グランドプリンスホテル新高輪宿泊記②「スーペリア・ナチュラルツイン」

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■2018年2月宿泊

Check In

都内有数の大規模コンベンション施設を備える「グランドプリンスホテル新高輪」。客室に続いて2016年にはエントランス、ロビー、ロビーラウンジがリニューアルされました。

デザインを手がけたのは「ザ・リッツ・カールトン東京」や「品川プリンスホテル」を手がけたデザインスタジオ・スピン社だそうです。

なお、2018年12月にはクラブラウンジもリニューアルされました。16階にあった狭いスペースから1階に移設し、100席規模になったそうです。

客室棟の外観は変わっていません。村野藤吾氏の意匠である丸みを帯びたバルコニーが特徴です。

メインエントランスの円柱には行灯が置かれました。

品川駅に近い、ざくろ坂に面したエントランスはとても地味でしたが、存在感のあるエントランスに生まれ変わりました。

敷き詰められているタイルは岐阜県多治見市の土を使用した特注品だそう。

以前の階段は学校のそれみたいに無機質でしたが、美しいアートが飾られて雰囲気が一変しました。

リニューアルを機に新たに設けられた「チョコレートサロン タカナワ」。イートインもできるようです。

本当に広くて天井が高いロビー。天井からはランタンが吊り下げられています。

フロントへ向かう道すがらにはソファが多数配置されています。新しいデザインは「コンテンポラリージャパニーズ」がコンセプトだそう。

竹林がライトアップされ、天井に映る影が美しい。

フロントはロビー中央に移動し、アイランドカウンターに変わりました。4面を使って対応できるのでチェックイン・アウトが混み合う時でも待ち時間が減少しました。

国際館パミールへの通路が新たに造られ、宿泊客と宴会参加者の動線が分離されたためエレベーターホールの往来は減少しました。

なお、カゴの天井に張り付けられたアコヤ貝は健在です。

客室階のエレベーターホールはシックなデザイン。

廊下も綺麗に改装されてウッディに。

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Room

客室は15・16階の「ザ・クラブフロア」と2~14階の「スーペリアフロア」の2種類。

以前、クラブフロアを利用した際はクラブラウンジの朝食が超貧弱で驚愕しましたが、現在は多少なりとも充実したようです。

今回利用したのはスーペリアフロアの「スーペリアナチュラルツイン」。この客室タイプは2~6階に設置され、当ホテルでは最もリーズナブルなもの。

7階から上層階のツインは「スーペリアモダンツイン」というタイプになります。

この部屋の面積は29.9㎡、天井高は2.6mとやや物足りないスペックですが、すっきりとしたデザインで窓が大きいためか実際には数字よりも広く感じます。

室内はダウンライトが5箇所もあってとても明るい。壁はベージュ、ブラウンを中心に、上部は白い塗り壁。ベッドの上は明るい木目のパネル。

ルームキーは安っぽい紙製のカードキー。ドアの内側には「自動ロック式ではありません」と書かれていますが実際はオートロック。ルームキーを持たずに部屋を出てしまう危険性があるので修正が必要ですね。

クローゼットはミニバー一体型で扉がありません。使い捨てスリッパと消臭剤。ハンガーは7本。

アイロンは標準装備されていますが、アイロン台は使い勝手の悪い小型タイプ。ミニバーにはインスタントコーヒー、煎茶、ほうじ茶。

ハイアール製の冷蔵庫は稼働音がウルサい。ビジネスホテルのそれとは異なり、電源をオフにできないのは残念。プリンスホテルにしては珍しくドリンクが用意されています。

テレビはSONY製「BRAVIA KDL-32EX300」。2010年製とやや古いモデルなのでベゼルが太い。横にはPanasonic製の空気清浄機。

テレビ下のキャビネットにはセーフティーボックスと2段の引き出し。パジャマは着心地の良いワッフル地。

ライティングデスクは個性的。白木の独立タイプで弓なり型をしています。

窓側からベッドに向けられていて幅は160cmほど。壁に向いた横長型のビジネスホテル仕様よりもずっと快適です。

デスクライトはありませんが、頭上にダウンライトがあるので明るさはさほど問題なし。チェアは革張りでキャスター付き。肘掛けはありません。

リビングスペースにはカウチソファが置かれています。座面は狭いし座り心地が固いので快適とは言い難い。

ベッドスローが無く真っ白なベッドは120cm幅のシーリー製マットレス。シーリーといえば柔らかいマットレスという印象が強いのですが、この部屋のマットレスはカッチカチでフランスベッドの古いマットレスのよう。かなり残念なものでした。

ナイトテーブルは中央に1台、コンセントつき。プリンスホテルご自慢の「プリンスワン」だけど、ルームサービスやマッサージは別番号なので、「電話オペレーションを一括管理」は実現できていないません。

新聞はリクエストを聞かれず、翌朝配られたのは読売新聞でした。

ルームサービスは24時間営業ですがランチ・ディナーの品揃えは少な目。朝食の「アメリカンブレックファースト」は3,600円、「コンチネンタルブレックファースト」は2,300円で共にヨーグルトのフルーツ添えがつきます。「和朝食」、「朝粥朝食」は共に3,600円。

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Bath Room

バスルームはコンパクトでシンク・バスタブ・トイレ同居型。シャワーブースはありません。

床や壁の一部に木目調のパネルが貼られ、柔らかみを感じますが、メンテナンスは今ひとつでコーキング部分には黒カビが目立ちます。

照明はシンク上の蛍光灯しかなく、バスタブ付近は暗い。シンクは広々としていますが、鏡は曇り止め加工されておらず使い勝手は悪い。

アメニティはちょっと安っぽいものばかりですが、種類は充実。ゆず&ジャスミンの入浴剤もありました。

シャンプー類はポーラ製の「エステロワイエ」。ハンドソープは固形石鹸だけ。

バスタブのサイズはややコンパクトで深さ・幅・長さともに不満が残ります。

ご覧のとおり、シャワーカーテンが2面を囲んでいる個性的な造り。

開放感があるといえばありますが、背面部分から湯が外にこぼれやすいので要注意。

トイレの水を入れ流すときは壁についたレバーを下げるというレトロなタイプ。

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View

今回の部屋は庭園とは反対のざくろ坂側。目の前にはダイヤモンドプールと大宴会場「飛天」。低層階なので眺めは今ひとつでした。

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Breakfast

朝食は「スロープサイドダイナーザクロ」で和洋ビュッフェ、「和食 清水」では和朝食、そして1階フロント前の「ラウンジもみじ」では洋セットメニューが提供されています。

また、隣接するザ・プリンス さくらタワー東京の「リストランテ カフェ チリエージョ」、グランドプリンスホテル高輪の「グランカフェ パティオ」でもいただくことができます。

今回は「ラウンジ もみじ」を利用しました。店内はロビー同様に天井が高く、ナチュラルで緑も多い。

一段低くなった窓際のテーブルにアサインされたこともあり、大きな窓越しにダイヤモンドプールや庭園を望みながら優雅な時間を過ごせました。

いただいたのはアメリカンブレックファースト(3,100円)。オムレツは美しくふっくらさも十分。付け合わせはベーコン、ソーセージ、ブロッコリー、カリフラワー、オニオン。オレンジジュースはフレッシュ感があまり無い。クロワッサンはサクサクで美味。とても満足度の高い朝食でした。

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Impression

客室は明るく、ライティングデスクは快適です。でもマットレスはシーリー製なのに固いしバスルームは一昔前の仕様。また、防音性が著しく低く、他部屋のドアを閉める音が響くのは不快です。

しかし、ロビーやラウンジは今回の改装で質感がかなりアップした印象です。特に朝食はとても満足度が高いものでした。一昔前のプリンスホテルといえば「質より量のバイキング」の印象だっただけに嬉しい誤算です。

また、品川駅や羽田空港へのアクセスが優れる割に宿泊代金がリーズナブルなのも助かります。

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グランドプリンスホテル新高輪
〒108-8612 港区高輪3-13-1
TEL 03-3442-1111
チェックイン14:00 チェックアウト11:00

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