■2012年2月宿泊
Check In
「甲府富士屋ホテル(2019年4月10日に「甲府記念日ホテル」へ改称」)は湯村温泉の一角に位置しています。
甲府駅からは北口(甲府城趾や山梨県庁舎とは反対側の出口)からタクシーで10分ほど。温泉街のメインストリートからは外れているし、交通量の多い通りに面しているので周囲に温泉地らしい風情はありません。
建物は14階建ての近代的なもの。
エントランスに着くとスタッフが出てきてタクシーのドアを開けてくれました。でも荷物は持ってくれないしフロントへの誘導もありません。何しに来たんでしょうか。
当ホテルは1,000人以上を収容可能な大型コンベンション施設を備えているだけに、ロビーはかなり広々としています。
チェックインの手続きはベテランスタッフの対応でスムーズ。今回は連泊で部屋替えが発生しますが、その際の手順もきっちりと説明してくれました。デポジットも求められません。
客室階は5階から12階。客室階と3~4階(大浴場や居酒屋、和宴会場)は浴衣のままでOK、ロビーとレストランはNGだそうです。リゾートホテルとしての体裁を保ちたい気持ちは分かるけれど、中途半端なルールですね。「ハイアットリージェンシー箱根」のように全面OKとしてしまえばいいと思います。
Room
1泊目は11階の特別室フロア「フラワーパレス」に位置する「ラグジュアリーダブル アイリス」。
この部屋を含む11階は全室喫煙可!でも事前にお願いした消臭対応が功を奏して匂いは気になりませんでした。
ドアを開けると細長いホワイエがあり、そこにはクローゼットと姿見、そして隣室側には謎のドアがありました。コネクティングドアには見えないし、なんだろう…。
クローゼットの中は殺風景。ハンガーと予備の枕、それにスリッパ。そのスリッパは「特別室フロア」だというのにビニール製。使い捨てでは無くウォッシャブルでもありません。Myスリッパを持参していて良かったです。
客室面積は50㎡あり、二面窓が特徴のコーナールームです。東側の窓辺にはアーモアが置かれていて、窓の半分くらいを覆ってしまっています。二面の窓を持つコーナールームなのに、これでは開放感が台無しです。
南側の窓辺にはテーブルを挟むようにアームチェアが二脚あり、天気が良ければこの窓から富士山を望むことができます。
窓のカーテンはレースとドレープ共に電動。しかしこのカーテンやカーペット、それに壁紙の劣化はかなり激しい。特に壁紙は酷く黄ばんでいて、色ムラが目立ちます。また、カーテンやカーペットにはタバコの焼け跡が多数残っていて早急に交換が必要なレベルです。
ベッドルームの壁側に設置されたライティングデスクは横長タイプ。アームチェアはしっかりとしたものです。
落ち着いたところで仕事を片付けようと思ったものの、デスク周りにLAN口が見つかりません。探し回ったところ、TVを収めるアーモアの中にLANケーブルがありました。そのため、床にケーブルを延々と這わせなければならず、かなり見苦しいことになりました。
経年感の強いホテルディレクトリは宿泊約款と防災の案内のみ。レストランなど施設の案内は全てパウチされたチラシだけ。スマートじゃないしセールス臭が強くて鬱陶しい。
パジャマは無く、寝間着はこの浴衣だけでした。
アーモアの中はSHARP製液晶テレビ「AQUOS LC-32E7」とビクターのDVDプレーヤー「XV-PZ330」。ホテル公式サイトには「20インチ薄型テレビ」と書いてあり、DVDプレーヤーの記載はありません。こういう設備に関する記述はしっかりアップデートしてほしいです。
マットレスはフランスベッド製の「Hotel Bed」。195cm幅で大きさは十分だけど寝心地は固く、一昔前のそれ。
Bath Room
ベッド脇にあるドアの奥は広々としたパウダースペースがあり、大きな鏡の前には丸いスツールが置かれています。
冷蔵庫はこんなところに置かれていて、「エコ対策」という理由で空っぽ。コンセントも抜かれています。冷蔵庫の上には茶菓子、急須、湯飲み、それに電気ポットと安っぽいコップあるのみ。ミニバーはありません。
パウダースペースの手前を左に折れると通路があり、バスルームへ続いています。バスルームはごく普通でトイレ同居型。シンクはゆったりだけど、バスローブを直に置いてあるのは格好悪い。
アメニティはバスケット入り。シャンプー類は大型ディスペンサー入りでトイレットペーパーはシングルとビジネスホテル級。
パスダースペースをこんなに広くしたり、無駄な通路を設けるくらいなら、大型のバスルームを設けるなりベッドルームを広くして欲しかったと思います。
View
窓は南側と東側の二面。南側の窓はワイドだけど、東側の窓は半分ほどの幅です。
周囲に高い建物は無いので甲府盆地を一望でき、天気が良ければ連なる山々から富士山が顔を出します。ただし街明かりは少ないので夜景は期待薄。
Breakfast
朝食は洋食ビュッフェまたは和定食の二択です。和定食の場合、事前予約と時間指定が必要です。それぞれ会場は異なっていて和定食は食事処でいただきます。ビュッフェは満席らしいけれど、こちらはガラガラでした。
残念ながら品揃え・味共に平凡な印象です。小鉢は鮪の山かけ、ほうれん草のお浸し、ひじきの三種。煮物は大根、ちくわ、厚揚げ…っておでんです(笑)。
陶器に入っていたのはジュースでは無くヤクルト。ご飯はやわらか過ぎてベチャベチャ、小さくカットされた焼き魚はビュッフェ台に並べられているのが容易に想像できるレベル。
甲府記念日ホテル
〒400-0073 甲府市湯村3-2-30
TEL:055-253-8111
チェックイン15:00 チェックアウト11:00