビの下は空っぽの冷蔵庫。
リビングルーム中央にはテーブルセット。
このキャビネットはインテリア。開けることはできません。ティーセットはホテルオリジナルの緑茶が4つだけと寂しい。
ベッドは120cm幅×2。寝心地はそれなりだけど、シーツの肌触りは今ひとつ。ナイトテーブルは中央に小さなものが一つ。コンセントとUSBジャックがついていて便利です。
壁際のベッドサイドには別のテーブルがあり、ナイトランプが置かれていますが、パワーはとても弱いです。
なお、窓際のベッド付近の床には何かを固定するような金具のプレートがあり、眠気まなこでぶつけてケガをしそうなので要注意です。
室内にチェストは見当たらず、収納はクローゼットのみなので、長期滞在時はちょっと不便。いまどきビニールスリッパしか無いのは残念すぎます。
Bath Room
バスルームはミニマムサイズ。床・壁共にタイル張りで、壁の上部には太陽が描かれています。丸い窓は「横浜ロイヤルパークホテル」のデラックスルームみたいですが、当ホテルの窓は磨りガラスなので外を見ることはできません。
シンクは非常に小さい。私物を置くスペースは上部の小さな棚しか無く、かなり不便です。だからドライヤーもここではなく、ライティングデスクの上に置いてあります。
アメニティは必要最低限で、ブラシはコームタイプのみ。女性客を強く意識しているホテルなんだから基礎化粧品くらいは用意した方が良いと思います。シャンプー類はPOLA製の大ボトル。
バスタブはコンパクトで浅いもの。シャワーカーテンのレールは「横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ」並の安っぽさ。カランの水圧は問題無いけれど、シャワーのそれはやや弱い。
View
窓にはレースのカーテンと木の扉。ドレープはありません。遠くにグラバー園が見えますが、眺望の大半はマンションや低層の雑居ビルばかりで魅力的とは言い難い。
Breakfast
朝食はパティオに面したイタリアンレストラン「アマリアサロン」での和洋ビュッフェ。店内は「ポルトガルの宮殿をイメージした」というゴージャスな内装。
しかし、席数は少なく、4人卓ばかりなので1~2人での利用は相席か窓際のカウンター席に誘導されます(窓際といっても外は見えない)。
また、ビュッフェ台が置かれるスペースも狭いため混雑しがち。インテリアとは大きく異なり、優雅にくつろぐことはできません。
ビュッフェ台には豚まん、ハトシ、皿うどんなど長崎名物料理が並び、カステラまでありました。しかし、洋食メニューの品揃えは貧弱で、ハムやオムレツ、スモークサーモンといったビュッフェの定番料理は見かけません。
ポテトとスクランブルエッグはしょっぱすぎ。ベーコンは柔らかいタイプ、ハムは無い。小さなクロワッサンはバターの風味控え目だけど柔らかくて美味。
朝食ならば、近所の「ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル」をオススメしたい。
Impression
ホテルモントレグループは北海道から沖縄まで全18施設を展開していますが、僕が利用するのは当ホテルが初めて。部屋の狭さが気になってこれまで利用したことはありませんでした。
確かにデザインは楽しいし、今回の部屋は十分な広さがあります。しかし、狭いバスルームや朝食はちょっとチープなのが残念。
ホテルモントレ長崎
〒850-0918 長崎県長崎市大浦町1-22
TEL 095-827-7111 FAX 095-820-7017
チェックイン15:00 チェックアウト11:00