和歌山マリーナシティホテル宿泊記「オーシャンビューバス・バルコニーツイン」

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■2018年7月宿泊

Check In

「和歌山マリーナシティホテル」の最寄り駅はJR紀勢本線の海南駅。新大阪から特急くろしお号で約70分、駅からはタクシーで15分ほどです。

国道を左折し、新日鐵住金の製鉄所と関西電力の火力発電所を左手に見ながら信号の無い一本道を進んでいくと、橋の向こうにマンションが群が見えてきます。

和歌山マリーナシティは1994年の世界リゾート博にあわせて当時の松下興産が建設した人工島です。

当ホテル(開業当時は「和歌山マリーナシティロイヤルパインズホテル」)の他にはヨーロッパの街並みを再現したテーマパーク「ポルトヨーロッパ」、新鮮なマグロなど魚介類が味わえる「黒潮市場」、日帰り温泉施設「紀州黒潮温泉」、そして多数のリゾートマンションが建ち並びます。

また、和歌山マリーナシティは検討が現在進められているカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の和歌山県における候補地になっているそうです。

ホテルの建物はパイナップルのような黄色い外観が特徴。

エントランスはシンプルでドアマンはいませんが、タクシーで到着すると中からスタッフが出てきて荷物を持ってくれました。

ロビーは横に長い。天井はやや低く、開放感は今ひとつ。正面にはカフェ&ベーカリー「カテリーナ」があり、自家製パンやスイーツを楽しめます。外には芝生に面したテラス席も設置されています。

奥には和食処「四季彩」があります。ランチでも2,600円からと強気な価格設定で驚きました。

フロントはリゾートらしいデザインで、スタッフの制服はアロハシャツ。チェックインの手続きはスムーズに完了、ベルガールの案内で客室へ向かいます。

フロント隣の売店ではお土産品やカップラーメン、お菓子、ドリンクなどを販売しています。島内にコンビニは全く無いので便利です。

外にはガーデンプールがあり、宿泊客は無料。週末の夜にはバーベキュー&ビヤガーデンが楽しめます。

エレベーターは2基。小さなホテルなので十分で待たされることはありませんでした。カゴも小さめ。

アサインされたのは4階。エレベーターホールは陽射しが入らず暗い。このエレベーターホールのすぐ目の前にも客室がありました。

暗いエレベーターホールとは異なり、廊下は明るい。エレベーターホールは建物の端、ポルトヨーロッパ側に造られているので、マリーナ側の客室までは結構歩きます。

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Room

客室は「オーシャンビューバス・スイート」、「オーシャンビューバス・バルコニー」、「スタンダード」の3種類。スイートにはGoogleのクロームキャストが設置されているのが面白い。

スタンダードは宴会場と同じ2階にあり、ユニットバスでバルコニーが無いタイプ。

今回利用したのは「オーシャンビューバス・バルコニー」のツインタイプ。客室面積は40㎡、天井高は2.55m。

全99室のうち71室がこのタイプ。禁煙ルームはこのタイプにしかなく、その数なんとたった8室。全客室禁煙化するホテルが増えているなか、かなり遅れていますね。

ルームキーはホテルを模したホルダーがついたシリンダーキー。ドアを開けるとホワイエがあります。

右側にはティーセットと冷蔵庫。冷蔵庫は大きめのサイズで中身は空っぽ。

ティーセットはUCCの「THE BREND117」というコーヒー、紅茶、煎茶。ミニバーはありません。

クローゼットの中には照明が無く、夜になると暗い。ラゲッジ台はここだけで居室内に無くて使い勝手は今ひとつ。ハンガーは6本、リセッシュとセーフティボックス、使い捨てスリッパ。

居室は手前側がベッドスペース、奥がリビングスペースになっています。壁紙は薄いピンク色で、最上部にグリーンの柄が施されているのが特徴。でも経年劣化が酷く、剥がれたり大きなひび割れが多数。カーペットも同様に汚れが目立ちます。

ライティングデスクは無く、3段の引き出しがついたキャビネットをドレッサー兼デスクとして使用します。卓上にはフリースマホ「handy」がこんなところにも。

引き出し最上段の上にはスライドテーブルがあり、引き出せばノートPCがなんとか載ります。

ただし、スタンドライトは非力なもので、ここでハードワークは無理と考えた方が良いでしょう。

引き出しの最上段はナイトシャツ。

リビングスペースに並ぶ家具はイタリア製での家具だそうです。ソファはマットレスがへたっているし、2脚のスツールは風呂椅子程度の大きさしかなく、全く寛げません。

また、壁紙と同じようにこれらも劣化が酷く、傷の多さは目に余ります。

テレビはPanasonic製「VIERA TH-L26X1HT」。回転台に載っているので、ぐるりと180度回転させればバスルームからも視聴できる。

ベッドはハリウッドツインで100cm幅のフランスベッド製の古い「Hotel Bed」。耐用の限界を超えていてカチンカチン。

不快指数は高く、早急に入れ替えが必要だと思います。

ナイトテーブルは両サイドに。一方にはOAタップが追加されています。

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Bath Room

テレビ横の扉を開けるとバスルーム。シンクはシンプルな造り。コップはチープなプラスチック製。

アメニティの品揃えはそれなり。シャンプー類は資生堂の「THE AMENITY スーパーマイルドシリーズ」。

つい先日、資生堂が業務用化粧品事業から撤退すると発表しましたが、これらも対象なのでしょうね。

ウェットスペースはこの部屋のウリ、「オーシャンビューバス」です。バルコニーからと同じくヨットハーバーを一望でき、朝陽を浴びながらのバスタイムは気持ちが良い。窓の上部を開けて風を取り込むことができます。

オーバル型のバスタブは大きく、深さも十分です。オーバーフローが無いので湯をたっぷりと溜められます。

シャワーはマッサージ機能などが無いシンプルなもので、少し物足りない。

居室側の細長い窓越しにテレビを見ることも可能です。

なお、徒歩2〜3分の場所には日帰り温泉施設「紀州黒潮温泉」があり、宿泊客は利用券をもらえます。

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View

窓には草臥れたレースのカーテンとドレープ。遮光性はイマイチな上に、バスルームの窓から光が漏れます。

バルコニーにはチェアとテーブルが用意されています。隣室のバルコニーとは壁で仕切られているので視線が気になることはありません。

気候が良い日はここでルームサービスの朝ごはんを食べられると良いのに。

目の前にはマリーナと海が広がってリゾート感満点。ホテル脇の道は交通量がさほど多くないため騒音はほとんど気になりません。

ホテル公式サイトの写真では客室のすぐ真下がヨットハーバーであるかのような印象を受けますが、実際には芝生やプールの先になるので少し距離があります。

夜はライトアップが綺麗。

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Breakfast

朝食は1階のイタリアンレストラン「カーロ・エ・カーラ」で提供されている和洋ビュッフェ。「感動の朝ごはん」という大げさなキャッチコピーがつけられています。

お店は芝生のガーデンに面していて一面ガラス張りなので明るい。ただし、隣席との間隔や通路は非常に狭い。また、サービススタッフが不足しているのか、客が帰った後もお皿が放置されていることが多々ありました。

ビュッフェ台は狭い一角にあり、時間帯によっては混雑しそうです。料理はどちらかというと和食の方に力を入れているようで、「紀州南高梅」をはじめとして20種類近い梅干しが並ぶコーナーや高野豆腐、釜揚げのしらす、和歌山ラーメン、カレーなどがありました。

洋食メニューは少なく、卵はスクランブルエッグのみでエッグステーションはありません。ベーコンは柔らかいタイプ。自家製クロワッサンはバターの風味とサクサク感が今ひとつ。有田みかんを使ったジュースはとても甘くて美味しかった。

当店ではマグロの解体ショーが毎日行われ、その時間が一番混み合います(時間は日替わり。この日は7:15でした)。新鮮なマグロは美味しいけれど、握りは雑な印象。

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Impression

マリーナを望むビューバスは快適だけど、固いマットレスや汚れが目立つカーペットや壁紙など経年劣化が激しい居室は改装が必要だと感じました。

サービス面は必要最低限で、ルームサービスが無いのは痛い。スタッフは地元のアルバイトぽい素人さが強くて頼りない。

遠方からこのホテル目的でわざわざ訪れる程の魅力には乏しいけれど、大阪市内からならアクセスは悪くない。宿泊代金はリーズナブルで繁忙期でも宿泊代金は2万円以下。

この日は平日だったので閑散としていましたが、ポルトヨーロッパで花火が開催されるサマーシーズンは混み合いそうです。

ただ、各施設の営業が終わった夜間は人通りがほとんど無く、近くで夕食をとれるお店はとても少ない。館内のレストランは高い上にがっかりレベルなのが難点。

日帰り温泉施設「紀州黒潮温泉」の利用券をもらえるのは嬉しいサービス。

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和歌山マリーナシティホテル
〒641-0014 和歌山市毛見1517番地
TEL:073-448-1111
チェックイン15:00 チェックアウト12:00

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