■2012年4月宿泊
Check In
「ホテル日航那覇グランドキャッスル」(現「ダブルツリー by ヒルトン那覇首里城」)は首里城の近くに建ち、キャッスルという名称もそれに由来します。
那覇とは言うものの、空港からはタクシーで30分ほどの距離があります。
外観は古めかしい。国際通りなどの繁華街からはかなり離れているし、ゆいレールの最寄り駅へは歩いて15分ほどかかるためアクセスが良いとは決して言えません。
ホテルは丘の中腹に建っており、メインエントランスとフロントロビーは4階となります。
プールは南国ムードたっぷりです。
シャンデリアが輝く階段を下るとレストランと大きな売店がありました。
売店の奥にはなんとゲームコーナーがありました。温泉旅館みたいです。
チェックインの手続きは比較的スムーズに完了。「My JAL Hotels」(現One Harmony)のゴールド会員ということで特典のミネラルウォーターとさんぴん茶をいただきました。
客室階へ向かうエレベーターは通常のカゴが3基と離れた場所にある那覇市中心部サイドのシースルーエレベーター。シースルーのカゴは経年を感じさせるレトロなもので、ガラスが酷く汚れていました。
Room
今回の部屋は17階の「エグゼクティブツイン」。このホテルの「ダブルルーム」は18㎡しかなくて実質的なシングルルーム。
スイートと和室を除けば他はツインまたはトリプルばかりという客室構成になっています。
そのツインルームは全て30㎡で統一され、「スタンダード」が5~9階、「デラックス」が10~16階、「エグゼクティブ」は17~18階に設けられています。部屋の造りに違いはほとんど無く、グレードの差はその階層くらいのものです。
エグゼクティブも「
窓は出窓で飛び出した部分の床はタイル張りという面白いデザイン。ここにも間接照明が設けられています。
両サイドには四角い穴が開いたボードがあり、隙間にカーテンを収納できるのは白金の「
ただしこの部屋の場合、レースのカーテンは完全に納め切れなくて「ツメが甘い」印象。
建物は1973年に建てられていて古いけれど、客室は2008年に改装されているので綺麗です。
室内は明るく、間接照明も多用されています。窓際にはSHARP製プラズマクラスターが置いてありました。
クローゼットの引き戸は白いボックス模様。新宿の「
見た目は綺麗だけれど、中に吊されたバスローブがかなりヘタっていたのは残念です。
壁沿いには冷蔵庫・ラゲッジ台・デスクが一直線に並んでいます。アーモアに収納された冷蔵庫と横の棚は空っぽ。上にはグラスと湯飲み、ポットが並べられているけれど、トレイくらいは置いて欲しいもの。
なお、この17階のエレベーターホールには飲料自販機が設置されていますが、売っているのはオリオンビールとミネラルウォーターだけでした。
明るい木目調のデスクは横長タイプ。横に置かれたテレビはSHARP製「AQUOS LC32-E7」。ワーキングスペースはソコソコの広さだし、スタンドもあって快適だけれど、コンセントが1つしか無いのは不便。チェアは背もたれが体を囲むようにカーブを描いているデザインが特徴的です。
窓際にはアームチェアが2脚とラウンドテーブルを配置。アームチェアの赤が色合いのアクセントになっています。
ベッドは緑のベッドカバー。比較的最近になって改装されたのにデュベスタイルではありません。ナイトテーブルは中央に1つ。やや小さ目で電話機とメモ帳が占有中。
マットレスはフランスベッド製で122cm幅。厚さが無くて固いし、掛け布団はペラペラ。シーツの肌触りもゴワゴワで寝心地はイマイチ。
Bath Room
バスルームは平凡なユニットタイプ。壁は大理石風の白いタイル。テレビはもちろんのこと、BGM設備などもありません。
その快適性は「リーガロイヤルグラン沖縄」や改装された「
アメニティは日航ホテルズ共通のものに加え、資生堂の「アウスレーゼ」が置いてありました。女性用の化粧水などは置かずに、オッサン臭い化粧品を並べるのは随分と時代遅れな発想に思えます。
シャンプー類は同じく資生堂の「スーパーマイルド」シリーズで大型ボトル入り。トイレはもちろんウォシュレットだけどトイレットペーパーはシングルでした…。
View
窓は出窓タイプで、ハの字の両部分は少し開けることができます。ただしその形状ゆえ、隣室の客と顔を合わせてしまう危険が伴います。
眺望は二面。偶数番号の部屋は首里城側、奇数番号の部屋は那覇市内側です。今回の部屋は首里城側でした。首里城側といっても、丘の上にある首里城は見えず、周囲は住宅ばかりで平凡な眺め。予約時に「眺めの良い部屋を希望」とリクエストしていたのに叶えられず残念。
一方、反対側の那覇市内側には高い建物や丘が無いので市内を一望でき、遠くには海も見えます)。眺望は断然こちらの方が上。予約時は「那覇市内側」をリクエストしましょう。
Breakfast
朝食はロビー階にある「セリーナ」で和洋バイキングです。122席もあるのに行列ができる程に混雑していて、隣接する「トロピカルラウンジ」を開放して対応していました。
品揃えはまずまず豊富で、チャンプルーやタコライス、ポークランチョンにグルクンの塩焼きなど沖縄らしい料理も並びます。また、オムレツとフレンチトーストは目の前で作ってくれます。ただし、味はどれも今ひとつ。ジュースはフレッシュじゃ無いし、パンはヘニャヘニャ。オムレツはリクエストしないとハム&チーズ入りになります。
Impression
改装されているとはいえ、外観からして時代を感じさせる古い建物。その改装も「ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー 」ほどの規模では行われておらず、「綺麗になった」程度のもの。ベッドの寝心地やバスルームには不満が残ります。
那覇市の中心部を望む眺めは開放感抜群だけれど、アクセスの悪さや料飲施設の貧弱さを考えると積極的に選ぶ材料はちょっと見当たらないかな。
ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城
〒903-8601 那覇市首里山川町1-132-1
TEL:098-886-5454
チェックイン14:00 チェックアウト11:00