ザ・リッツ・カールトン大阪宿泊記⑦「クラブスーペリア・ダブル」

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■2017年6月宿泊

Check In

2017年、開業20周年を迎えた「ザ・リッツ・カールトン大阪」。全ての客室とクラブラウンジの改装が完了したとのことで予約を入れて久々に訪問しました。フロントで名前を告げるとクラブラウンジでのチェックインを提案され、ベルの案内で34階に向かいます。

途中のロビーや廊下は、グルメショップとブティックの位置が交換されて以降、特に変わっていないようです。

ところがエレベーターに乗り込んでびっくり。33~35階のクラブフロア(クラブレベル)へ行く際にルームキーを差し込む鍵穴がふさがれています。

なんとルームキーはディンプルキーからカードキーに変更されたとのことです。重いキーホルダーがついたあの鍵こそ当ホテルに相応しかったのに、味気ないカードキーになるとは残念。

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Club Lounge

5月1日にグランドオープンした新クラブラウンジ。エレベーターのドアが開くと顔馴染みのスタッフが出迎えてくれてほっとします。

エントランスには菱形模様の大理石が敷き詰められ、コンシェルジュデスクが設置されています。

ここに常駐しているキャッシャー担当の女性スタッフは以前の着物姿に戻ったそうです。やはり当クラブラウンジのコンシェルジュには着物が似合いますね。

室内には新築の香りがまだ残っています。リビングエリアと呼ばれる手前のスペースにはローテーブルとソファ席を配置。

奧のダイニングエリアとの間にはバーカウンターが設けられました。以前のバーカウンターは利用頻度が低かったように思いますが、今回の改装を機に今回は17:00からはバーテンダーが常駐するそうなので楽しみです。

ダイニングエリアの中央にはソファ席、それを囲むようにテーブル席が置かれていて、以前よりも2人卓が少し増えたような気がします。

室内はウォームグレーとベージュを基調とし、オレンジのカーテンやチェアがアクセントになっています。

天井に吊された円形の照明はマンダリンオリエンタル東京のメインダイニング「シグネチャー」のそれに似ています。イメージイラストではもっと明るく開放的に描かれていましたが、照度が控えめなのでこれまで通り落ち着いた雰囲気が保たれています。

席につくと、生姜やミント、蜂蜜を使ったウェルカムカクテル「GARI 34」が供されました。微炭酸で辛さは控えめ、ジンジャーエールよりも爽快感のある後味で美味しい。もちろん、ティータイムには3段のアフタヌーンティーセットが健在です。

ビュッフェ台は新設されたフードプレゼンテーションエリアに集められています。ここはゲストルームを一部屋閉鎖して拡張したスペース。

エントランスやバーエリアと同じく菱形模様の大理石が敷き詰められていて、照明はレトロな街灯のよう。ダイニングエリアとの間には扉があり、1日5回実施されるプレゼンテーションの間はクローズして準備が進められます。

7:00からの朝食時にはエッグステーションにコックが常駐しており、卵料理をオーダーできます。料理の品揃えには変化をあまり感じませんでしたが、クロワッサンは相変わらず美味しいです。

なお、クラブレベルのゲストは1階のイタリアンレストラン「スプレンディード」での朝食ビュッフェを選択できた時期もありましたが、現在はクラブラウンジのみとなっています。

ドリンクやヨーグルトなどはショーケースに収納されています。スタッフにオーダーせずとも、自由に取り出すことができるのは便利かもしれませんが、以前のようにガラス瓶やピッチャーを氷で冷やしていた方が優雅で好きでした。

17:00からのリフレッシュメント(夕食前のオードブル)には押し寿司や炒飯などお腹に溜まるような料理が数多く並びます。今回はラウンジの滞在時間が短く、いただけなかったのが心残り。

19:00からのナイトキャップはケーキなどのスイーツが中心。新たにチョコレートファウンテンが設けられ人気でした。

なお、2018年7月からはクラブラウンジの営業時間が延長され、なんと6:30〜23:30という長時間営業になりました。ゲストとしては歓迎ですが、ラウンジのスタッフ達の事を考えると少し心配になります。。。

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Room

今回予約したのは「クラブスーペリア・ダブル」。クラブラウンジと同じ34階の客室をアサインされました。改装に伴ってクラブレベルは全室禁煙になったそうです。

非接触型のルームキーに違和感を覚えつつドアを開けます。ホワイエには鏡とスタンドが。これは変わっていません。

カーペットはグレーを基調としたものに張り替えられています。毛足が長くてかなりフカフカで、抜群の機動性を誇るRIMOWAのスーツケースといえども転がりにくい。

クローゼットにはアイロンと大型のアイロン台が標準装備に。パジャマはツーピースタイプで肌触りが優しい。

アクセントカラーがプラチナからブルーに戻りましたが、ホテルのライオンロゴが無くなってしまいました。

ミニバーには数年前からネスプレッソマシンが追加されました。電気ポットはデロンギ製の電気ケトルに変更。グラスは4つだけで、ラグジュアリーホテルなのにワイングラスが無いのは寂しいし、ザ・リッツ・カールトンの象徴とも言えるブルーゴブレットも撤去されたまま復活せず。

ショックだったのはティーカップがリチャード・ジノリからナルミになったこと。これはクラブラウンジも同じで、カップだけでなくプレート類もナルミになってしまいました。

そして、かつてテイラーズ・オブ・ハロゲイトだったティーバッグはホテルオリジナルに変わり、現在は煎茶とダージリンの2種類。

引き出しにはボトルワインやウイスキーのミニチュアボトル、スナック類。ここに置かれている「ジャンボチョコチップクッキー」、以前はウェルカムスイーツとして提供されていたのに…。

冷蔵庫の中にはひょうたん型の八海山があります。

改装前、このクラブレベルの客室は赤、レギュラーフロアとスカイビューフロアは青を基調としていましたが、改装によって各フロア共通でウォームグレーを基調とするシックなインテリアに変わりました。

工事前のイメージイラストでは「インターコンチネンタル東京ベイ」のエグゼクティブフロアのように派手なテイストになる気がしていましたが、実際にはドレープが少し目につく程度で落ち着いたインテリア、さほどの違和感はありません。

壁紙は薄いグレーに。こちらはやや安っぽい。室内に数多く飾られているアートは全て変更され、モノクロの写真になりました。

照明は変更無く、シェードだけが新調されたようです。ダウンライトは無く、ベースカラーがグレーだと夜は一層暗く感じます。

改装前、大きなアーモアに収められていたテレビは曲線を描くスタイリッシュな台の上に置かれるようになり、すっきりとしました。また、以前の37型からPanasonic製の4K対応「VIERA TH-55DX750HT」という55型へと大型化。しかもベゼルが細く、余計に大きく感じます。

ただし、がっちりと固定されているため角度は変えられず、ライティングデスクからは斜めになってほとんど見えません。

テレビ台には2つの棚がついていて、その1つにSONY製DVDプレーヤー「DVP-NS53P」が収められているのは変わらず。せっかくならブルーレイプレーヤーに変更してほしかったところ。

下の段には「JAPANESE PRINTS」と「LIVING IN STYLE LONDON」という2冊の写真集。

ベーカー社製のライティングデスクは変更無く、大型でとても使いやすい。引き出しの中にはレターセットは便せんと封筒が1枚ずつ。ソーイングキットはクローゼットのチェスト内に移動しましたが、存在に気付きにくいためここに戻した方が良いと思います。

デスクチェアも新調され、肘掛けは無くなったものの座り心地は上々です。

入力端子はD-subとミニジャックが無くなり、新たにHDMIとUSBジャックが加わりました。ただ、コンセントが1つしか無いのは少し不便。

窓際のアームチェアとオットマンはファブリックがブルーな生地に張り替えられました。でも、2脚あったのに1脚だけにしてしまったのはがっかり。

ベッドの上に置かれたウール地のスローケットは4枚に重ねるセッティング。ヘッドボードは革張りのものに変更され、新たにアーム状の読書灯がつけられました。

マットレスは変更無く、日本ベッド製の「Silky Pocket」。クラブフロアではその上にフェザーマットが置かれています。最近はエアウィーブを採用するホテルが徐々に増えていますがこちらのマットも寝心地では負けていません。

ナイトテーブルのコントロールパネルにはコンセントに加え、こちらにもUSBジャックがつきました。目覚まし時計はナチュラルなデザインのものに変更されましたが、以前のクラシカルな時計の方が高級感があって良かったのに。

ターンダウンは17時から。かつて実施されていた日本茶と和菓子のサービスは廃止され、2枚のチョコレートが置かれるようになりました。

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Bath Room

アイボリーの大理石に囲まれたバスルームは細かい変更に留まっています。ダブルボウルのシンクに一輪挿しが飾られたのは嬉しい変更。

ミラーに埋め込まれたテレビは高画質なものに入れ替えられましたが、写り込みが酷く、バスタブからは見づらいです。

アメニティの大半は引き出しに収納され、シンク上にはボディーローションと石鹸だけが置かれてます。かつてクナイプだったバスソルトはホテルオリジナルになってしまいました。

クラブレベルのシャワーカーテンには赤いラインが入っていまいしたが、ブルーのそれに変更。同時に上飾りが廃止されてしまい、かなりグレードダウンした印象を受けます。

トイレの壁紙はファンシーなものからシンプルなものに張り替えられ、便器は一体型タイプを導入。(以前のものに不満は無かったですが)。トイレ内に飾られていたアートが外されてしまったのは寂しいですね。

シャンプー類は引き続きイギリス王室御用達の「Asprey」。

バスタオルからはホテルのライオンロゴが消え、バスローブは表がパイル地でやや薄手のものに変わっています。

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View

今回の部屋は西側。こちらの向きは隣接するブリーゼタワーが視界をやや遮ります。

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Impression

総額12億円を投じたという今回の改装は客室、クラブラウンジ共にこれまでのテイストを大きく変えることなく進化している印象を受けました。デザイン面において落胆することはありませんでした。

とはいえ、バスルームがほとんど変わっていないのは残念。当ホテル最大の魅力はハコではなくヒトだと思うし、水回りの改装が高負荷なのは分かります。しかし、「セントレジスホテル大阪」や「インターコンチネンタルホテル大阪」、そしてこの6月に開業した「コンラッド大坂」などのライバルは洗い場つきのバスルームであり、バスタブとシャワーブースがセパレートされたこのバスルームは既に時代遅れ。手を入れなくて良かったのか?と疑問が残ります。

また、リチャード・ジノリのテーブルウェア廃止をはじめとしたコストカットがどんどん進んでいるし、ルームキーのカード化やクラブラウンジにおけるショーケースの導入など利便性や効率を追求しているように感じてしまいます。

当ホテルにそんなことは期待していないし、それよりも「第二の我が家」としての優雅さを追い求めてほしいです。

■ザ・リッツ・カールトン大阪宿泊記①

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ザ・リッツ・カールトン大阪
〒530-0001 大阪市北区梅田2-5-25
TEL 06-6343-7000
チェックイン15:00 チェックアウト11:00

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