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■2017年2月宿泊
Check In
「オークラアクトシティホテル浜松」は浜松のランドマーク「浜松アクトタワー」内に位置しています。周辺では抜きん出た45階建ての超高層ビルで、かなり離れた場所からも認識することができます。
ヤマハや河合楽器、ローランドといった有名楽器メーカーが本社を置いていることから、浜松市は「音楽のまち」と呼ばれていて、このビルの形もハーモニカをイメージしているそうです。
浜松駅に隣接していると勝手に思い込んでいたのですが、実際には駅とホテルとの間にアクトシティホールがあって徒歩5分ほどの距離。線路沿いの「動く歩道」を進んでいくとホテルの2階に繋がっています。また、駅前から繋がる地下連絡通路経由でもアクセス可能です。
こちらは1階のメインエントランス。残念ながらドアマンは不在です。
ロビーは吹き抜けで天井が非常に高い。2本の派手な柱には驚かされましたが、これはトランペットをイメージしているんだそうです。
下から見上げると結構な迫力です。この日は雛人形が飾られていました。このロビーとはミスマッチな気がします。
音楽というテーマは柱のようなイメージだけでなく、実物の楽器も並べられています。
フロントはロビーの端っこにあるカウンター。そのトップは石造りでラゲッジ台が用意されています。
チェックインの手続きはベテランの男性スタッフが対応してくれました。対応は非常に丁寧で、オークラニッコーホテルズの他ホテルに泊まった際のリクエストもしっかりと確認されました。
フロントそばにはベルガールが待機していましたが、荷物を持ってくれないし案内してくれるのはエレベーターホールまでと中途半端な印象。
エレベーターは6基。ただし、浜松駅側のシースルーエレベーター3基は9:00〜24:00の間、最上階の展望回廊とレストラン・宴会フロア直行となり客室階には停止しないので実質3基だけ。実際、それではキャパオーバー気味で待たされることも多かったです。
シースルーエレベーターからは眼下に浜松駅や東海道新幹線を見下ろします。客室同様に素晴らしい眺めです。
一方、客室階行きのカゴは金色を多用した内装で「名古屋東急ホテル」並の派手さです。扉には楽譜が描かれています。
30階には「スカイレストラン バガニーニ」と宴会場があり、パティオのよう。
この30階から上の客室階は中央が吹き抜けになっています。
客室階のエレベーターホールはシンプルな造り。少し経年を感じます。
客室は吹き抜けを囲むように設置されていて、廊下からその吹き抜けを見下ろすことができます。
Room
今回の部屋は2015年にリニューアルされた「コンフォートフロア」(37〜40階)の「スタンダードツイン」。面積は31㎡で天井高は2.58m。
室内は改装された「ヨコハマグランド インターコンチネンタルホテル」と同じくブルーと濃厚な木目を基調としていて落ち着いたテイストです。ただし、ベッド頭上の壁だけは派手なメタリック。
クローゼットの中にチェストは無くガランとしています。スリッパはウォッシャブルタイプのみ。クローゼットの脇にはティーセットと冷蔵庫。
ティーセットは天明元年創業という地元静岡の老舗「竹茗堂」の煎茶とほうじ茶のティーバッグ。
せっかく綺麗にリニューアルしたのに、扉に「冷蔵庫」というシールを貼ってしまうセンスはとっても残念。
その冷蔵庫の中身はちょっと寂しい品揃え。
ライティングデスクは奥行き55cm×幅140cmと十分な大きさ。2つのシェード型ランプは強力で明るさも問題無し。
ところが、チェアは背もたれの無いスツールのみ。この椅子でハードワークは難しいし、高さがデスクと合っていません。これはかなりのマイナスポイントです。
テレビは三菱電機「REAL LCD-32H5BX」。その下は3段の引き出しで最上段はセーフティボックス。
窓際にはアームチェアが2脚とコーヒーテーブル。この部屋は奥行きは短く、両サイドに柱が出っ張っているため、この窓際スペースに余裕はありません。
ベッドは120幅のフランスベッド製マットレス「ホテルベッド」。軽く腰を下ろしただけで分かる硬いベッドでがっかり。
40階の「プレミアムコンフォートフロア」にはエアウィーブが導入されているそうですが、この部屋ではリニューアル時に入れ替えなかったようです。
ナイトテーブルは中央に一台でコンセントもあり。濃厚な木目と輝くヘッドボードとのコントラストが凄いですね。
貸出品のアイロン台は使いづらい小型タイプで残念。また、聖書は常備しておらず、こちらも貸出品というのは珍しい。
ルームサービスの営業時間は7:00〜10:00と17:30〜22:30。朝食は「洋定食(アメリカンブレックファースト+サラダ)」と「和定食」は2,800円、「コンチネンタルブレックファスト」は1,500円。
Bath Room
バスルームはコンパクトでシンク・便座・バスタブの距離が近い。床は大理石なのに壁は安っぽいパネルでアンバランスな印象を受けます。よく見るとこのパネルにも楽譜がプリントされていました。
シンクはシンプルでボウルも深め。広々としているので私物を置くスペースも十分です。なお、シャワーブースがつくのは「コーナーツイン(ダブル)」以上のカテゴリです。
アメニティは必要最低限で、基礎化粧品や入浴剤はリクエストベース。シャンプー類は資生堂のアロマシリーズが大ボトルで。
バスタブは十分な長さで足を伸ばすことができます。シャワーカーテンは薄っぺらい。
カランの水圧は十分でお湯を溜めるのに時間はかかりませんが、シャワーの方は今ひとつ。
View
窓は高さ1.25m、幅は2.3mもあるワイドサイズで開放感が高い。窓際は木製のカウンターのようになっています。ドレープはベージュで光沢あり。
今回の部屋は南側。遠くには遠州灘を望みます。周囲に高い建物は全く無いので開放感は非常に高い。
この日は好天に恵まれ、夕陽が沈む景色の美しさは期待以上。
住宅街の明かりはやや寂しいけれど、駅から真っ直ぐ伸びる街灯とテールランプが綺麗です。
Breakfast
朝食は2階の「フィガロ」で提供されている和洋ビュッフェ(2,400円)。眺望が良さそうな31階の「山里」では残念ながら提供されていません。
当店はホテルオークラ東京でいえば本館にあった「オーキッドルーム」のような重厚なレストランではなく、「ダイニングカフェ カメリア」のようにカジュアルなレストランです。
この日、アジア系の団体客と一緒になりましたが、僕がアサインされた席と彼らの席、またビュッフェ台がそれぞれ離れていたので幸いにも静かに食事をとることができました。
料理は一通り揃っていて、エッグステーションもありました。タケノコ入り焼売や西洋風茶碗蒸しなど少し個性的な一品も用意されています。お店がオススメするお茶のキッシュはお茶の風味は感じられず、ひつまぶしのようにお茶漬けにしていただく「うなぎご飯」はうなぎが凄く小さくて残念。
Impression
多くの客室は古いインテリアのままですが、37階から40階の客室はリノベーションが完了しています。それでもマットレスやバスルームは一昔の水準で「コンフォート」とは残念ながら言えません。
それでも当ホテルにはそんなことが気にならなくなる眺望があります。なかなか浜松を訪れる機会はないけれど、また利用して見たいですね。今度は2017年8月にリニューアルされた「プレミアムコンフォートフロア」に是非。
オークラアクトシティホテル浜松
〒430-7733 浜松市中区板屋町111-2
TEL 053-459-0111
チェックイン15:00 チェックアウト11:00