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■2010年10月宿泊
Check In
大阪駅前でタクシーを拾い、「セントレジスまで」と告げると「はぁ?」という反応。
「御堂筋にできた新しいホテル」と伝えてようやく「ああ、本町の」と分かってもらえました。
実はこの2日後にもう一度タクシーでホテルを訪れた際20 理解してもらえませんでした…話題のホテルなのに。
もちろん運転手さんは勉強不足ですが、ホテル側の周知不足という可能性も否めません。
「ザ・リッツ・カールトン大阪」が開業した時には、タクシー運転手さんにお弁当を配って周知すると共にホテルのファンになってもらったというのは有名な話ですから。
さて、ホテルの公式サイトに書かれている(※現在は記載無し)
「御堂筋の大通りというロケーション」
との表現はかなり微妙です。確かにホテルが入居する「本町ガーデンシティ」は御堂筋に面していますが、ホテルのエントランスはありません。
御堂筋とは反対側の細い路地、心斎橋筋に設置されているのです。
緑が美しい大阪のメインストリート沿いにエントランスを造らなかった(造れなかった)のは本当に痛い。
果たして御堂筋側にあんな大きなオフィス棟のロビーは必要だったのでしょうか。
御堂筋からはホテルへ直接アプローチすることはできず、また本町通りから心斎橋筋へは右折進入も禁止されています。
しかも、心斎橋筋は南方向への一方通行。エントランスへ車を寄せるには、狭い道なのでUターンが必要になります。
この「スターウッドグループのトップ・ラグジュアリーホテル」のエントランスは非常にコンパクト。
近寄って見れば高級感を実感できるものの、遠目に見ると「ホテルモントレ?」と勘違いするほどに小規模です。
狭いスペースゆえエントランス前に待機できるタクシーはわずか2台。それにも関わらず僕がエントランスに出ると、待っている車はゼロ。
ドアマンが本町通りまで行って、走っているタクシーを捕まえてきてくれました。
このエントランス周辺には、ゴルフ用品店、コンビニ、居酒屋といった庶民的なお店が軒を連ねています。
すぐ近所のドラッグストアからは特売セールを知らせるアナウンスが流れるなど「非日常感を味わう」最高級ホテルらしい街並みとは程遠いものです。
御堂筋沿いに造れなかったのは仕方ないとして、せめて正面玄関と「ル ドール」のエントランスは逆に出来なかったのかと、非常に残念でなりません。
タクシーの運転手さんは当ホテルの存在をおぼろげにしか知らなかったため、御堂筋沿いであっさり降ろされてしまい、仕方なくトボトボと歩いてエントランスへ。
1階のロビーはエントランスと同じく大変こぢんまりとしていています。ベルガールにチェックインの旨を告げると、荷物をベルキャプテンデスクに預け、ロビーのある12階へと案内してくれました。
でも預けた荷物が客室に届けられたのは随分と時間が経ってから。彼女が持ってくれればいいのに、よく分からないオペレーションです。
ちなみに、1階にトイレは無いので要注意です。(レストラン利用客用のトイレは有り)
ベルガールはエレベーター内で「レストランはイタリアンとフレンチが~」と説明。必死に暗記したのでしょう。固さはまだ抜け切れていませんが、一生懸命さは十分に伝わってきました。
チェックイン手続きはレセプションデスクの椅子に座って行うスタイル。ところがデスクは2つしか無いため、混雑時はロビー内のソファに座って順番待ちすることになるようです。
ホテル西洋銀座のように客室数が少なければ2つでも十分でしょうが、160室を超える当ホテルでは足りなさそうです。その点をスタッフに尋ねると「そうなんです。今後の課題でして」と回答が。開業前に気づいてよ。
手続きはあっさりとしたもの。「今回はご旅行ですか?」とか「良いお天気ですね」などの会話は一切無く、実に事務的で寂しい。
なお、宿泊日の一週間ほど前、ホテルから予約内容と宿泊日前後の天気予報が書かれたリマインドメールが送られてきます。そこには「チェックインの際、国、県発行の有効な写真付き身分証明書の提示をお願いしております」と記載がありましたが、実際に求められることはありませんでした。
手続きが終わるとレセプションスタッフ自らの案内で客室へ向かいます。客室階へのエレベーターはロビーやセントレジスバーを通り過ぎた最奥部、「ラ ベデュータ」の前にあります。
「ザ・リッツ・カールトン大阪」のクラブフロアのように「部屋の鍵を挿さないとエレベーターが止まらない」という造りではありませんが、レセプションの前を通らないと客室へは行けないようになっています。
宿泊階でエレベーターが開くと、白い手袋をはめたバトラーが待機していて、客室への案内が引き継がれました。
客室階の廊下は照度が低い上に窓が全く無いので、昼でも非常に暗い。
客室は中央にあるエレベーターをぐるりと囲むように配置されています。さほど広くない敷地なので、1フロアに最大でも16部屋しかないそうです。
Room
今回予約した部屋は21階の「グランドデラックス」。面積は51㎡です。
このタイプはキングサイズベッドが置かれたダブルルームのみ、一方、最もリーズナブルな「デラックス」とビューバスが自慢の「グランドデラックスプリミエ」はツインのみとなります。
客室に入ってすぐ、ドアの横には「バトラーボックス」があって、新聞や洗濯物などはここに届けられます。マンダリンオリエンタル東京では「パススルークローゼット」と呼ばれていますね。いちいちドアを開けて応対する必要が無いのでとても便利です。
バスルームに面積を割いているせいか、居室の広さはあまり感じません。
和テイストが随所に取り入られていますが、純和風というよりは若干派手なジャポネスク調といった感じでしょうか。
ベッドは部屋の中央、窓に足を向けて寝るように配置されています。200cm幅のシーリー製マットレスで寝心地は最高です。リネンの肌触りも大変すばらしい。
ナイトテーブルは両サイドにあり、一方には電話機、もう一方にはデジタル時計が置かれています。
ウェスティンホテル東京の「サービスエキスプレス」、プリンスホテル系の「プリンスワン」と同じように用事は全て「バトラーサービス」に架ければOKです。
皮ベルトを引っ張ると照明やカーテンのコントロールパネルが出てきます。ボタンではなくタッチパネル仕様。
押してから動作するまで少しタイムラグがあるので、焦って二度押してしまいそうになります。このパネルで操作されたカーテンの動作は非常にゆっくりです。
窓側にはゆったりとしたソファが置かれています。小さな丸テーブルには一輪挿しの花と「ビジット大阪」なる雑誌が置かれていました。
テレビはPanasonic製の42インチで、パネルが上下にスライドする棚に収納されています。
テレビの下にはパイオニア製のブルーレイプレーヤーもありました。横にはAV入力端子。HDMI端子までついているのはさすが最新ホテル。
デスクは奥行きが無い横長タイプ。「ザ・リッツ・カールトン大阪」のように大型タイプの方が使い勝手は断然上です。
レターセットなどが入っているボックスの奥にはLAN口があって、巻き取り式のケーブルにもホテルロゴがついてます。
テレビやデスクとは反対側の壁際には大きな戸棚が置いてあります。このゴールドな扉にはかなり驚きました。
外国人が「黄金の茶室」的なイメージでデザインしたような感じです。
この「ゴールデンボックス」を開けるとミニバーになってます。最上段はエスプレッソマシンとカップ、アイスボックスにウイスキーのミニボトル。
中央二段目はグラスの入った引き出し。グラスは全てSPIEGELAU社製。左右にある正方形の引き出しは大半が空ですが、一部にはワインボトルとプリングルスが入っていました。
中央下部は冷蔵庫。ぎっしりと入っていて持ち込みスペースや冷凍庫はありません。
お値段はというと…ビール1,000円、ジュース類600円、ミネラルウォーター800円、スコッチ1,600円、シャンパン8,000円、白ワイン5,000円、赤ワイン6,000円。飲んだら記入するカードは無くて、チェックアウトの際に口頭で自己申告するシステムです。
デスクの上に置かれた2本のミネラルウォーター「いろはす」は無料みたいです。
ターンダウンが終わると、ベッドにあったクッションがこのボックスの上に置かれます。このオペーションには本当にびっくり。
旅館の布団上げじゃあるまいし、あまりに無粋な対応です。何のためのクローゼットなんでしょうか?
Bath Room
バスルームとクローゼットはベッドのちょうど裏側に造られ、梅田の「インターコンチネンタルホテル大阪」と同じく、廊下からウォークスルーになっています。
真新しいホテルだけにバスローブの肌触りは極上。スリッパはラグジュアリーホテル定番の厚手タイプ。ナイトウェアは浴衣のみでパジャマはリクエストベース。
シンクは石造りのダブルボウルで流石の高級感。ただし石鹸台は既に汚れが…。鏡には「ホテルインターコンチネンタル東京ベイ」のような縁つき。
アメニティは特筆すべき点はありません。特にヘアブラシはビジネスホテルにありそうな安っぽいものでガッカリ。シャンプー類はSOTHYS。タオルは全てふかふかの今治タオル。
ガラス張りのバスルームは洗い場つきタイプ。バスタブに横たわると正面の壁に液晶テレビが。なぜかメーカー名は隠されていました。
バスタブの深さはそこそこ。上の写真から感じる程の深さは無いけれど快適です。
シャンプー類はバスタブを横断するような篭に置かれています。角っこにはテレビのリモコンと「バスポーチ」がありました。
シャワーは4ヶ所から噴出するボディーシャワーつき。立ったままシャワーを浴びるとバスタブの方まで水が飛び散ってしまうので、バスチェアがほしかった。
トイレはもちろん個室タイプ。扉は曇りガラスで結構透け透け。なお、こちらのライトもタッチパネル式。夜中に起きたら寝ぼけ眼で上手に押せるか不安になります。
View
今回アサインされた部屋は21階の東側サイド。当ホテルの客室は17~27階だから、真ん中より少し下のフロアになります。
↑の画像で真っ直ぐ伸びている道は本町通り。つまり真下がメインエントランスになります。21階というのは他のホテルと比べて決して高層階とは言えず、この眺望も優れているとは言い難いですね。
この東側は目立ったランドマークが無く、視界に入るのはオフィスビルと高層マンションばかり。
特に真下のブロックは古い街並みなのか低層ビルが大半。夜景も平凡です。「眺望の良い部屋希望」と予約時にリクエストを出した割にちょっと期待はずれ。
Fitness
「エクササイズルーム」は14階。エレベーターを降りると正面にエステがあり、右側の目立たない場所に造られています。
更衣室が無いため!部屋で着替えてから向かわなければなりません。ポロシャツ、ジャージ、靴などはレンタル可能(ただし靴下だけは買い取り)で、バトラーに電話して届けてもらいます。
スタッフは常駐しておらず基本的にセルフ利用、「何かあったらバトラーに電話して!」という簡素なスタイル。
どこかのフィットネスクラブ利用経験があって、あらかじめマシンの使い方を知っていないと厳しいんじゃないでしょうか。
受付は特に無く…ルームキーを使って入室します。マシンはトレッドミル、クロストレーナー、エアロバイクなど一般的なものは揃っています。
バランスボールやダンベルもありました。タオル、冷たいおしぼり、客室と同じ「いろはす」も用意されています。
シャワールームすら無いので、運動が終わったら汗だくのまま部屋へ戻らなければなりません。
いくら客室数の少ないホテルとはいえ、他のゲストに会っちゃう可能性もあるわけで、これはちょっとどうなんだ?と思います。
このホテルのガッカリポイントの一つがここ。フィットネスクラブではなく「エクササイズルーム」と称するだけに設備は必要最小限。
いわゆる高級ホテルのフィットネスクラブ像とは程遠く、プールやリラックスできるスパはありません。24時間使える点だけがウリ。
Breakfast
朝食会場は当ホテルのメインダイニング「ラ ベデューダ」。週末は1階の「ル ドール」でも提供されているようですが、平日の朝食は当店のみ。朝食券は無く、入口で客室番号を聞かれます。
メニューは洋食ビュッフェまたは和朝食で、アメリカンブレックファーストが無いのは非常に残念。やっぱり高級ホテルでは優雅にアメリカンブレックファーストを食べたいです。
ビュッフェ台にはリゾットやミネストローネなどイタリアンらしいメニューが並びます。和洋中なんでもアリなビュッフェじゃない点は好印象ですね。
一品一品はこだわりが感じられ、あまおうを使ったジャムなどもありました。卵料理、オムレツと目玉焼きはオーダー制。スクランブルエッグは保温されたもの。オムレツはふんわり度イマイチで平凡。阪急インターナショナル「マルメゾン」の方が美味。
当店は建物の北東サイドに位置し、キッチンを囲むL字型。壁には十字架の紋章が描かれています。7mもの高さがある天井からは巨大なシャンデリアが数多く吊されていてインパクト大。そのシャンデリアはロープを巻いて作られており、4基で10万mにも達するそう。席は北側に二列、東側に一列。北側の窓際は二人席はテーブルの幅がやや狭い
客室同様に柱が多く 窓は小さい。北側の窓からは梅田の高層ビルを臨みますが、眺望としては今ひとつ。所詮は12階。昼夜共に過度な期待は禁物です。
■一休.comレストラン予約:ラ ベデュータ(イタリア料理)
セントレジスホテル大阪
〒541-0053 大阪市中央区本町3丁目6-12
TEL:06-6258-3333
チェックイン15:00 チェックアウト12:00