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■2013年4月
Check In
「ロワジールスパタワー那覇」へは那覇空港からタクシーで10分弱。国際通りやモノレール(ゆいレール)最寄りの旭橋駅までは少し距離があるため、車が無いと不便な場所かもしれません。
この地には以前から「ロワジールホテル那覇」がありましたが、ソラーレホテルズの傘下になって当ホテルと「チサンリゾート那覇」が新たにオープンしました。
これら3軒のホテルはロワジールホテルが入居する建物(以下、ロワジール棟)とチサンリゾートとスパタワーが入居する建物(以下、チサンリゾート棟)の2棟に分かれていて、それぞれが別々のホテルとして運営されています。
(その後、2013年10月にチサンリゾートはロワジールホテルと統合され、スパタワーとの2ホテル体制になりました)
スパタワーの客室はチサンリゾート棟にあるものの、レセプションはロワジール棟にあって、チサンリゾート棟のエントランスからは出入りできない複雑な造り。単純ないわゆる「ホテル in ホテル」ではありません。
ロワジール棟のロビーはリゾートらしく吹き抜けでとても明るい。パイプオルガンが設置されていて挙式が行われることもあるそうです。
ここにあるフロントはロワジールホテルのもので、スパタワーのレセプションはエスカレーターで1フロア上がった2階の小部屋に設けられています。
ガラス張りでソファが並べられていてクラブラウンジ風だけど、外が見えないので息苦しくて長居したくなる空間とは言い難い。
この日は最終便での到着だったため、そのレセプションは既にクローズ。ロワジールホテルのフロントでチェックインの手続きを行いました。対応してくれた若いスタッフは非常に丁寧で好印象でした。
手続きが終わるとベルボーイの案内で客室へ向かいます。2階に上がり、スパタワーレセプションの横を抜け、長い廊下を進んでいくとチサンリゾート棟の3階に繋がっています。
道中、ベルボーイはこの複雑な造りに恐縮しながらも笑顔を絶やさず、大変気持ちの良い対応でした。疲れてきってホテルに辿り着いたけれど、2人のスタッフにはとても助けられた気がします。
ここからスパタワー専用のエレベーターで客室階へ。
11・12階はルームキーをかざさないとエレベーターが停止しない特別フロアに位置づけられています。エレベーターホールから客室までの廊下は建物が大きな弧を描いているためカーブしていて、やたらと暗いのでちょっと驚きました。
Room
今回の部屋は「ベイビュースパデラックスツイン」(現在は「スパデラックスツインベイビュー」へと微妙に改称)。
客室のドアを開けると、玄関部分にラゲッジ台兼チェストが置かれ、ナイトシャツとセーフティボックスが収納されています。
ナイトシャツはワッフル地のツーピースタイプ。客室も玄関からベランダに向けて緩やかに広がっているため、このチェストも斜めになっているのが面白い。
チェストの反対側には十分な広さを持つクローゼットがあり、バスローブ、スリッパ、館内専用サンダルとアイロンが収納されています。
この部屋の面積は40.7㎡と十分な広さ。その造りは横に長く、その幅は5.1mにも及びます。窓も3m程とワイドなので開放感は非常に高いです。
高さ2.7mの天井にはシーリングファンが回り、床は濃厚な色合いのフローリングとリゾートらしいデザインです。
部屋の中央には観葉植物が置かれたテーブルとラタンのチェアが2脚。テーブルは小さく、ここで食事をするのはちょっと厳しい。
デスクは横長タイプで正面には円形の大きな鏡。机上にはiPodドッキングステーションとアロマポットが置かれています。ティーセットの煎茶・紅茶とミネラルウォーター、カップ式のコーヒーは無料です。
インターネット接続は無料。有線のみの対応でスピードは下り5.7M、上り7.7Mbpsと今ひとつ。テレビはPanasonic製「VIERA TH-32X1HT」。
その下はミニバーと冷蔵庫。ミニバーにはブランデー、ウイスキーのミニチュアボトルとホテルオリジナルの泡盛。
これらが納められている家具は「ザ・ナハテラス」のそれに比べると安っぽく、やっぱりビジネスホテルチェーンだなと感じてしまいます。
冷蔵庫にはもちろんオリオンビール。
ベッドはデュベススタイルでベッドスローは鮮やかなオレンジ色。頭上の壁は派手な花柄でリゾート気分を盛り上げてくれます。
マットレスは140cm幅のシモンズ製。その上に「ザ・リッツ・カールトン大阪のクラブフロア」のようなフェザーマットが敷かれているため、寝心地は非常に柔らかい。
とても快適なベッドですが、スプリングがやたらとギシギシと音をたてるのがちょっと気になります。また、内側のベッドには空調の風が直接あたるので要注意です。
ナイトテーブルは中央に1台のみ。コンセントとアーム状の読書灯に加え、照明を一括コントロールできるのはとても便利です。
ベッドの脇、ちょうどクローゼットの裏手に当たる部分は床の間のようなスペースは「アルコーヴベッド」と呼ばれるベッドだそうです。
Bath Room
すりガラスのスライドドアを開けると洗い場付きのバスルーム。パウダースペースは明るく広々と造られていてシンクはなんとダブル。質感はそれなりだけどスツールや脱衣カゴが用意されて使い勝手はとても良好です。トイレはもちろん個室タイプ。
アメニティは豊富で「アロマエッセ」の基礎化粧品や入浴剤も用意。シャンプー類はペリカン石鹸製の「プロバンシア」。
ウェットスペースはビューバスで、壁の一部には青いタイルが用いられていてマリンリゾートぽい。後述の通り、窓からの眺めはイマイチだけど、昼間ならば明かり採り効果が高いです。
バスタブは十分な深さ・長さを持ち、オーバーフローが無いため湯をたっぷりと溢れさせることが可能。カランの水圧は非常に高く、湯が溜まるのは早い。
「ベイビュースパ」の名の通り、この部屋のバスルームでは天然温泉を楽しむことができます。ほんのり黄色かかっており、少し滑りを感じるお湯でした。
View
窓にはレースとマリンブルーのドレープ。シンプルなデザインだけど、インテリアのアクセントになっています。窓の外には7mにも及ぶ広々としたバルコニーがあり、テーブルとチェアも置かれています。
かに海が見えるけれど、目の前は在日米軍施設のいわゆる「那覇軍港」。空き地やコンテナが大半を占めていて殺風景。波音や潮風を感じる事はできるものの、オーシャンフロント的な眺めではありません。
Breakfast
朝食会場は宿泊したホテルによって分けられていて、スパタワーの場合はロワジール棟1階にある「カフェレストラン フォンテーヌ」で和洋ビュッフェが提供されています。
ファミレス的な雰囲気のお店だけど、ビュッフェ台に並ぶ料理は種類豊富です。
沖縄そば、ラフテー、島豚のハム、もずく、海ぶどう、ソーミンタシヤー、ゴーヤチャンプルー、島らっきょう、ミミガーの胡麻和えなど沖縄らしい食材もたくさんありました。目の前でオムレツを作ってくれるサービスも実施されています。
味はそれなりという印象ですが、「リーガロイヤルグラン那覇」や「日航那覇グランドキャッスル(現「ダブルツリー by ヒルトン那覇首里城」)」、「ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー(現「沖縄ハーバービューホテル」)」など那覇市内の主要ホテルで食べた朝食では品揃えNO.1だと思います。
なお、ルームサービスの朝食はアメリカンブレックファースト・和朝食ともに4,000円と高額です。
Impression
3ホテルの構造は複雑で、もう少しシンプルにできなかったのかと思います。スパタワーのエクスクルーシブ感もあまり感じられないし…。
とはいえ、オープンしてまだ3年ということで館内は綺麗。沖縄北部のビーチリゾートを想像して行くと落胆しそうだけど、リゾートらしさはそれなりに感じられます。館内のお土産屋さんも充実していて、これでフィットネスジムがあれば長期滞在にも耐えうるのに。
客室は広くて大変快適でした。「ザ・ナハテラス」のようなラグジュアリー感は無いけれど、それ以外の点では那覇市内でもトップクラスの設備だと思います。特に似たようなコンセプトの「リーガロイヤルグラン那覇」よりも満足度は上です。
ロワジール スパタワー 那覇
〒900-0036 那覇市西3-2-1
TEL 098-868-2222
チェックイン14:00 チェックアウト11:00