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■2011年9月宿泊
Check In
西新宿に建つ「ヒルトン東京」の正面玄関前には何台ものバスが停まっていました。ドアマンはそれらの誘導に没頭していて、歩いてやってくる客は眼中にない様子。
フロントで名前を告げるとヒルトンらしいドライな対応で手続きが進みます。本来ならば37階のエグゼクティブラウンジでチェックインのはずですが、指摘するのは面倒なのでそのまま手続きをしてもらいます。
このフロントにはラゲッジ台がありません。大切なバッグを床に置くのは嫌なので仕方なく手に持ったままチェックイン。それでもベルが寄ってくることは無いんですよねぇ…。
アサインされたのは最上階の38階。客室階のエレベーターホールは三角形に近い台形をしています。鏡が多用されているので方向感覚を一瞬失いかけます。
ルームキーはカードタイプ。解錠するにはカードをスロットに上から挿し込む方式です。呼び鈴はなぜかありません。
Room
今回の部屋は「エグゼクティブフロア キングルーム」。このホテルの1ベッドルームにはクイーンとキングの2種類が用意されています。同じタイプでも客室の面積にはバラつきがあり、キングの場合は28~33㎡とそれなりの幅があるようです。
部屋に入ると目に飛び込んでくるのはヒルトンらしい窓の障子。外国人には喜ぶのかもしれないけれど、開放感が低下するので僕は好きではありません。
壁にはシルバーの大きなパネル。そのせいか室内は明るく感じます。
パネルに沿うように設けられたカウンターにはSHARP製の液晶テレビ「AQUOS LC32-AD5」。その下にはビクター製のDVDプレーヤーが備えられ、赤黒2色の派手なボックスには冷蔵庫とミニバーが収納されています。
ライティングデスクはガラス製のオーバル型。ガラス製のトップは格好良いけれど、マウスが反応しづらいのでちょっと困ります。デスクチェアは「コンラッド東京」のようなレザー張りでは無いけれど、ヒルトンらしくビジネス仕様で座り心地は良く、長時間のデスクワーク時も安心。
インターネットは有線・無線共に有料。新宿のど真ん中なのにWiMAXの電波は弱い。特にエグゼクティブラウンジは切断されまくりでした。
窓際には革張りの赤いチェアとオットマン。でも、窓やデスク付近には余裕があるのでカウチソファくらいは置けたと思います。
ベッドは白一色でベッドスローはありません。マットレスは「ザ・リッツ・カールトン大阪」と同じ日本ベッド製の「Silky Pocket」。厚めのベッドパッドが敷かれていて寝心地は非常に快適。クールなインテリアが多い室内ですが、大型のヘッドボードは暖かみのある木製です。
Bath Room
バスルームはヒルトンらしく非常にコンパクト。もちろんレインシャワーやテレビ、BGMなどのリラックス設備などはありません。
シンクはシングル。トップには黒い石を用いて高級感はありますが、幅が短い上にアメニティがゴチャゴチャと並べられているため私物の置き場所がほとんど無く、使い勝手は悪い。
バスタブにはシャワーカーテン代わりにガラスのパネルがついています。しかし、「ザ・ナハテラス」や「ホテルオークラ東京」と同じくカバーしてるのはバスタブの半分程度だけ。そのため、シャワーを浴びていると水が外にかなり漏れます。確かに安っぽいシャワーカーテンよりは幾分マシだけど、だからといってラグジュアリー感は無いです。
バスタブそのものは十分な長さと深さがあって快適です。シャワーヘッドは大きめなのに肝心の水圧は低い。困る程ではないけれどマッサージ効果は薄い。
View
眺望は新宿高層ビル街。アイランドタワーや三井ビル、住友三角ビルなどが間近に迫ります。建物は緩やかなS字型をしているため左右を見ると他の客室が視界に入りますが、気になる程ではありません。
今回の部屋は38階だけど「38階ほどの高さ」はあまり感じない。天井高に差があるせいか、「ザ・リッツ・カールトン大阪」35階の方が高さを感じます。
Club Lounge
エグゼクティブラウンジは1つ下の37階。階段で繋がっているので行き来は便利です。部屋は廊下を挟んで2つに分かれていて結構広い。カウンターもあってバーテンダーが常駐していました。
カクテルタイムのフードは貧弱。腹に溜まるようなものは「ちまき」ぐらい。他にはサーモン、ドライサラミ、ハム、ポテトチップス、チーズ各種にグリッシーニと2種類のケーキなど。オードブルというよりは「酒の肴」的な品揃えです。
驚いたのはとにかく外国人が多いこと。隣の「ハイアットリージェンシー東京」はアジア系が多かったですが、こちらは欧米の方が多くラフな服装の人が大半でした。隣席との間隔は狭いのに、彼らはバカ騒ぎするしBGMはアップテンポな曲ばかり。とても長居する気にはなれず、早々に退散しました。
朝食は「マーブルラウンジでもOK」とチェックイン時に言わたけれど、せっかくなのでこのラウンジを選択。ところがそれを後悔せざるを得ない、驚愕のショボさでした。
ビュッフェ台に並べられた洋食は数種類のパン、チーズとカットフルーツ程度。卵料理はおろかサラダすらなく、ヨーグルトは既製品だしジュースはフレッシュじゃないチープな物。「グランドプリンスホテル新高輪」に次ぐショボさです。
後日聞いた話によると、これは「節電の影響で一時的なもの」だったそうで、現在は一通りの料理が揃っているとのこと。そうは言っても、このラウンジに対してあまり良い印象は無いです…。
■一休.comレストラン予約:メトロポリタングリル(グリル料理)
ヒルトン東京
〒160-0023 新宿区西新宿6-6-2
TEL:03-3344-5111
チェックイン15:00 チェックアウト12:00