第一ホテル東京宿泊記「スーペリアツイン」

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■2012年11月宿泊

Check In

「第一ホテル東京」の最寄り駅は新橋駅または内幸町駅。新橋駅からはSL広場を抜けて内堀通りを渡ればすぐの場所にあり、周囲には東京電力やみずほ銀行など巨大企業の本社ビルが数多く建ち並び、路上では制服警官が睨みを利かせています。

建物は東西に細長く、メインエントランスはその中央、「第一ホテルアネックス」側に設けられています。

こちらは新橋側のエントランス

虎ノ門側のエントランスはこちら。

大理石を敷き詰めたゴージャスなロビーは2階までの吹き抜けでロビーラウンジを併設しています。

周辺には多くの椅子が置かれていますが、平日はサラリーマンのサボり場となっていて占有率は高い。

フロントのカウンターはゆるやかに波打ったデザインが洒落ています。でも「ザ・プリンス さくらタワー東京」や「ロイヤルパーク汐留タワー」と同じくカウンター裏側のバックヤード部分が丸見えで汚らしいのが残念です。

チェックインの手続きはあっさりしたもの。このホテルに泊まるのは初めてだけど、ホテルメンバーだからかサインだけで完了、ベルのアテンドを断って客室へ向かいます。

エレベーターホールは建物西側の最奥にあり、3基あるカゴの中はやたら暗くてびっくり。「パークハイアット東京」のように上昇すれば明るくなるかと思いきや全く変わらず…。

カゴそのものは高級感のある造りで床は大理石張り、壁や天井は濃厚な木目で統一されています。ところがメンテナンスが悪くて傷が目立ち、その劣化度合いは「ホテルニューグランド」よりはるかに酷い。

今回アサインされた客室は17階。このフロアより上層の18階は喫煙フロア、19~20階は「プルミエールフロア」に設定されています。

客室階のエレベーターホールや廊下はピンクのストライプ柄で統一されていて、かなりファンシーなデザイン。

このホテルは宝塚歌劇団を抱える阪急阪神東宝グループの一員だけに多少のファンシーさは理解できますが、ここまではちょっと…。

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Room

今回の部屋は32㎡の「スーペリアツイン」。

ルームキーはカードタイプではなく真鍮製。クラシカルな格好良いデザインで「ホテルクラビーサッポロ」など他のホテルではキーホルダーとして使われているようなモノです。

クローゼットの扉は両開き。使い捨てスリッパだけでなく、体重計やシューズブラシ、ソーイングキット、ペーパーバッグまで用意されているのはホテルの格式を感じさせます。

居室は決して広くは無い上に、バスルームがゆったりとしているためベッドルームは数字よりも更に狭く感じます。

ライティングデスクは横長タイプで正面にはゴージャスな鏡。机上にはチラシがたくさん置いてあって安っぽいし、この部屋には不似合いな壺型スタンドライトが大きくてちょっと邪魔。使い勝手は一昔前のレベルです。インターネット接続は無料で下り19.1M、上り2.9Mbps。

デスクチェアの座面や背面にはブルーの生地を用い、この部屋で唯一の寒色系。デスクの横にはSHARP製液晶テレビ「AQUOS LC32-BD2」。

もちろん「タカラヅカ・スカイステージ」も視聴可能です。そういえば東京宝塚劇場はここから徒歩圏内ですね。

テレビの脇に電気ポットを置いているのはちょっと無粋。下部のスペースを整理すれば収納できると思います。

ミニバーのウイスキーは種類豊富です。

冷蔵庫内のドリンクは間隔を開けて並べられているのが興味深い。

パジャマはワンピースタイプ。

窓際には赤いアームチェアが2脚と丸テーブル。チェアは大きめで座り心地はなかなか良い。でもテーブルの上に載せられたルームサービスメニューがボロボロ過ぎて哀しくなる。

ベッドは110cm幅のシモンズ製マットレス×2のハリウッドスタイル。タマネギ形のヘッドボードとその上にかかる2枚の絵が印象的。枕はテンピュールで快適だけどシーツの肌触りは今ひとつ。

ナイトテーブルは両サイドに設置。残念ながらコンセントはどちらにもありません。

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Bath Room

バスルームは広く、シャワーブースつき。照度は高く、シンクの前は全面鏡張りなので室内は非常に明るい。壁や床は真っ白で統一されていて、ドアやシャワーのノブは金メッキ加工と「ホテル西洋銀座」みたいなバブリーさです。

シンクトップは大理石。壁際に置かれたシンプルな観葉植物がアクセントになっています。その近くにはアンテナ入力端子が残されているので、以前はテレビが置いてあったのかもしれません。

ボウルはやや小型。蛇口の水が真下に落ちるため、手を洗う時はボウルの淵ギリギリまで近づかねばならず、使い勝手は悪い。

シャンプー類はボトル入りでペリカン石鹸の「プロバンシア」。資生堂「エクシール」シリーズの基礎化粧品とヘアトニックも用意されていました。

バスタブは深さがない寝そべるタイプ。長さは十分ですね。ただ、湯を溜める際、シャワー/カランの切り替えレバーを目一杯カラン側に寄せてもシャワーからはポタポタと水が漏れて困りました。

シャワーブースはホームベース型でやや狭い。ガラスの囲いは背が低く、金属部分は白いペンキで塗られています。

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View

窓はやや小さい。カーテンは薄いベージュのドレープとレースに加えて上飾りつきです。

今回の部屋は新橋駅側。駅周辺は古い雑居ビルが中心で高い建物は少ないため視界は開けていて、眼下には東海道新幹線も見えます。

新橋駅の向こうは「汐留シオサイト」。レインボーブリッジはそれらの高層ビル群に阻まれてほんの一部しか見えません。

宿泊プランには「東京タワー側確約」とあったけれど、その東京タワーは大展望台より下がビルに隠れてしまいます。

全体が綺麗に見えるホテルは都内にいくつもあるので、東京タワーの眺めを目当てにして当ホテルを選ぶのは止めた方が良いでしょう。

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Breakfast

朝食は2階の「アンシャンテ」で洋食セットメニュー、地下1階の「東海亭」で和定食(2020年4月からは「明石」に変更)、そしてアネックス地下1階の「ラ・パランツァ」で和洋ビュッフェが提供されています。

今回はフレンチレストラン「アンシャンテ」を利用しました。このお店は当ホテルのメインダイニングという位置づけでしょうか。

店内はやや暗く、たくさんの絵画が飾られている重厚な雰囲気。朝食時でも白いテーブルクロスが掛けられ、男性スタッフは黒服で女性スタッフはレトロな制服。

でもスタッフは元気がありすぎてノリは大衆食堂のそれ。おしぼりも紙製で安っぽい。

いただいたのは「スーペリアブレックファースト」。要するにアメリカンブレックファーストで3,234円。卵料理はスクランブル、ポーチ、ボイル、フライド、プレーンオムレツに加え、追加料金無しで「エッグベネディクト」も選択可能。朝食券でエッグベネディクトを選べるのは非常に珍しい。

そのエッグベネディクトはやや小振りなサイズでベーコンはカリカリ。オランデーズソースはバターの風味が強くて酸味は少なめでした。

モーニングロールは5種類ほどから選べ、お替わりOK。いずれも小さめなのでたくさん食べられます。オレンジジュースはフレッシュ感が弱くてちょっと残念。

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Impression

第一ホテルといえば東急インやサンルートと大差の無い一昔前のビジネスホテルというイメージ。ところが当ホテルはバブル期に建てられていて非常にゴージャスな造り。

東の当ホテル、西の「ホテル阪急インターナショナル」がこのホテルチェーンのフラッグシップなのでしょう。しかし、メンテナンスが行き届いておらず、エレベーターや客室の家具が傷だらけなのは本当に残念。

銀座に近い立地ゆえかコストパフォーマンスは今ひとつ。ゴージャス感は高いけれど、現在の基準で言えば客室は狭く、設備も最新とは言い難い。今回の部屋で言えば2万円くらいが支払える上限だと感じました。

サービス面で気になったのはルームサービスの担当者。電話しても延々とコール音が響くのみ。さんざん待たせておいて「お待たせしました」の一言すら無い。

相づちも「はいーっ」というテンションの低い返事。「ご注文ありがとうございます」くらい言えないのでしょうか。届けに来た兄さんは爽やかで好印象だけど「よろしければサインの方よろしかったでしょうか?」って、どういう日本語?

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■一休.comレストラン予約:アンシャンテ(フランス料理)

■一休.comレストラン予約:エトワール(ブッフェ)

■一休.comレストラン予約:一徹(鉄板焼)

■一休.comレストラン予約:一寿司(寿司)

■一休.comレストラン予約:明石(日本料理)

■一休.comレストラン予約:東海亭(しゃぶしゃぶ)

■一休.comレストラン予約:ラウンジ21(洋食)

第一ホテル東京
〒105-8621 港区新橋1-2-6
TEL 03-3501-4411
チェックイン15:00 チェックアウト12:00

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