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■2012年7月宿泊
Check In
「ザ・プリンス さくらタワー東京」は品川駅前に広がるプリンスホテル密集地の一角に建っています。
第一京浜を曲がり、「グランドプリンスホテル高輪」へ向かう道は「さくら坂」と呼ばれ、春には桜が咲き乱れて美しい坂道になります。
そのさくら坂沿いにあるのが当ホテルの車寄せ。タクシーで到着すると、待機していた女性スタッフはとても気持ちの良い笑顔を見せてくれました。
エントランスは渡り廊下のような屋根がついた階段を上がったところ。まるで通用口みたいなアプローチでラグジュアリー感は全くありません。
チェックインの手続きは弧を描くカウンターで行いますが、そのカウンターは内側のバックヤード部分が丸見えで汚らしい。
かつて「高輪プリンスホテル さくらタワー」と称していた頃は、庭園に面したラウンジでウェルカムドリンクを飲みながら手続きをしたはずなのに、いつの間にか普通の方式に変わっていたようでちょっと悲しい。
フロントの脇には大理石張りの長い廊下があり、右側は「さくらラウンジ」というどこかで聞いたことのある名前のラウンジ、左側には3軒のショップが並んでいます。
廊下に並ぶ公衆電話は既に半数が撤去されています。
庭園へ出るにはこの階段を上っていきます。
廊下の最奥にあるエレベーターホールは薄暗く、クラシカルなシャンデリアが吊されています。エレベーターが到着すると頭上のピンスポットライトが点灯する仕組みはデパートのよう。
カゴは庭園を望むガラス張りのシースルータイプ。床は大理石でドーム型の天井は金箔張りとお金をかけていますが、ドアに楕円形の窓が2つあってUR物件のエレベーターみたいです。
客室階の廊下はグリーンのカーペット敷き。夜はジャズっぽい音楽、朝は小鳥のさえずり音がずっと流れています。以前、この廊下の照明は人感センサー式だったと記憶していますが、現在は常時点灯になっていました。
Room
今回の部屋は各フロアに1室だけある「コーナーダブルルーム」。この部屋はエレベーターから最も遠い位置にあるため、エントランス→エレベーターホール→客室と歩き、建物をちょうど一往復したことになります。
それでも「グランドハイアット福岡」や「グランヴィア京都」に比べれば大した距離ではありません。
ドアを開けてすぐのところにある個室トイレは一人暮らしのアパート並に狭く、ちょっと息苦しい。
ホワイエにはラゲッジ台兼チェストが置かれ、引き出しには浴衣が納められています。チェストはここにしか無い割にコンパクトでで収納力は乏しく、しかも低い位置にあるので使い勝手も今ひとつ。
ラゲッジ台の脇は安っぽいドアのクローゼット。スリッパはビジネスホテルで見かけるウォッシャブルタイプ。使い捨てではありませんでした。アイロン台は使い勝手の悪いスモールサイズ。
ベッドルームは1/4円形でワイドな窓が開放感を思いっきり高めています。この部屋の面積は39.84㎡と通常の「ダブルルーム」(46.07㎡)より狭いのですが、窓の効果で実際にはそれよりも広く感じました。
リビングスペースには一人がけのチェアが2脚と少しチープな丸テーブル。ソファの背もたれには今時珍しくレースが掛けられていました。
壁際には横長のライティングデスク。といっても目の前は三面鏡でドライヤーも置いてあるので、どちらかと言えばデスクワークというよりドレッサー用途でしょうか。
スタンドライトは無く、三面鏡の上部にあるライトだけでは不十分だし、チェアも肘掛けが無いタイプでハードワークにはあまり適さない気がします。
デスクの右端には電気ポットとスナック類が置かれ、その下の戸棚を開けると安っぽいグラスとコーヒーカップ、湯飲みがトレイに載せられていました。このあたりの貧弱さはビジネスホテルと同等レベル。
テレビは三菱電機製の「REAL LCD-32H9000X」です。
その下部は冷蔵庫とセーフティボックス。
冷蔵庫はミニマムサイズで収納ペースは小さい。
ベッドは210cm幅のフランスベッド製マットレスを使用。床からの高さはわずか40cm。寝心地は固いしシーツの肌触りもザラザラ。残念ながら「大きいだけが取り柄」という印象です。
Bath Room
ホワイエとバスルームとの間に段差は無く、扉は曇りガラス窓のついたスライドドア。バリアフリーと言えば聞こえは良いけれど、病院の扉みたいで高級感はありません。
プリンスホテルのバスルームといえば狭いユニットバスが定番。しかし、このホテルはフラッグシップホテルとして造られただけに他のプリンスとは違います。スペースは広々としており、床やシンクには大理石を用い、シャワーブースも備えています。
バスタブ奥の窓からはメインエントランス前に建つ「高輪コート」くらいしか臨めませんが、それでも閉鎖的な他プリンスのユニットバスとは雲底の開放感。
また、このバスルームは照明が弱くて日中でも薄暗いため「明かり取り効果」も絶大です。
バスタブはブロア機能つきのJAXON製。バスピローも用意されています。ただ窓付近にはゆとりがあるので、もう少し長さのあるものを置いてほしかった。
シンクはダブルボウル。スツールの使用を前提にしているのか、立ったままでは位置が低すぎて使いづらかった。
また、バスタブからはシンク下の配管が見えてしまうのも汚ならしい。このあたりの不徹底ぶりはプリンスだなぁと感じます。
シンクの対面には独立したドレッサーが設けられています。ドライヤーは壁にくっついたタイプ。
アメニティは「Ashford&Hall」とポーラ「アロマエッセ」のスキンケアセット。ブルーとピンクの巾着袋つきです。バスソルトが2種類あるのは嬉しいし、ウェットティッシュやバンドエイドはなにかと便利。
View
窓は部屋をぐるりと囲むようにカーブを描く6枚の窓。うち2枚は開けて外気を取り入れることができますが、残念ながら網戸つき。
眺望は北側。窓からは東京タワーと東京スカイツリーという両タワーを小さいながら同時に望みます。すぐ目の前にはグランドプリンスホテル高輪の貴賓館も見えます。
今回の部屋はやや低階層の6階だったため、せっかくの眺めも木々の枝に隠れ気味。でも、桜が満開の時期はきっと魅力的な眺めになることでしょう。
Breakfast
朝食は3階の「高輪 七軒茶屋」で。メニューは和朝食とアメリカンブレックファーストの2種類のみ。ビュッフェは隣接するグランドプリンスホテル高輪の「グランカフェ パティオ」とグランドプリンスホテル新高輪の「マルモラーダ」で提供されています。
当店の場合、セットメニューとはいえサラダとヨーグルト、コーヒーはセルフサービス。ビュッフェと呼べる程の品揃えでは無く、シリアルなどはありません。この程度なら玉子料理と一緒に持ってきて欲しいです。
いただいた「アメリカンブレックファースト」のパンはクロワッサン・ミルクパン・チョデニッシュの3つ。クロワッサンはバターの風味は豊かだけどふっくらさは皆無。品川駅の反対側にある「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」のそれと同じくらいに酷いもの。
プレーンオムレツは印象に残らず。付け合わせのベーコンは柔らかいタイプ、ソーセージは茹でただけで、ケチャップやバターは既製品。ナイフの切れが悪くてびっくりしました。
店内は広く、隣席との間隔はゆったりだけど妙に騒がしい。意外なことに外国人比率が高かった。
■MARIOTT BONBOY:公式サイトで予約する
■一休.com:ザ・プリンス さくらタワー東京宿泊プラン
ザ・プリンス さくらタワー東京
〒108-8612 港区高輪3-13-1
TEL:03-5798-1111
チェックイン15:00 チェックアウト12:00