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■2019年2月宿泊
Check In
「オークラアカデミアパークホテル」は房総半島の木更津市に造られたコンベンションセンター「かずさアーク」の中核施設です。
東京駅からのアクセスならアクアラインを経由する高速バス「アクシー号」が便利。
JR内房線の「特急さざなみ号」に乗って木更津駅からバスまたはタクシーというルートもありますが、さざなみ号は平日の夕方だけの運行で、日中帯は快速電車しか無い。
週末は「新宿さざなみ号」として運行されるものの、午前中発のみと使い勝手は今ひとつ。高速バスの方がずっと楽だと思います。
ただ、帰りの便は鴨川シーワールドを経由してくるため、当バス停からの乗車では補助席になってしまうことがあるようです。
自動車の場合、館山自動車道の木更津北ICを降りて15分ほど。木更津市街を抜けると人家もまばらな山道になっていくので、こんなところにホテルがあるのか?と不安になります。
かずさアークは池を囲むようにホテル、会議施設(かずさアカデミアホール)、スポーツクラブが並んでいます。
この日は前日に降った雪がまだ残っていました。温暖なイメージのある房総半島ですが、当地は木更津市街地よりも標高が高いため気温が低いです。
高速バス「アクシー号」でアクセスした場合、ホテル玄関への乗り入れは無く、「アクアあずさ」と呼ばれるスポーツクラブが入居する棟の前に到着します。
ここからホテルへは、3階までエレベーターで上がり、スポーツクラブのプールを横目に見ながら連絡通路を進みます。傾斜地に建っているため、到着するのはホテルの1階。
ホテルの建物は7階建て。客室は3階以上に設けられていて全125室。
メインエントランスは広々としています。ドアマンは不在ですが、ロビーにいたスタッフが駆け寄ってきて荷物を持ってくれました。
ロビーは横に長い造り。フロントデスクはこの写真の右側にあります。
チェックインの手続きはスムーズで、名前を書くだけで終了。まだ客室の準備が整っていなかったため、まずは館内を散策することに。
ロビー奥の吹き抜けになった空間はラウンジ「シエルブルー」。庭園を望みながら優雅な時間を過ごせます。
宴会場は別棟に造られています。絨毯はフカフカ、階段には豪華なシャンデリアが吊されています。
エレベーターは2基。待ち時間は特に気になりませんでした。カゴの中は木目調で上品なデザイン。
客室階のエレベーターホールはシンプルな造りでチェアなどはありません。
最上階のエレベーターホールからは東京湾サイドの眺め。かなり遠くの方に海ほたる、眼下にはテニスコートが見えます。
廊下はシック。途中に製氷機が置かれていますが、個室化されていないので稼働音が心配。
Room
客室は28㎡の「スタンダードダブル」から120㎡の「ロイヤルスイート」まで8種類。シングルルームは無く、全室バルコニーつきです。
今回利用したのは「デラックスツイン」。客室面積は45㎡、天井は2.8mと高くて開放感が高いです。
客室デザインはハワイ・ワイキキの「ハレクラニ」を手がけたロバート・イーガン氏。家具は白木で統一されていて上品なリゾート風。最近は派手な内装にリノベーションするホテルが増えているので、こういうインテリアは落ち着きます。
ただ、ダウンライトは窓際にあるだけなので夜になると室内はやや暗い。
クローゼットは鏡張りのスライドドア。中にチェストは無く、ガランとしています。ハンガーは8本、消臭剤もあり。
ティーセットは煎茶、ほうじ茶のティーバッグとUCCのドリップコーヒーマシン。
グラスにビニール袋を被せてあるのは旅館のよう。下部の引き出しと冷蔵庫は空っぽ。
ミネラルウォーターは2本無料。
ラゲッジ台はシンプルなデザイン。ラタンの篭にはバスローブが用意されています。
テレビはSHARP製「AQUOS LC-32E8」。この部屋で32型は小さすぎます。
下部の引き出しは細かく別れていて、セーフティボックスとナイトシャツ以外は空っぽです。
ライティングデスクは独立型で111cm×71cm。机上のライトはややパワー不足。
コンセントはデスク脇の壁にあるものの、既にかなりのタコ足配線になっています。机の下に潜り込んでOAタップの空きを探さざるをえず、スマートではありませんね。
窓際にはラタンのソファとアームチェア。年季が入ったもので、ソファの下にはエキストラベッドが収納されています。マットレスはソコソコの厚みがあるので座り心地は悪くない。
窓にドレープは無く、代わりに白いスライドドア。閉めるとリゾート感がより一層強まります。
テーブルの上にはOne Harmony会員特典のウェルカムフラワーとオークラワイン(メルシャン製)。
ベッドは120cm幅の日本ベッド製「Beads Pocket」。オークラ定番の折り鶴が置かれています。
いただけないのはオットマン。脚は傷だらけだし、ファブリックの汚れはかなり目立ちます。
ナイトテーブルは中央に1台。ラジオ機能がついている昔ながらのタイプ。コンセントはありません。この部屋にコンセントは少なすぎる!
ルームサービスは無く、代わりに館内各レストランで「テイクアウトメニュー」が用意されています。
が、内線をかけてオーダー→できあがったらコールバック→お店に取りに行く。というのは中途半端なサービスに感じます。
Bath Room
バスルームは広く造られていて、明るい。床、壁共に大理石張りで質感も高い。
シンクは御影石でスツールつき。シンク下も覆われていて、バスタブから下水管が見えないのも嬉しい。
アメニティは平凡でオークラのロゴすら無い。
追加アメニティ?の石鹸とシャワージェルは「Vermont Soap」というオーガニックなもの。
バスタブは深さ、長さ文句共に文句なく、ハンドレストつき。
シャンプー類は大ボトルの資生堂製「Aroma」。シャワーブースには置いてないので自分で持っていかなければならないのは面倒。
体を洗うのは主にシャワーブースなのだから、最初からそっちに置いた方が良いですね。
シャワーブースの広さはそこそこ。トイレは個室タイプ。
View
バルコニーは質素な造りでチェアやテーブルはありません。
客室からの眺めは正面玄関を見下ろす側と東京湾側の2面。今回は東京湾側の客室で、洋食レストラン「カメリア」のちょうど上に位置し、庭園の滝をほぼ正面に望みます。
とはいえ、低層ということもあって眺望はあまり開けないので魅力は乏しい。上層階かつアクアかずさに近い客室ならば東京湾を望めます。
Breakfast
レストランは桃花林、山里、さざんか、カメリアというオークラ定番の組み合わせ。朝食は1階の「カメリア」で提供されている和洋ビュッフェ。山里での和朝食はありません。
店内は広くて天井が高い。庭園に面した大きな窓から朝陽が差し込みます。ただ、ビュッフェ台のスペースとは段差があるので注意が必要です。
料理の品数はやや寂しく、朝カレーやエッグステーションはありませんでした。玉子料理は作り置きのスクランブルエッグとオムレツ。
冷製メニューはサラダ、生ハム、チーズ、サラミ、サーモンのマリネなど。温製メニューは牛すじの煮込み、焼売、蒸し野菜、ソーセージ。ベーコンはボイルとクリスピーの2種類。
ユニークなのは自分で茹でるフォー。干し海老、モヤシ、ボイルした鶏肉を載せていただきます。でも、なぜこのメニュー構成でフォー…。
クロワッサンはふんわりタイプ。甘みはありますがバターの風味が弱い。フレンチトーストはカチカチで美味しくない。世界一美味しいと評されたオークラの看板が無く。
Impression
東京湾アクアラインの効果は大きく、都内からのアクセスは意外に容易です。接したスタッフは笑顔が多く、気持ちが良い滞在となりました。
だからといって、不満が無いわけでは無く…。客室は上質なデザインで快適ですが、開業から20年を越えて経年劣化が目立つのでそろそろ改装してほしいところ。
また、周囲にはメジャーなアクティビティがマザー牧場と三井アウトレットパーク木更津くらいしかありません。
館内の施設も寂しく、滞在型のリゾートホテルとしてはちょっと弱い。せめてスパがあれば良いのですが。
オークラアカデミアパークホテル
〒292-0818 木更津市かずさ鎌足2-3-9
TEL:0438-52-0111
チェックイン14:00 チェックアウト11:00